自宅Wi-Fiの“わからない”をスッキリ!

第10回

Wi-Fiルーター開梱の儀

 前回までで、Wi-Fiルーターの選択ポイントをお教えした。Wi-Fiの規格11ac MIMOの選び方なども含めて、だいぶ絞り込めたのではないだろうか。Wi-Fiルーターを買ってきたら早速、箱から出して回線に繋いで電源オンで設定へと行きたいところだが、少し落ち着いてチェックしておきたい重要な同梱物がある。

Wi-Fiルーターを買ってきて箱を開けたら、まずは内容物をチェックしておきたい。重要なのは初期設定の情報だ

 取扱説明書に掲載されている物がそろっているかをチェックする作業は当然行うとして、実は重要なのは「管理設定画面にアクセスするためのIPアドレスとパスワード」と、工場出荷状態にて設定されている「初期状態のSSIDと暗号化キー」を確認しておくことだ。ただ、製品によってはこれらがすぐに見つけられなかったりする。クイックセットアップ用の用紙に書かれているか、取扱説明書の中に書かれているか、もしくは本体に直接貼られているので、接続する前になんとかして見つけてみよう。親切なメーカーだと、別に保管しておけるカードに明記して入っていたりすることもある。設定画面へアクセスするパスワードは、初回アクセス時に自分で設定する仕様になっている製品もある。

バッファロー製のWi-Fiルーターには、「初期状態のSSIDと暗号化キー」が書かれたセットアップカードが入っていた

 これらの情報は、プッシュボタンを使った簡単接続など、自動で接続させる設定では不要なのだが、「管理設定画面にアクセスするためのIPアドレスとパスワード」は、SSIDや暗号化キーを手動で設定する際に絶対に必要になってくる。細かな設定を変更したいときにも同様だ。必要になってから見つけようと探しても保管場所が不明になったりするとかなり面倒なことになるので、開封時に確保しておきたい。そして、大切に保管しておく。可能ならスマホなどにメモを残しておくとベストだ。

 このとき、ちょっこっとアタマの隅に入れておきたいのが、「管理設定画面にアクセスする際に使うパスワード」と「SSIDの暗号化キー」は異なるということ。Wi-Fiルーターを初めて設定する人はこの2つを混同しがちなので、間違えてアクセスできないと大騒ぎしてしまわないように注意しておこう。パスワードと暗号化キーの2つがあることを確認しておく。

バッファロー製のWi-Fiルーターでは、「管理設定画面にアクセスするためのIPアドレスとパスワード」がマニュアルの最後にまとめられていた

 もう一点、設定の途中で挫折したり、トラブルなどで接続不能に陥ったときのために、工場出荷時にリセットして戻す方法を確認しておくとよい。多くの製品では、細い棒を差し込んで押す形状のリセットボタンが付いていて、長押しすることでリセットになる。また、ウェブブラウザーでの設定画面からリセットすることもできることが多い。

 このリセット操作を行うとすべての情報は初期化され、もしWi-Fiルーターを使ってインターネットへの接続も行っている場合には接続も切れるほか、LAN内の設定も変更され、一時的にWi-Fiルーターへも接続できなくなる可能性もあるので覚悟しておく。このリセットは最後の手段だ。

TP-Link製のWi-Fiルーター「Archer C3150」のリセットボタン。おおむねこのような細い棒を差し込んで押す形状のリセットボタンが付いている

 パッケージ内に入っている初期設定に必要な情報を確認したら、まずはこの「初期SSIDと暗号化キー」で仮接続してみる。その後、設定をプッシュボタンなどを使った自動設定機能を使うか、ウェブブラウザーなどからすべて自分で設定をするかを決めて設定作業を進めていくことになる。これらをWi-Fiから接続した後に進めていくことになる。

今回の教訓(ポイント)

「初期接続に使う接続情報は、開封時に大切に保管しておく」
「設定画面にアクセスするためのIPアドレスとパスワード」と「初期状態のSSIDと暗号化キー」は開封時に確認して、大切に保管しておこう。

村上 俊一

1965年生まれ。明治大学文学部卒。カメラマン、アメリカ放浪生活、コンピューター雑誌編集者を経て、1995年からIT系フリーライターとして活動。写真編集、音楽制作、DTP、インターネット&ネットワーク活用、無線LAN、スマホ、デジタルガジェット系など、デジタル関連の書籍や雑誌、ウェブ媒体などに多数執筆。楽曲制作、旅行、建築鑑賞、無線、バイク、オープンカー好き。