自宅Wi-Fiの“わからない”をスッキリ!

【使いこなし編】第36回

Amazon「Fire TV Stick」でおウチ時間を楽しく(紹介編)

 使いこなし編では、自宅Wi-Fiの電波状況を良くする方法を解説しているが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行から自宅で過ごす時間が増え、僚誌AV Watchの7月14日付記事『有料の動画配信サービス利用率はAmazonが突出。外出自粛で動画視聴大幅増』にもある通り、ネット自由に映画や番組を楽しめるVOD(ビデオ・オン・デマンド)サービスが人気を集めている。

 そこで今回からは、Amazon「Fire TV Stick」を自宅Wi-Fiで使いこなす方法を特集していくことにしよう。今回使うのは、4K動画にも対応した上位モデルの「Fire TV Stick 4K」だが、基本的な使用方法は同じだ。

今回からはAmazon「Fire TV Stick」の使い方を特集していく

 使い始めるのは特に難しくはないが、パッケージには取説も入っておらず、知らないとちょっとハマる部分もあるので、まずはそのあたりをチェックしていきたい。セッティングから使い方のポイントまで、一通り紹介していくので、これから使い始める人はぜひ参考にして頂きたい。

 すでにご存じかと思うが、「Fire TV Stick」はテレビでインターネットのVOD番組を見るための小さなデバイスだ。テレビのHDMI入力端子へ直接ぶら下げるように接続し、ネットは自宅Wi-Fiに繋げて利用する。つまり最低限、HDMI入力のあるテレビと自宅Wi-Fiが必要になる。HDMIからの音声が出力できれば、テレビ美ではなくPC用ディスプレイでもOKだ。

 前回までに紹介したモバイルWi-Fiルーターでも使えるが、動画視聴はデータ使用量がとても多いので、回線契約が(ほぼ)使い放題であることは最重要だ。長時間視聴すると契約によってはスグに容量制限に引っかかるが、こうした制限のない光回線なら、4Kでの視聴も含め問題ない。

今回用意したのは、4Kの動画にも対応した「Fire TV Stick 4K」

 よく勘違いされるが、Fire TV Stickは有料会員サービスの「Amazonプライム」(月間プラン500円、年間プラン4900円)に加入していなくても使える。Amazonプライムに加入済みならAmazonプライム・ビデオを追加料金なしも楽しみやすいのは確かだが、Fire TVシリーズでは、Amazon以外のサービスも利用可能だ。

 代表的なサービスを見ると、「Netflix」「Hulu」「U-NEXT」「YouTube」「DAZN」「Ameba TV」「TVer」「dTV」「パラビ」「FOD」「ディズニーシアター」「GYAO!」「バンダイチャンネル」「Apple TV」「WOWOWメンバーズオンデマンド」などなど、主要なVODは網羅されていて、正確な対応サービスはこちらから確認できる。

 ちなみに、これら以外にも「Prime Videoチャンネル」があり、BS/CSやケーブルテレビの放送チャンネルと似た(一部のみ異なる)内容のチャンネルを個別契約もできる。例えば「J SPORTS」や「BBCワールドニュース」、「シネフィルWOWOW+」「NHKオンデマンド」などの有料チャンネルがあり、契約をこちらに集約することもできる。

Fire TV Stickのホーム画面

 Fire TVのようなVOD再生用デバイス(STBとも呼ばれる)には、アップルの「Apple TV」やGoogleの「Chromecast」もあり、自社サービスが使いやすいのが特徴だ。それぞれで同じようなサービスやコンテンツが楽しめるので、アップル製品を多く持っているならApple TV、スマホでの視聴動画をテレビへキャストする方が使いやすければChromecastを選んでもいい。なお、キャストやAirPlayの機能はFire TVでも利用できる。

 Fire TV Stickは、まずAmazonプライム・ビデオが楽しみたくて、ほかのサービスもまんべんなくVODを楽しみたい人に向いている。価格もほかより安価で、頻繁にタイムセールなどのディスカウントがある点からも、手軽に導入しやすい。

 一方で最近はAndroid TVが内蔵されているテレビも多く、ほぼ似たような操作でVODの各種サービスを利用できるため、購入を迷う人もいるだろう。もちろん内蔵機能で満足できるなら、そちらを利用すればいいのだが、新たにFire TV Stickを導入するメリットもある。

 その最大の違いは動作の俊敏さだ。アプリの起動も速く、小さめのリモコンを使ってサクサクとブラウズできるので、少し使うと内蔵機能に戻れなくなるかもしれない。Amazon Alexaと連動する音声検索機能が使える点も大きい。Android TV内蔵テレビが少し古いなら、迷わずFire TV Stickを導入してしまった方が使い勝手がいいかもしれない。

 今回用意したのは4K動画に対応する「Fire TV Stick 4K」だが、フルHDまでの対応となる「Fire TV Stick」との選択では迷うかもしれない。持っているテレビが4Kなら当然だが、テレビの解像度が古いHDまでであっても、メニュー選択などの動作が速く快適で、後ほど解説するWi-Fiの5GHz帯での制限もないため、少し価格は高いがFire TV Stick 4Kの方を積極的に選択する意味は十分にある。

 もちろん割り切って無印を手軽に使うのもアリだ。一方、より高性能な「Fire TV Cube」は、スティック型ではなく据え置きタイプで、Alexaをリモコンボタンを押さずにEchoのように“声かけ”してハンズフリー操作できるのが特徴だ。1万4980円と高価ではあるが、予算と設置場所が許すなら、こちらが最上だ。

 なお、基本的な画面表示はどの製品でも同じなので、4Kコンテンツ再生以外の部分は、今回の連載を参考にして欲しい。

Fire TV Stick 4Kの内容物

今回の教訓(ポイント)

Fire TVなどのVOD再生デバイスで、自宅テレビをより楽しめる
フルHDまでの無印よりキビキビ動くFire TV Stick 4Kがお勧め

「自宅Wi-Fiの“わからない”をスッキリ! 使いこなし編」連載記事一覧

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村上 俊一

1965年生まれ。明治大学文学部卒。カメラマン、アメリカ放浪生活、コンピューター雑誌編集者を経て、1995年からIT系フリーライターとして活動。写真編集、音楽制作、DTP、インターネット&ネットワーク活用、無線LAN、スマホ、デジタルガジェット系など、デジタル関連の書籍や雑誌、ウェブ媒体などに多数執筆。楽曲制作、旅行、建築鑑賞、無線、バイク、オープンカー好き。