自宅Wi-Fiの“わからない”をスッキリ!

【使いこなし編】第66回

Fire TV Stickをつないだテレビのリモコンをスマートリモコンへ登録

 使いこなし編では、自宅Wi-Fiの電波状況を良くする方法を解説しているが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行から自宅で過ごす時間が増え、僚誌AV Watchの7月14日付記事『有料の動画配信サービス利用率はAmazonが突出。外出自粛で動画視聴大幅増』にもある通り、ネットで自由に映画や番組を楽しめるVOD(ビデオ・オン・デマンド)サービスが人気を集めている。

 そこで、在宅時間の増加から人気のAmazon「Fire TV Stick」を解説している。パッケージには取説が入っていないので、知らないとちょっとハマる部分もある。前半の解説で、Fire TV Stickを5GHz帯の自宅Wi-Fiに接続できている。これからセットアップする人は、そちらから読みはじめてもらいたい。

今回はテレビの赤外線リモコンの信号をスマートリモコンに学習させていく。これでスマホがリモコンになる

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 前回から、スマートリモコン「Nature Remo mini 2」を使って、Fire TV Stickをつないだテレビを、Echoデバイスから音声でコントロールできるようにセッティングしている。まずはNature Remoアプリに自宅Wi-Fiへ接続する設定をしたので、コントロールする家電をアプリへ追加していこう。

Nature Remoアプリにテレビリモコンを登録しよう

 Nature Remoアプリには家電メーカーのリモコンテンプレートが登録されているので、リモコン操作を登録する際にメーカーを認識すると、一度の登録だけで一通りのボタン操作(必ずしもリモコンの全てではない)が利用できるようになる。

Nature Remoアプリを起動すると表示される[コントロール]タブ右上にある「+」をタップし、[新しい家電を追加する]を選ぶ
[テレビ]をタップ
Remoの上面に向け、登録したいリモコンを操作する。電源ボタンを押したところ
操作が認識されたときの画面。ボタンをタップして実際に動作するか確認しよう
実際のリモコン登録はこのような感じで操作する
判別しやすいよう、操作する機器に名前を付けて保存しておく
テレビのリモコンで電源ボタンを押しただけで、画面のようなリモコンボタンが一通り登録された

テンプレートにないリモコンのボタンも個別に登録できる

上の画面を下にスクロールすると、ほとんどの機能が登録されている。さらに追加するには「+」をタップ

 リモコンのテンプレートにないボタンでも、画面から「+」で追加することでNature Remoアプリへ機能を登録できる。多くのボタンを登録するのはやや面倒だが、赤外線リモコンであれば、どんなボタンでも登録することは可能だ。

リモコンをRemoに向け、追加で登録したいボタンを押して赤外線を発信。ボタンが作成されるので、アイコンと名前を書き換えよう
録画番組リスト表示のボタンを登録したところ。ボタンはスワイプした2ページ目に追加されている

 リモコンテンプレートにないメーカーの機器を登録する場合は、ボタンを1つ1つ追加していけば利用可能だ。スマホで操作したい機器があるなら、手間は掛かるが登録は最初の1回だけなので使ってみて欲しい。

アイ・オー・データ機器のレコーダー「REC-ON(HVTR-BCTX3)」を[コントロール]タブへ「ビデオ」として登録
REC-ONはテンプレートにないので、よく使いそうなボタンを1つずつ登録してみた

外出先から部屋の温度も確認できる設定次第でエアコンを自動でオンにも

 ここまでの設定を行なえば、Nature Remoアプリから、さまざまな家電のリモコン操作ができるようになっているはずだ。これで、机の上から各機器のリモコンを片付けてしまうこともできる。

 スマートリモコンの機能としては、これが基本的なものだ。家電に付属するリモコンと異なるのは、スマホはネットに接続しているので、家の部屋にいなくても(見えない場所からでも)操作が可能な点だ。

 テレビの場合、外出先からコントロールすることはあまりないだろうが、エアコンや照明は操作できると便利なシーンもあるだろう。

 Remo mini 2には温度センサーも搭載されているので、[設定]タブのデバイスから詳細を見れば、設置されている部屋の温度を外出先からも確認できるし、設定温度になるとエアコンを自動でオンにすることもできる。ペットを飼っていて、外出したいときなどにも便利だろう。

[設定]タブのデバイスから詳細を見れば、設置されている部屋の温度を外出先から見られる
エアコンのリモコンを登録すると、室内の温度と設定温度が確認できるようにもなる

 次回は、この登録したリモコン操作をAlexaと連携させ、ウェイクワードで操作可能にしていこう。

今回の教訓(ポイント)

赤外線リモコンのボタンは全てスマートリモコンに登録できる
登録したボタンはスマホのアプリからリモコン操作が可能に

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村上 俊一

1965年生まれ。明治大学文学部卒。カメラマン、アメリカ放浪生活、コンピューター雑誌編集者を経て、1995年からIT系フリーライターとして活動。写真編集、音楽制作、DTP、インターネット&ネットワーク活用、無線LAN、スマホ、デジタルガジェット系など、デジタル関連の書籍や雑誌、ウェブ媒体などに多数執筆。楽曲制作、旅行、建築鑑賞、無線、バイク、オープンカー好き。