自宅Wi-Fiの“わからない”をスッキリ!

【使いこなし編】第69回

Fire TV Stickを繋いだテレビをスマートリモコンで帰宅時に自動起動させる

 使いこなし編では、自宅Wi-Fiの電波状況を良くする方法を解説しているが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行から自宅で過ごす時間が増え、僚誌AV Watchの7月14日付記事『有料の動画配信サービス利用率はAmazonが突出。外出自粛で動画視聴大幅増』にもある通り、ネットで自由に映画や番組を楽しめるVOD(ビデオ・オン・デマンド)サービスが人気を集めている。

 そこで、在宅時間の増加から人気のAmazon「Fire TV Stick」を解説している。パッケージには取説が入っていないので、知らないとちょっとハマる部分もある。前半の解説で、Fire TV Stickを5GHz帯の自宅Wi-Fiに接続できている。これからセットアップする人は、そちらから読みはじめてもらいたい。

今回はスマートリモコンNature Remoのオートメーション機能を活用してみよう

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スマートリモコンのオートメーション機能を活用してみよう

 スマートリモコン「Nature Remo mini 2」を使って、Fire TV Stickをつないだテレビを、Echoデバイスから音声でコントロールできるようにセッティングしている。

 前回までで、スマートリモコンとAlexaを連携させ、ウェイクワードで音声コントロールできるように設定した。今回は、スマートリモコンのオートメーション機能を活用してみよう。

 この設定をすれば、自宅に近づいたり離れたりしたときや、指定した室温や日時よって特定の動作をさせることができる。例えば、自宅に近づいてきたらテレビの電源を入れ、離れたら電源を切るという操作を自動で行うようにできるわけだ。

 設定は、Nature Remoアプリの[オートメーション]タブから行う。リモコン起動の元となるトリガーは、「到着」「出発」「日時」「暑い」「寒い」から選択する。

Nature Remoアプリの[オートメーション]タブを表示し、[オートメーションを追加]をタップ。2回目以降は右上の「+」で追加していく
新たなオートメーションが作られる。[名前]をタップ
適切な名前を入力。ここでは「帰宅」オートメーションにしてみた。[保存]で保存しておく
[トリガー]で[到着]を選ぶ。位置情報の許可が必要
到着場所を指定する。駅にしてみたが本来は自宅がいいだろう。「+/ー」でどの程度近づくと動作するか半径の距離が決められる。[保存]で保存しておく
[操作の追加]でリモコンを追加する。[家電を追加する]を選択
[テレビ]を追加する
コントロールしたいリモコンのボタンをタップ。ここでは電源ボタンを選択した
こんな感じで設定される。通知は入れておいた方がいいだろう
[オートメーション]タブでは個別に実行するかどうか設定ができる

電源は必ずオンのままにしておこう

 スマホを持って指定したエリアを出たり入ったりすることで、家電のコントロールができる。

オートメーションが実際に実行されると、このような通知が表示される

 ここでは、帰宅時にはテレビの電源が入っている状態にしている。同じように「出発」でオートメーションを作成すれば外出時の消し忘れを防げるが、必ずオンのまま付けっぱなしにしておかないと、逆に電源が入ってしまう(電源ボタンはオン/オフで同じなので)ことにもなりかねないので注意して欲しい。

 ほかにも、「日時」のタイマー機能を使って番組の見忘れを防止したり、テレビを目覚まし代わりに使うこともできるだろう。

 このオートメーション機能で便利なのは、実際には指定した温度で自動で動作させる機能だったりする。うまく使いこなしてみて欲しい。

今回の教訓(ポイント)

Nature Remoのオートメーション機能で、帰宅時に自動でテレビをオンにできる
エアコンで室温管理をオートメーションで使うと便利

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村上 俊一

1965年生まれ。明治大学文学部卒。カメラマン、アメリカ放浪生活、コンピューター雑誌編集者を経て、1995年からIT系フリーライターとして活動。写真編集、音楽制作、DTP、インターネット&ネットワーク活用、無線LAN、スマホ、デジタルガジェット系など、デジタル関連の書籍や雑誌、ウェブ媒体などに多数執筆。楽曲制作、旅行、建築鑑賞、無線、バイク、オープンカー好き。