自宅Wi-Fiの“わからない”をスッキリ!
【使いこなし編】第64回
Echo StudioとFire TV Stickとスマホで音楽を楽しもう
2021年2月12日 06:00
使いこなし編では、自宅Wi-Fiの電波状況を良くする方法を解説しているが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行から自宅で過ごす時間が増え、僚誌AV Watchの7月14日付記事『有料の動画配信サービス利用率はAmazonが突出。外出自粛で動画視聴大幅増』にもある通り、ネットで自由に映画や番組を楽しめるVOD(ビデオ・オン・デマンド)サービスが人気を集めている。
そこで、在宅時間の増加から人気のAmazon「Fire TV Stick」を解説している。パッケージには取説が入っていないので、知らないとちょっとハマる部分もある。前半の解説で、Fire TV Stickを5GHz帯の自宅Wi-Fiに接続できている。これからセットアップする人は、そちらから読みはじめてもらいたい。
「自宅Wi-Fiの“わからない”をスッキリ! 使いこなし編」連載記事一覧
- 第36回:Amazon「Fire TV Stick」でおウチ時間を楽しく(紹介編)
- 第37回:Amazon「Fire TV Stick」をテレビに接続編
- 第38回:Amazon「Fire TV Stick」をつなぐWi-Fiルーターを設定しよう
- 第39回:Amazon「Fire TV Stick」をつなぐWi-Fiルーターをさらに設定
- 第40回:Amazon「Fire TV Stick」の便利なリモコンアプリ設定
- 第41回:Amazon「Fire TV Stick」で動画データの通信を優先させる
- 第42回:Amazon「Fire TV Stick」など、指定デバイスの通信を優先させる
- 第43回:Amazon「Fire TV Stick」で4Kコンテンツを楽しもう
- 第44回:Amazon「Fire TV Stick」で4Kコンテンツを楽しめる設定編
- 第45回:Amazon「Fire TV Stick」の「ライブ」タブで生配信番組を楽しもう
- 第46回:Amazon「Fire TV Stick」をモバイルWi-Fiルーターで使ってみる
- 第47回:Amazon「Fire TV Stick」を低速モバイル回線で活用してみる
- 第48回:Amazon「Fire TV Stick」で録画したテレビ番組を視聴する
- 第49回:「Fire TV Stick」へ無料で録画番組をスマホからをキャストしよう
- 第50回:Amazon「Fire TV Stick」でレコーダーの録画番組を視聴しよう
- 第51回:Amazon「Fire TV Stick」で録画番組の再生画質をWi-Fiの状況に応じて調整
- 第52回:REC-ONからPCの「PC TV Plus」へ録画番組データを転送する準備をしよう
- 第53回:REC-ONからPCの「PC TV Plus」へ録画番組データを転送してみよう
- 第54回:Androidスマホの画面をFire TV Stickにミラーリング
- 第55回:Windows 10の画面をFire TV Stickにミラーリング
- 第56回:iPhoneやMacの画面をFire TV Stickにミラーリング
- 第57回:Fire TV StickでもYouTubeのキャストを楽しもう
- 第58回:Fire TV StickとEchoデバイスをリンクさせる準備
- 第59回:Fire TV StickとEchoデバイスをリンクし、発話で動画を再生しよう
- 第60回:Fire TV Stickの音をテレビとEchoデバイスから同時に出力
- 第61回:Fire TV Stickの音質をEcho Studioでグレードアップ
- 第62回:Echo Studioでホームシアターを再設定する
- 第63回:Echo Studioのホームシアターをステレオ化する
- 第64回:Echo StudioとFire TV Stickとスマホで音楽を楽しもう
- 第65回:Fire TV Stickをつないだテレビをスマートリモコンで音声コントロール
- 第66回:Fire TV Stickをつないだテレビのリモコンをスマートリモコンへ登録
- 第67回:Fire TV Stickを音声で操作! 「Nature Remo」アプリとAlexaを連携
- 第68回:Fire TV Stickをつないだテレビの外部入力を音声で切り替え
- 第69回:Fire TV Stickをつないだテレビをスマートリモコンで帰宅時に自動起動
- 第70回:Fire TV Stickでスクリーンセーバーに表示する写真をAmazon Photosへ保存
- 第71回:GoogleフォトからAmazon Photosに写真を一気に移動する
- 第72回:Fire TV StickのスクリーンセーバーにAmazon Photosの写真を表示
- 第73回:Fire TV Stickでアプリが起動しやすく! メニューとリモコンがリニューアル!
