自宅Wi-Fiの“わからない”をスッキリ!
第28回
Wi-Fiルーター迷ったらコレを選べ! 実売価格7000円以下のお勧め製品
2018年7月9日 17:05
この夏、夏ボ~夏期休暇あたりでWi-Fiルーターの新調を考えている人に向けて、どんなルーターがお勧めかを解説している記事の第2弾。前回は、11ac(IEEE 802.11ac)の速度が最大1300Mbpsで1万円前後の製品を紹介した。今回は、7000円以下で、11acが最大867Mbpsあたりのコスパの良い製品を紹介していこう。
紹介するのは、11acの最大速度が867Mbpsで2×2 MIMO、場合によってはMU-MIMOにも対応するというあたりのスペックになる。このあたりは3~4人のファミリーがスマホ中心で使うなら十分なスペックで、売れ筋商品ということもあり販売価格がこなれていてお勧めのクラスなのだ。実売1万円を切ることはもちろん、ヘタすると5000円を切ることもある。このクラスは内蔵アンテナが多いので、デザイン的に室内で違和感が少ないのもありがたい。
注意点は、有線LANポートを100Mbpsにするなどコストダウンが図られていることもある点だ。PCやNASなどを有線LAN接続する予定があるなら、有線ポート速度はチェックしておきたい。
バッファロー「WHR-1166DHP4」
実売価格:4098円 (Amazon.co.jpでの販売価格、2018年7月9日現在)
2×2 MIMOで866Mbps(11ac)+300(11n)Mbpsという速度。Amazon.co.jpの「無線・有線LANルーター」カテゴリでベストセラー1位となっている人気機種。インターネットへ接続するWAN側のポートのみギガビット(1Gbps)対応で、他の有線LANポートが100Mbpsとなっている点には注意。
NECプラットフォームズ「Aterm WG1200HP3」
実売価格:6947円 (Amazon.co.jpでの販売価格、2018年7月9日現在)
2018年6月に発売されたばかりの新機種で、同社の従来機種(Aterm WG1200HP2)比で、快適な通信エリアが約15%拡大されたとしている。2×2 MU-MIMO対応で867+300Mbpsという速度。特徴は、IPv6 IPoE+IPv4 over IPv6に対応していて、フレッツ回線で「v6プラス」や「transix」での接続ができること。前回紹介した上位機種(WG1900HP2)と同様、10月のバージョンアップにて対応する独自のIPv6通信ブースト機能「IPv6 High Speed」も付く。LANポートもギガビット対応でやや上位の製品となっている。
アイ・オー・データ機器「WN-AX1167GR2」
実売価格:6030円 (Amazon.co.jpでの販売価格、2018年7月9日現在)
867+300Mbpsで2×2 MU-MIMO対応、内蔵アンテナで360度全方向に電波が放出される「360コネクト」という仕組みを持っている。上記Aterm WG1200HP3同様、IPv6 IPoE+IPv4 over IPv6に対応している。LANポートを含めギガビット対応。管理するスマホから、Wi-Fiへの接続端末を管理できる「Wi-Fiマモル」という機能もファミリーには便利。製品登録することで、商品保証期間を最大3年間まで拡大できるのもウレシイ。
TP-Link(ティーピーリンクジャパン)「Archer C50」
実売価格:3380円 (Amazon.co.jpでの販売価格、10%OFFクーポン有=適用で3042円、2018年7月9日現在)
867+300Mbps。11acで2本、11nで2本の計4本の外部アンテナを装備している。3年保証と保証期間が長い。インターネット接続用WANとLANの有線ポートは100Mbpsなので注意して欲しい。インターネット接続速度はあまりこだわらず、安価なWi-Fiルーターが欲しいケースでお勧め。1つ上位の「Archer C7 V5」にすると有線ポートがギガビット(1Gbps)になるので、少し予算が出せるならこちらも良いだろう。本連載で使っているスマホアプリ「TP-LINK Tether」にも対応する。
今回の教訓(ポイント)
11acの速度が2×2で867Mbpsの売れ筋Wi-Fiルーターはコスパが良くてオススメ!
ファミリーでスマホを使う程度なら十分なWi-Fi性能。
「自宅Wi-Fiの“わからない”をスッキリ!」連載記事一覧
- 第1回:「ギガ」を減らしたくなきゃ、自宅Wi-Fiルーターを使え!
