自宅Wi-Fiの“わからない”をスッキリ!

第46回

家庭へのWi-Fiルーターの導入まとめ(2)

 前回から、当連載記事の家庭でWi-Fiルーターを導入する方法をかいつまんでまとめている。このまとめで概要を把握してもらい、より知識を深めたければ、それぞれの該当部分からリンク先の過去記事を参照して欲しい。今回は、Wi-Fiルーターの初期設定をまとめてみよう。

今年こそは、家族のためにも自宅でWi-Fiルーターを使えるようにしよう

 Wi-Fiルーターのセッティング作業の手順は以下のようになる。

  1. Wi-FiルーターのWANポートを回線接続機器に接続
     LANケーブルを使って相互を接続する。回線接続機器側の接続ポートは、1つだったり4つだったりするが、どれに接続しても構わない。

    Wi-Fiルーターをネット回線に接続する作業にも、いくつかポイントがある
  2. ルーターモードでWi-Fiルーターの電源をオンに
     とりあえず、ルーターの機能がダブってもいいので、ルーターモードのまま電源を入れる。もしレンタルされているONU(終端接続装置)などの機器にもルーター機能があることが判断できるなら、アクセスポイント(ブリッジ)モードに切り替えてもいい。この切り替えは、後からでもOKだ。
  3. 初期SSIDと暗号化キーを使ってWi-Fiルーターに接続
     設定のために、初期SSIDと暗号化キーを使って接続する。初期SSIDと暗号化キーは製品にカードなどで入っていたり、製品に明記されている。重要なことは、このままの状態で使い続けないようにすることだ。

    初期SSIDと暗号化キーはセットアップカードなどに記載されている
  4. ブラウザーのアドレスバーに設定用IPアドレスを入力
     ブラウザーを使って設定用IPアドレスにアクセスする。モデルによっては専用のアプリが用意されていることもある。この設定用のIPアドレスを忘れてしまっても(初期値が分からない場合も同じ)、簡単に調べることができる。
  5. 設定用の管理ユーザー名とパスワードで設定画面にログイン
     設定画面へのアクセス時には管理用のユーザー名とパスワードが必要だ。これも初期SSIDと暗号化キーと同様にカードや本体などに記載されている。このパスワードも後ほど、必ず変更するようにする。製品によっては、パスワードの変更を強制してから設定画面へアクセスするケースもあるほどで、セキュリティを考慮したときに重要なポイントだ。
  6. ネット回線接続の設定
     通常、初回の設定画面へのアクセス時に、ネット回線への接続が行われる。もし、接続設定画面が出てきたら、プロバイダーの契約書を見て設定する。IPアドレスが動的に割り当てられた場合には、特に何も設定することなく接続される。

     ちなみに手順「3」を簡略するために、プッシュボタンを使う手法もある。スマホを数台手っ取り早く繋げたいという場合には便利なのだが、さまざまな機器を接続して活用するつもりなら、かえって複雑になるのでおすすめしない。最初の設定がちょっと面倒でもオリジナルで設定したSSIDにて接続しよう。

    Wi-Fiルーターの「WPS」ボタンを長押し。「AOSS」や「らくらく無線スタート」のWi-Fiルーターでもボタンを押すとWPSとしても機能する

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村上 俊一

1965年生まれ。明治大学文学部卒。カメラマン、アメリカ放浪生活、コンピューター雑誌編集者を経て、1995年からIT系フリーライターとして活動。写真編集、音楽制作、DTP、インターネット&ネットワーク活用、無線LAN、スマホ、デジタルガジェット系など、デジタル関連の書籍や雑誌、ウェブ媒体などに多数執筆。楽曲制作、旅行、建築鑑賞、無線、バイク、オープンカー好き。