自宅Wi-Fiの“わからない”をスッキリ!
【使いこなし編】第59回
Fire TV StickとEchoデバイスをリンクし、発話で動画を再生しよう
2021年1月7日 06:00
使いこなし編では、自宅Wi-Fiの電波状況を良くする方法を解説しているが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行から自宅で過ごす時間が増え、僚誌AV Watchの7月14日付記事『有料の動画配信サービス利用率はAmazonが突出。外出自粛で動画視聴大幅増』にもある通り、ネットで自由に映画や番組を楽しめるVOD(ビデオ・オン・デマンド)サービスが人気を集めている。
そこで、在宅時間の増加から人気のAmazon「Fire TV Stick」を解説している。パッケージには取説が入っていないので、知らないとちょっとハマる部分もある。前半の解説で、Fire TV Stickを5GHz帯の自宅Wi-Fiに接続できている。これからセットアップする人は、そちらから読みはじめてもらいたい。
「自宅Wi-Fiの“わからない”をスッキリ! 使いこなし編」連載記事一覧
- 第36回:Amazon「Fire TV Stick」でおウチ時間を楽しく(紹介編)
- 第37回:Amazon「Fire TV Stick」をテレビに接続編
- 第38回:Amazon「Fire TV Stick」をつなぐWi-Fiルーターを設定しよう
- 第39回:Amazon「Fire TV Stick」をつなぐWi-Fiルーターをさらに設定
- 第40回:Amazon「Fire TV Stick」の便利なリモコンアプリ設定
- 第41回:Amazon「Fire TV Stick」で動画データの通信を優先させる
- 第42回:Amazon「Fire TV Stick」など、指定デバイスの通信を優先させる
- 第43回:Amazon「Fire TV Stick」で4Kコンテンツを楽しもう
- 第44回:Amazon「Fire TV Stick」で4Kコンテンツを楽しめる設定編
- 第45回:Amazon「Fire TV Stick」の「ライブ」タブで生配信番組を楽しもう
- 第46回:Amazon「Fire TV Stick」をモバイルWi-Fiルーターで使ってみる
- 第47回:Amazon「Fire TV Stick」を低速モバイル回線で活用してみる
- 第48回:Amazon「Fire TV Stick」で録画したテレビ番組を視聴する
- 第49回:「Fire TV Stick」へ無料で録画番組をスマホからをキャストしよう
- 第50回:Amazon「Fire TV Stick」でレコーダーの録画番組を視聴しよう
- 第51回:Amazon「Fire TV Stick」で録画番組の再生画質をWi-Fiの状況に応じて調整
- 第52回:REC-ONからPCの「PC TV Plus」へ録画番組データを転送する準備をしよう
- 第53回:REC-ONからPCの「PC TV Plus」へ録画番組データを転送してみよう
- 第54回:Androidスマホの画面をFire TV Stickにミラーリング
- 第55回:Windows 10の画面をFire TV Stickにミラーリング
- 第56回:iPhoneやMacの画面をFire TV Stickにミラーリング
- 第57回:Fire TV StickでもYouTubeのキャストを楽しもう
- 第58回:Fire TV StickとEchoデバイスをリンクさせる準備
- 第59回:Fire TV StickとEchoデバイスをリンクし、発話で動画を再生しよう
- 第60回:Fire TV Stickの音をテレビとEchoデバイスから同時に出力
- 第61回:Fire TV Stickの音質をEcho Studioでグレードアップ
- 第62回:Echo Studioでホームシアターを再設定する
- 第63回:Echo Studioのホームシアターをステレオ化する
- 第64回:Echo StudioとFire TV Stickとスマホで音楽を楽しもう
- 第65回:Fire TV Stickをつないだテレビをスマートリモコンで音声コントロール
- 第66回:Fire TV Stickをつないだテレビのリモコンをスマートリモコンへ登録
- 第67回:Fire TV Stickを音声で操作! 「Nature Remo」アプリとAlexaを連携
- 第68回:Fire TV Stickをつないだテレビの外部入力を音声で切り替え
- 第69回:Fire TV Stickをつないだテレビをスマートリモコンで帰宅時に自動起動
- 第70回:Fire TV Stickでスクリーンセーバーに表示する写真をAmazon Photosへ保存
- 第71回:GoogleフォトからAmazon Photosに写真を一気に移動する
- 第72回:Fire TV StickのスクリーンセーバーにAmazon Photosの写真を表示
- 第73回:Fire TV Stickでアプリが起動しやすく! メニューとリモコンがリニューアル!
