自宅Wi-Fiの“わからない”をスッキリ!
【使いこなし編】第50回
Amazon「Fire TV Stick」でレコーダーの録画番組を視聴しよう
2020年10月29日 06:00
使いこなし編では、自宅Wi-Fiの電波状況を良くする方法を解説しているが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行から自宅で過ごす時間が増え、僚誌AV Watchの7月14日付記事『有料の動画配信サービス利用率はAmazonが突出。外出自粛で動画視聴大幅増』にもある通り、ネットで自由に映画や番組を楽しめるVOD(ビデオ・オン・デマンド)サービスが人気を集めている。
そこで、在宅時間の増加から人気のAmazon「Fire TV Stick」を解説している。パッケージには取説が入っていないので、知らないとちょっとハマる部分もある。前半の解説で、Fire TV Stickを5GHz帯の自宅Wi-Fiに接続できている。これからセットアップする人は、そちらから読みはじめてもらいたい。
「自宅Wi-Fiの“わからない”をスッキリ! 使いこなし編」連載記事一覧
- 第36回:Amazon「Fire TV Stick」でおウチ時間を楽しく(紹介編)
- 第37回:Amazon「Fire TV Stick」をテレビに接続編
- 第38回:Amazon「Fire TV Stick」をつなぐWi-Fiルーターを設定しよう
- 第39回:Amazon「Fire TV Stick」をつなぐWi-Fiルーターをさらに設定
- 第40回:Amazon「Fire TV Stick」の便利なリモコンアプリ設定
- 第41回:Amazon「Fire TV Stick」で動画データの通信を優先させる
- 第42回:Amazon「Fire TV Stick」など、指定デバイスの通信を優先させる
- 第43回:Amazon「Fire TV Stick」で4Kコンテンツを楽しもう
- 第44回:Amazon「Fire TV Stick」で4Kコンテンツを楽しめる設定編
- 第45回:Amazon「Fire TV Stick」の「ライブ」タブで生配信番組を楽しもう
- 第46回:Amazon「Fire TV Stick」をモバイルWi-Fiルーターで使ってみる
- 第47回:Amazon「Fire TV Stick」を低速モバイル回線で活用してみる
- 第48回:Amazon「Fire TV Stick」で録画したテレビ番組を視聴する
- 第49回:「Fire TV Stick」へ無料で録画番組をスマホからをキャストしよう
- 第50回:Amazon「Fire TV Stick」でレコーダーの録画番組を視聴しよう
- 第51回:Amazon「Fire TV Stick」で録画番組の再生画質をWi-Fiの状況に応じて調整
- 第52回:REC-ONからPCの「PC TV Plus」へ録画番組データを転送する準備をしよう
- 第53回:REC-ONからPCの「PC TV Plus」へ録画番組データを転送してみよう
- 第54回:Androidスマホの画面をFire TV Stickにミラーリング
- 第55回:Windows 10の画面をFire TV Stickにミラーリング
- 第56回:iPhoneやMacの画面をFire TV Stickにミラーリング
- 第57回:Fire TV StickでもYouTubeのキャストを楽しもう
- 第58回:Fire TV StickとEchoデバイスをリンクさせる準備
- 第59回:Fire TV StickとEchoデバイスをリンクし、発話で動画を再生しよう
- 第60回:Fire TV Stickの音をテレビとEchoデバイスから同時に出力
- 第61回:Fire TV Stickの音質をEcho Studioでグレードアップ
- 第62回:Echo Studioでホームシアターを再設定する
- 第63回:Echo Studioのホームシアターをステレオ化する
- 第64回:Echo StudioとFire TV Stickとスマホで音楽を楽しもう
- 第65回:Fire TV Stickをつないだテレビをスマートリモコンで音声コントロール
- 第66回:Fire TV Stickをつないだテレビのリモコンをスマートリモコンへ登録
- 第67回:Fire TV Stickを音声で操作! 「Nature Remo」アプリとAlexaを連携
- 第68回:Fire TV Stickをつないだテレビの外部入力を音声で切り替え
- 第69回:Fire TV Stickをつないだテレビをスマートリモコンで帰宅時に自動起動
- 第70回:Fire TV Stickでスクリーンセーバーに表示する写真をAmazon Photosへ保存
- 第71回:GoogleフォトからAmazon Photosに写真を一気に移動する
- 第72回:Fire TV StickのスクリーンセーバーにAmazon Photosの写真を表示
- 第73回:Fire TV Stickでアプリが起動しやすく! メニューとリモコンがリニューアル!
