自宅Wi-Fiの“わからない”をスッキリ!

第1回

「ギガ」を減らしたくなきゃ、自宅Wi-Fiルーターを使え!

自宅に高速なWi-Fiがあると、スマホがとっても快適。意外と自宅で操作する時間は長い

 今回からしばし、迷えるスマホユーザーに向けた新連載を始めよう。スマホで「ギガが減る」のを防ぎつつ、自宅で快適に楽しむテクをわかりやすく伝授していくというネタだ。

 そう、お察しのとおり。自宅でWi-Fi(ワイファイ)の活用方法を解説していくのだが、このWi-Fiってのが、自力で全部セッティングしなくちゃならないこともあって意外とめんどくさい。無線を使うのでセキュリティ対策もシッカリ考えなくちゃならないし、Wi-Fiルーターは製品も多くてピンキリだ。もちろん、その予算確保も必要。カワイイ娘のためにも、ここは一肌脱ぎたいところだが、面倒くさいと手を出しかねてたり、一度Wi-Fiを構築したものの、セキュリティが不安だったり、速度がうまく出ないとか、うまく活用できていない悩めるお父さんに最適な記事だ。スマホを超快適に使いこなすためにも、ぜひこの連載を追いかけてみてほしい。

「自宅Wi-Fiの“わからない”をスッキリ!」連載記事一覧

 すでにモバイル回線でインターネットに繋がっているスマホに、どうして自宅の固定回線に繋がったWi-Fiが必要なのかと感じる人もいるだろう。実は持ち歩きに便利なスマホとはいっても、実際には自宅内で使われる時間が圧倒的に長いのだ。つまり、多くのスマホユーザーにとって、自宅のWi-Fiを高速にすればそれだけ快適な時間も長くなる。

外で使うイメージのスマホとはいえ、自宅での利用時間が圧倒的に長い。総務省「平成28年 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」より

 そして動画視聴とともに、スマホ活用で意外とダウンロード量が多いのが、アップデート作業だ。最新OSはもとより、利用するアプリも数が多く更新頻度が高いので、自動更新で放置しているとあっという間にGB単位で「ギガ」が減る。しかもこのアプリのアップデートはほぼ強制で、サービスによっては最新にしないとサービスが利用できなくなるケースもある。アップデート作業は自動更新にせず、自宅Wi-Fiを使って寝てる間とか空き時間に終わらすように工夫するのが最善なのだ。

スマホのOSやアプリのアップデータのダウンロード容量は、意外とバカにならない。ダウンロードは自宅Wi-Fiを使う

 言われるまでもないと思うが、モバイル回線のデータ通信量は有限だ。いわゆる「ギガが減って」いく。通常の携帯キャリアは月間7GB。これを超過すると速度が極端に遅くなる。これを解除するには、例えばドコモの場合だと2GBごとに2500円かかる。これを家族で何人かが使ったりすれば、けっこうな金額がかかってしまう。うまく外での使用を少なめにし、いわゆる「格安SIM」(MVNOのSIM)に移行すれば、トータルでの通信費を抑えることもできる。固定回線の元はワリとすぐとれる。

 動画視聴をはじめリッチなコンテンツ利用が増えつつある。スマホ持ちファミリーにとって、自宅Wi-Fiはもはや必須と言える。まだ自宅Wi-Fiを構築してない方、まずは自宅光回線を確保して欲しい。契約の際には、Wi-Fiオプションは不要。自前でWi-Fi機器を用意しよう。そのほうが、より高性能で快適なモデルを自由に使いこなせる。

今回の教訓(ポイント)

「ヘビーなスマホユーザーなら自宅Wi-Fiがあると断然はかどる!」
ファミリーのスマホ依存度が高ければ高いほど、家計の通信費削減効果は歴然。しかも、自宅での動画視聴が超快適になる。

筆者宅にまだある、2000年ごろに登場した古いWi-Fiルーター。使えるが速度が出ないので、こういうのはもうチェンジだ

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村上 俊一

1965年生まれ。明治大学文学部卒。カメラマン、アメリカ放浪生活、コンピューター雑誌編集者を経て、1995年からIT系フリーライターとして活動。写真編集、音楽制作、DTP、インターネット&ネットワーク活用、無線LAN、スマホ、デジタルガジェット系など、デジタル関連の書籍や雑誌、ウェブ媒体などに多数執筆。楽曲制作、旅行、建築鑑賞、無線、バイク、オープンカー好き。