- 第2回:「Wi-Fiルーター」ってそもそもナニ?
- 第3回:Wi-Fi速度アップのキモ、複数アンテナを駆使する「MIMO」とは?
- 第4回:スマホのWi-Fi性能をチェックするには?
- 第5回:スマホ通信の高速化のためには自宅の回線も「ギガ」に
- 第6回:Wi-Fiとルーターは別のもの?
- 第7回:失敗しないWi-Fiルーターの製品選び(1) 国内メーカーと海外メーカー
- 第8回:失敗しないWi-Fiルーターの製品選び(2) iPhoneユーザーにはApple製品がオススメなの?
- 第9回:失敗しないWi-Fiルーターの製品選び(3) 高性能Wi-Fiルーターの選択もアリなのか考える
- 第10回:Wi-Fiルーター開梱の儀
- 第11回:Wi-Fiルーターをネット回線に接続するときの注意点は?
- 第12回:とりあえずの初期状態でWi-Fiに繋がってみよう。そのまま使い続けは厳禁
- 第13回:Wi-Fiルーターでインターネット接続設定をするコツ
- 第14回:ボタンプッシュを使ったWi-Fi接続設定を使ってみる
- 第15回:Wi-Fiの「SSID」について少し知っておきたい心がけ
- 第16回:Wi-Fiの暗号化方式・暗号化キーについて少し勉強しておきたいこと
- 第17回:Wi-Fiルーターの「IPアドレス」を忘れたら?
- 第18回:Wi-Fiの「SSID」ネーミングの注意点、周囲に発信しているものだということを意識しよう
- 第19回:長くランダムなWi-Fi暗号化キーを設定するコツ
- 第20回:Wi-Fiルーターが壊れたときに役立つ「設定ファイル」の保存方法
- 第21回:“ギガ”を無駄に減らさない自宅Wi-Fiを活用する設定とは
- 第22回:新たに設定したWi-Fiルーターにうまく繋がらないときの対処法
- 第23回:家族のスマホWi-Fi接続を簡単に済ませるとっておきテク
- 第24回:新しめのiPhoneやiPad、Mac同士なら「Wi-Fiパスワード共有」が簡単
- 第25回:タッチだけでWi-Fi接続させるNFCタグをAndroidスマホで作ってみた
- 第26回:2018年夏の良コスパWi-Fi
- 第27回:Wi-Fiルーター迷ったらコレを選べ! 実売価格1万円前後、2018年夏の“良コスパ”お勧め製品
- 第28回:Wi-Fiルーター迷ったらコレを選べ! 実売価格7000円以下のお勧め製品
- 第29回:Wi-Fiルーター接続後に必ずやっておきたいこと
- 第30回:ファームウェアのアップデートをZIPファイルから行うには
- 第31回:Wi-Fiルーターの時刻を自動で合わせる
- 第32回:スマホの時刻を自動で合わせるには
- 第33回:パソコンの時刻を自動で合わせるには
- 第34回:もしかして、Wi-Fiが二重ルーター状態になってない?
- 第35回:Wi-Fiが二重ルーター状態になっているかを確認するツールは?
- 第36回:Wi-Fiが二重ルーターになっているか、実際の確認方法は?
- 第37回:二重になったWi-Fiルーターをオフにするには?
- 第38回:自宅のLANでIPアドレスを固定すると便利な機器は?
- 第39回:自宅のLANでIPアドレスを固定するマイルールを決めてみる
- 第40回:ルーターでIPアドレス配布するルールを設定する
- 第41回:Wi-FiアクセスポイントでIPアドレスを固定して使うには?
- 第42回:ネット回線が繋がらない! その時の対処法(1):軽微なトラブルは再起動
- 第43回:ネット回線が繋がらない! その時の対処法(2):回線接続トラブルならサポートを
- 第44回:ネット回線が繋がらない! その時の対処法(3) 光回線の接続は確実に
- 第45回:家庭へのWi-Fiルーターの導入まとめ(1)
- 第46回:家庭へのWi-Fiルーターの導入まとめ(2)
- 第47回:家庭へのWi-Fiルーターの導入まとめ(3)
- 第48回:家庭へのWi-Fiルーターの導入まとめ (4)