- 第74回:Fire TV StickにPrimeビデオの子ども用プロフィールを紐付け
- 第75回:Fire TV Stickでゲームを楽しむ! リモコンだけでプレー可能なゲームも
- 第76回:Fire TV Stickのリモコンでも遊べるオススメゲーム
- 第77回:続 Fire TV Stickのリモコンでも遊べるオススメゲーム
ここまでの連載では、Fire TV Stickのさまざまな活用方法を試してきた。Fire TV Stickでテレビをオンオフできるよう準備した前回に続き、今回はAmazonのスマートスピーカー「Echo」シリーズと連携させていく。
全てのAmazon Echoシリーズのセットアップは、「Amazon Alexa」アプリをスマホへインストールしておいてから電源を入れて始めるようになっている。「Echo Dot(第3世代)」の初期セットアップは、過去の連載で触れているので触れないが、画面の指示に従っていけば簡単にできる。
その記事でも触れているが、Echo Dot(第3世代)は5GHz帯がW52のみとなっているので、Wi-Fiルーターへの接続時には気を付けて欲しい。2020年以降に発売されたEchoシリーズは、5GHz帯全てに対応している。
Fire TV StickとEchoデバイスをAmazon Alexaアプリでリンクする
Amazon Echoシリーズのセットアップができたら、まずはAmazon Alexaアプリに登録し、Echoが「オンライン」になっているかを確認しておく。
Fire TV Stickは自動でアカウントとリンクしてデバイスとして表示されるが、もし表示されなけれあば、同じAmazonアカウントでログインしているか、同じWi-Fi(SSID)に接続しているかをチェックしてみる。アプリ上でFire TV Stickも「オンライン」と表示されていれば問題ない。
ただ、このままではFire TV StickとEchoとがまだリンクしていない。このため、ウェイクワードで質問しても、Fire TV Stick側が反応しない。AlexaデバイスでFire TV Stickを操作可能とするよう、[その他]タブから[設定]を選び、[TV・ビデオ]に「Fire TV」サービスを登録しておく。
[*1]……先の右上の「+」>[デバイスを追加]>[テレビ]>[Fire TV]でも同様に追加できる
「アレクサ!ファイアーティービィで(タイトル名)を見せて」で、テレビをオンにして再生
この設定を済ませると、Echoに対してウェイクワードを投げかけて音声コントロールができるようになる。
例えば、「アレクサ!ファイアーティービィ(のプライムビデオ)で翔んで埼玉(任意のPrime Videoのタイトル)を見せて」などと発話して再生させ、自動でテレビがオンになるか試してみて欲しい。「~~を再生して」でできることもあるが、音楽のタイトルを探してくることがよくあるので[*2]、「ファイアーティービィで~~を見せて」と発話した方が確実だ。
[*2]……筆者のAlexaにSpotifyが登録されているからかもしれないが、Alexaが判別不能なタイトル名で再生と発話すると、楽曲が再生されてしまうことが多い
結果は、そのものズバリのタイトルがヒットすれば、テレビがオンになって再生が始まるが、運悪くいくつかの候補があると「検索結果はこちらです」と選択肢が表示されてしまい、スマートにいかないこともある。
ドラマなどの続きモノは、「ジャックライアン シーズンワン エピソードツー」のように細かく話数を指定することもできる。何も指定しないと最初のシーズンとエピソードが再生され、視聴記録があれば(2回目からは)見たところから再生が始まる。再生中は「一時停止して」「止めて」「再開」「3分戻して」「3分進んで」「次のエピソードを見せて」「最初から見せて」といった発話で再生のコントロールが可能。「アレクサ!」のウェイクワードは、呼び掛ける操作のたびに必要だ。
ホーム画面やほかのアプリも発話で表示できる
「ホーム画面に戻って」や「ファイアーティービィのホーム画面を表示して」と言えば、ホーム画面に戻れる。ほかの「ライブ」や「設定」といったタブも「ファイアーティービィのライブ画面を表示して」などと言えば、表示させることができた。「おすすめの映画(ドラマ、アニメ)を表示して」では、リスト表示させることもできる。検索後のリストのスクロールも「アレクサ、下(上、右、左)にスクロールして」(1段ごとなら「移動して」)と言うことで、音声でもコントロールできる。
ほかのアプリを起動したいときは、「ファイアーティービィでアベマを開いて(起動して)」と発話する。また、HuluやNetflixなどの動画配信アプリでみられるタイトルがあらかじめ分かっていれば、「ファイアーティービィのフールーで宇崎ちゃんは遊びたい!を見せて」などと言っても直接再生できた。
ちなみに「フールー」を指定せずに発話すると、このタイトルはPrime Videoでも配信中のため(2021年1月現在)、「Prime Videoで再生、Fire TVで検索(こちらを選ぶとこの環境ではHuluになる)のどちらにしますか?」と質問され、音声で返答すると再生できる。このように音声だけでうまく再生までこぎつければ、その操作でテレビの電源までを自動でオンにできる。
あの、本連載で扱った「REC-ON Cast」アプリは、「ファイアーティービィでレックオンを起動して」と発話すると起動でき、スマホから画面を配信する「キャスト」を待ち受ける状態にできた。テレビは別途オンにする必要はあるが、リモコンでの操作より簡単だ。DIXIM Playも「ディクシムプレイを起動して」で起動した。
音声での操作は、慣れてくると意外と便利なことに気が付くはずだ。ぜひ使いこなしてみて欲しい。なお、Alexaの応答は日々進化していくので、ここでお教えしているのは現時点での結果に過ぎない。急に新たな操作ができるようになることもある点はご容赦願いたい。
次回はテレビの音声をEchoデバイスから再生する設定をしてみる予定だ。
今回の教訓(ポイント)
EchoデバイスとFire TV Stickは、スマホのAlexaアプリでリンクする
ウェイクワードを投げかけて、Fire TV Stickを操作できるようになる
「自宅Wi-Fiの“わからない”をスッキリ! 使いこなし編」連載記事一覧
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