- 第74回:Fire TV StickにPrimeビデオの子ども用プロフィールを紐付け
- 第75回:Fire TV Stickでゲームを楽しむ! リモコンだけでプレー可能なゲームも
- 第76回:Fire TV Stickのリモコンでも遊べるオススメゲーム
- 第77回:続 Fire TV Stickのリモコンでも遊べるオススメゲーム
高音質な「Echo Studio」でFire TV Stickから音楽再生
前回までに、2台のEcho Studioをステレオペアのホームシアターとしてセッティング。これで、Fire TV Stickから再生されるサウンドが圧倒的によくなった。せっかく音質が向上できたので、今回は2台のEcho Studioで音楽を再生してみよう。
Fire TV StickとEchoデバイスがホームシアターとして設定された状態だと、「アレクサ!」というウェイクワードに続いて「音楽をかけて[*1]」や「(アーティスト名)再生して」と言えばEchoデバイスから音楽が再生され、Fire TV Stickのアプリで音楽を再生したときも、Echoデバイスから音が流れてくるはずだ。
[*1]……直前に聴いていたプレイリストや楽曲に関連した曲が再生される
まず、Echoデバイスでの音楽再生の設定を確認しよう。Alaxaアプリで[再生]タブを表示させ、Amazon Music以外に加入している音楽配信サービスがある場合は、事前にAlexaスキルを追加しておこう。
画面を一番下までスクロールし[サービスを管理]をタップし、[既定のサービス]で、「アレクサ、音楽をかけて」や「アレクサ、(アーティスト名やジャンル)をかけて」と言ったときに、使う配信サービスを設定しておく。今回はSpotify[*2]を指定した。
[*2]……Spotifyでは、無料プランでもEchoデバイスでの再生が可能となった
設定できる音楽配信サービスは、記事で扱っている「Amazon Music」や「Spotify」以外にも、「Apple Music」「AWA」「dヒッツ」「うたパス」なども対応している。好みの配信サービスをリンクさせて使ってみよう。
Amazon Musicは、無料で使える「Free」、プライム会員向けの「Prime」以外に、7000万曲が聴ける「Unlimited」、HDやUltra HD[*3]の高音質で聴ける「HD」といったプランがある。
[*3]……HDは最大850kbpsで16ビット、44.1kHzのCD音質で7000万曲、Ultra HDは最大3730kbpsで最大24ビット、192kHzのハイレゾ音質で数百万曲が楽しめる
1つのEchoデバイス(ステレオペア設定も可)で再生できる「Unlimited ワンデバイス(Echoプラン)」というプランもあるが、こちらはFire TV Stickと組み合わせたホームシアター設定では使えないので注意して欲しい。このプランでは、再生できるのはあくまでもEchoデバイスのみとなる。
「Amazon Music Free」や「Spotify」なら無料で音楽を楽しめる
音楽配信サービスのうち、Amazon Music FreeとSpotifyは、広告は流れるものの曲は無料で聴くことができる[*4]ので、まずは設定して、試してみるといいだろう。なお、Amazon Musicの各プランの違いは、こちらのウェブページを参照して欲しい。
この操作はEchoデバイス(ここではステレオペア設定にしたEcho Studio)の機能を使って曲を再生していることになるので、Echoデバイスから音が再生されて当然だ。通常は、このウェイクワードで再生や停止をする方法が最も気軽だ。
[*4]……無料プランでは、一定間隔で広告が流れるほか、新曲が流れない、再生が特定のプレイリストのみでランダムでの再生やオフライン再生ができない、曲のスキップできないなどの制限が掛けられている
もちろん、Fire TV Stickで音楽配信サービスのアプリを使えば、そのアプリからも曲を再生できる。Fire TV StickとEchoデバイスをホームシアターとして設定することで、Echoデバイスから曲が再生される。
スマホでも、音楽配信サービスのアプリで再生した音をEchoデバイスから鳴らすことができる。アプリからの出力先を、設定したホームシアターもしくはFire TV Stickを選べばいい。
手持ちの音楽ファイルはAirPlayの機能で再生できる
Fire TV StickとEchoデバイスの組み合わせは、音楽配信サービスとの親和性はとても高いのだが、CDからリッピングするなどして自前で保存している音楽ファイルを再生しようとすると、ちょっと面倒だ。
最も手軽なのは、『iPhoneやMacの画面をFire TV Stickにミラーリングしてみる』で紹介した方法だ。「AirScreen」アプリを使い、Fire TV StickでAirPlayの機能を使って再生させよう。
iPhoneはもちろんAndroid向けでも、「Poweramp」や「doubleTwist Pro 」など有償の音楽プレイヤーアプリや、Synology製NAS用の「DS Audio」など、AirPlayに対応するものは多く、これらは筆者の環境でも実際に再生可能だった。
なお、Androidでは、プレイヤーの再生画面でキャストアイコンをタップすると、出力先を変更できるアプリがほとんどだ。
ウェイクワードで音楽を再生できるのはEchoデバイスだけだが、それ以外はEchoデバイスとFire TV Stickをホームシアターに設定し、連携させることで可能となる。快適な再生環境を構築できるので、音楽ファンもぜひトライしてみてもらいたい。
今回の教訓(ポイント)
Fire TV StickとEchoデバイスをホームシアターに設定すれば音楽再生でも便利
手持ちの音源はAirPlay対応アプリを使えば再生できる
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- 第26回:テレワーク用回線にモバイル回線向けWi-Fiルーターを設定しよう
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