自宅Wi-Fiの“わからない”をスッキリ!

【使いこなし編】第76回

Fire TV Stickのリモコンでも遊べるオススメゲーム

 使いこなし編では、自宅Wi-Fiの電波状況を良くする方法を解説しているが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行から自宅で過ごす時間が増え、僚誌AV Watchの2020年7月14日付記事『有料の動画配信サービス利用率はAmazonが突出。外出自粛で動画視聴大幅増』にもある通り、ネットで自由に映画や番組を楽しめるVOD(ビデオ・オン・デマンド)サービスが人気を集めている。

 そこで、在宅時間の増加から人気のAmazon「Fire TV Stick」を解説している。パッケージには取説が入っていないので、知らないとちょっとハマる部分もある。前半の解説で、Fire TV Stickを5GHz帯の自宅Wi-Fiに接続できている。これからセットアップする人は、そちらから読みはじめてもらいたい。

今回は、Fire TV Stickのリモコンだけでも楽しめるオススメのゲームを紹介しよう

「自宅Wi-Fiの“わからない”をスッキリ! 使いこなし編」連載記事一覧

 Fire TV Stickでゲームを楽しんでみようということで、前回はFire TV Stickでも遊べるゲームの探し方を紹介した。

 Fire TV Stickは、処理性能がそれほど高くないので、最新ゲーム機などと比較するのは酷だ。しかし、2Dゲームであれば、けっこう快適に動作する。

 もちろんゲームコントローラーをつないでもいいのだが、Fire TV Stickのリモコンで操作しても意外と満喫できるゲームもある。今回はそんな中でもオススメのタイトルを紹介しよう。

「PAC-MAN 256 - 迫るバグから逃げろ!次世代エンドレスパックマン!-」

 まずは、言わずと知れたPAC-MANシリーズ。モンスターに捕まらないようにしながら、迷路に置かれたクッキーを食べていくゲームだ。初代PAC-MANとは異なり、PACMANIAを彷彿させる斜め上からの視点になっている。

斜め上からの視点のPAC-MAN

 下から画面表示が乱れたような「バグ画面」が追いかけてくるので、上へ上へと進んでいく。このバグ画面は、初代PAC-MANにて256面まで進めると表示されたもので、これが「256」というネーミングの由来にもなっている。

下からバグ画面が襲ってくるので、上に逃げる

 料金は無料で楽しめるが、アイテムやテーマの変更は課金の対象となる。ただし、レーザーショットや巨大化、シールドなど、あくまでも視覚的なものだけだ。

アイテムを食べると特殊な効果も。これはレーザーショット

 操作は上下左右への移動だけなので、リモコンだけで堪能できる。ステージクリアはなく、ミスするまでの点数を競うゲームとなっている。短時間集中してやるゲームなので気分転換にもってこいだ。

モンスターやバグ画面に捕まるとゲームオーバー!

 ちなみに、Android/iOSのスマートフォン向けや、PS4、Steamでも配信されている。

バッドランド (BADLAND)

 もう1つ、Fire TV Stickのリモコンだけでも楽しめるゲームを紹介しよう。「バッドランド (BADLAND)」という、独特の世界観を持つ美しい影絵風グラフィックの横スクロールアクションゲームだ。かつてPSPで「LocoRoco」というカワイイ系ゲームがあったが、これをダークかつハードにしたような感触と言えるかもしれない。

何の操作説明もイントロもなく、この画面からはじまる。リモコンの決定ボタンをプチプチ押すと、ふわふわと宙を舞いだす (C)Frogmind Oy. All Rights Reserved.

 物理演算エンジンを使った浮遊感のある動きで、リモコンの決定ボタン長押しや連打により、うまく浮遊させてステージをクリアしていく。スクロールスピードに遅れてしまい、キャラクターが画面の左に見切れてしまうと、自動セーブしたスタート地点に戻される。リモコンボタン連打で指はつりそうになるが、セーブポイントは細かく設定されているので、何度も根気よくトライし続けていけば必ずクリアはできるはずだ。

 ただし、パズル要素が多く、条件をうまく合わせないとキャラクターを右に進めることができない。初見殺しのステージがほとんどなので、ハッキリ言ってイライラさせるシーンも多いかもしれない。

ステージはパズル要素が満載。進められるポイントは1つだけだ (C)Frogmind Oy. All Rights Reserved.

 浮遊させるコントロールはもとより、アイテムを使って体を大きくしたり、小さくしたり、分裂させたりと、トライ&エラーを繰り返しながら進めていこう。

アイテムで体が大きくなったり (C)Frogmind Oy. All Rights Reserved.
細かく分裂したり (C)Frogmind Oy. All Rights Reserved.

 わちゃわちゃした変な生き物たちを無事にチェックポイントにてクリアさせたときの快感は、なかなかハマるものがある。気軽にはじめられるが、奥は相当深く、遊びごたえ十分だ。

細い空間をうまくくぐらせるのはけっこう難しい (C)Frogmind Oy. All Rights Reserved.

 無料で遊べるのは「DAY1」の120ミッションで、これでもじゅうぶん過ぎるが、「DAY2」と以降新たに追加されたミッション120+30+30+320を有料のプレミアムパック(602円)でアンロックすることもできる。

プレミアムパックを購入することもできるが、果たしてそこまで行き着けるのか……(C)Frogmind Oy. All Rights Reserved.

 こちらも、Android/iOSのスマートフォン向けや、Steamでも配信されている。

 ちなみに、Fire TV Stickへアプリをインストールしたことがあればご存じかと思うが、無料のゲームでも、ダウンロードすると注文確認のメールが送られてくる。「0円」での購入確認なので、あわてないようにして欲しい。

今回の教訓(ポイント)

Fire TV Stickのリモコンだけで楽しく遊べるゲームもある
無料ゲームでも0円購入の注文確認メールが送られてくる

「自宅Wi-Fiの“わからない”をスッキリ! 使いこなし編」連載記事一覧

「自宅Wi-Fiの“わからない”をスッキリ!」連載記事一覧

村上 俊一

1965年生まれ。明治大学文学部卒。カメラマン、アメリカ放浪生活、コンピューター雑誌編集者を経て、1995年からIT系フリーライターとして活動。写真編集、音楽制作、DTP、インターネット&ネットワーク活用、無線LAN、スマホ、デジタルガジェット系など、デジタル関連の書籍や雑誌、ウェブ媒体などに多数執筆。楽曲制作、旅行、建築鑑賞、無線、バイク、オープンカー好き。