- 第74回:Fire TV StickにPrimeビデオの子ども用プロフィールを紐付け
- 第75回:Fire TV Stickでゲームを楽しむ! リモコンだけでプレー可能なゲームも
- 第76回:Fire TV Stickのリモコンでも遊べるオススメゲーム
- 第77回:続 Fire TV Stickのリモコンでも遊べるオススメゲーム
「Fire TV Stick」からREC-ON内の録画番組を再生しよう
前回からは、Fire TV Stickで、レコーダーに録画した番組を楽しむための準備をしている。
そして、スマホアプリの「REC-ON App」でアイ・オー・データ機器の「REC-ON」に録画した番組を再生し、その画面をFire TV Stickの「REC-ON Cast」へキャストして視聴できるようになった。
今回は、Fire TV Stickで操作を行い、録画した番組を楽しめるようにしてみよう。DLNAというネット配信の仕組みを用いて、「DTCP-IP」という著作権保護機能を持ったプレーヤーアプリを用意すれば実現できる。
これなら、REC-ONのように専用アプリのない多くのレコーダーでも、ネットサーバー機能を持つ製品であれば汎用的に活用できるので、参考にして欲しい。
ただし、プレーヤーアプリは有料だ。DLNAプレーヤーだけなら無料のアプリはあるが、著作権保護機能であるDTCP-IPに対応したアプリを使うのに多少のお金がかかる点は、ご了承いただきたい。
「DiXiM Play Fire TV版」で再生できるか、お試し視聴
まず、DLNAサーバー機能を持つビデオレコーダーで(今回は前回に続きREC-ONを使う)、「本体設定」の「ネットワーク設定」にある「ネットワークサーバー設定」などで、DLNAサーバー機能がオンになっているかを確認しよう。この連載では、初期設定でオンに設定して進めているが、一応確認しておこう。
他社のレコーダーでは、DLNAサーバー機能の呼び名はメーカーによって微妙に異なる。「お部屋ジャンプリンク」「ネットワーク連携」「ホームネットワーク」「ホームサーバー」といった機能名があれば、それをオンにして、Fire TV Stickと同じネットワーク内(のルーター)に接続しておこう。
プレーヤーアプリは、デジオンの「DiXiM Play Fire TV版」を使う。Fire TV Stickで検索してインストールしてもいいし、スマホやPCなどで、Amazonから自分のFire TVへ配信することもできる。
有料アプリだが、お試し視聴で1分間の再生ができる。まずはテストも兼ねて、自宅の環境でうまく再生できるか試してみよう。
プレーヤーのサーバーリストは表示されるが、番組を選んでも再生できないというトラブルの際には、レコーダーのサーバー機能で、Fire TV Stickのデバイス名やMACアドレスに対してアクセス制限がかかっていないかをチェックしよう。
なお、REC-ONにはこうしたアクセス制限の機能はないので、ネットワークサーバー設定さえオンになっていれば、初期状態のままで問題なく番組を再生できるはずだ。
当然だが、Fire TV StickとREC-ONが同じSSIDのWi-Fiに接続しているかも気にしておこう。何度も言うようだが、同一のLAN内に設置されている必要がある。2重ルーターで別のLANになっていたりしないか、念のためチェックしておいて欲しい。
前回のREC-ON Castと比較すると、操作はスマホではなくFire TV Stickのリモコンとなり、LAN越しにREC-ONの録画番組を再生することになる。
手元にスマホを用意せずに済むので、直感的で気楽に操作ができるし、再生中のスキップ操作も、Fire TV Stickのリモコンで行う。レコーダーが複数あるなら、全てを集約してここから再生できるメリットもある。
前回と今回の方法を比較すると、操作は以下のようなイメージになる。分かりにくいかもしれないが、使いやすい方を選んで欲しい。
- REC-ON Appからキャスト
スマホ(REC-ON App)で操作→「REC-ON」から再生→Fire TV Stick(REC-ON Cast)で表示 - DiXiM Playから再生操作
Fire TV Stick(DiXiM Play)で操作/表示←→「REC-ON」から再生
「DiXiM STORE」からライセンスを購入
DiXiM Playでのお試し視聴中は、画面に「ライセンス登録」ボタンが表示される。だが、ここからの登録は面倒なので、スマホやPCから「DiXiM STORE」にアクセスして、ライセンスを購入した方がスムーズだ。
スマホなどで「DiXiM STORE」にアクセスし、DiXiM IDを作成した後、サイトでライセンスを購入しよう。
「DiXiM Play Amazon Fire TV版」は、買い切りで1430円、月額は110円(いずれも税込)で購入できる。月額契約は、止めない限り自動継続されるので注意が必要だ。
DiXiM Play AndroidとFire TVのライセンスは同じプランだが、AndroidスマホとFire TV Stickを持っていても両方で使えるわけではなく、各機器ごとにライセンスの購入が必要なので注意しよう。
ライセンス購入後、Fire TV StickのDiXiM PlayアプリでDiXiM IDにてログインすれば、製品版として録画番組を再生できるようになる。
自宅Wi-Fiの電波さえ届けば、Fire TV Stickからテレビ放送や録画番組を自由に楽しめるようになるので、購入方法がやや煩雑なのが難だが、使い始めてしまえば意外と便利だ。
Fire TV Stickをテレビへ繋いでいるなら、テレビ放送に切り替えたり録画機能があったりするので、イマイチその恩恵が分からないかもしれない。だが、テレビ機能のないディスプレイや、アンテナを繋げない場所でテレビを使っていると、特に便利さを実感できるはずだ。次回は、使いこなしを少し見てみよう。
今回の教訓(ポイント)
「DiXiM Play」アプリなら、DLNAサーバー機能のあるレコーダーから再生ができる
購入前にキチンと再生できるかお試ししてから購入しよう
「自宅Wi-Fiの“わからない”をスッキリ! 使いこなし編」連載記事一覧
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- 第24回:スマホの回線をPCのネット接続に使う「Wi-Fiテザリング」
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- 第26回:テレワーク用回線にモバイル回線向けWi-Fiルーターを設定しよう
- 第27回:WiMAX 2+回線は「ハイスピード」モードで使うのが基本
- 第28回:モバイルWi-Fiルーターをウェブブラウザーで設定
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