自宅Wi-Fiの“わからない”をスッキリ!
【使いこなし編】第65回
Fire TV Stickを繋いだテレビをスマートリモコンで音声コントロール
2021年2月18日 06:00
使いこなし編では、自宅Wi-Fiの電波状況を良くする方法を解説しているが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行から自宅で過ごす時間が増え、僚誌AV Watchの7月14日付記事『有料の動画配信サービス利用率はAmazonが突出。外出自粛で動画視聴大幅増』にもある通り、ネットで自由に映画や番組を楽しめるVOD(ビデオ・オン・デマンド)サービスが人気を集めている。
そこで、在宅時間の増加から人気のAmazon「Fire TV Stick」を解説している。パッケージには取説が入っていないので、知らないとちょっとハマる部分もある。前半の解説で、Fire TV Stickを5GHz帯の自宅Wi-Fiに接続できている。これからセットアップする人は、そちらから読みはじめてもらいたい。
「自宅Wi-Fiの“わからない”をスッキリ! 使いこなし編」連載記事一覧
- 第36回:Amazon「Fire TV Stick」でおウチ時間を楽しく(紹介編)
- 第37回:Amazon「Fire TV Stick」をテレビに接続編
- 第38回:Amazon「Fire TV Stick」をつなぐWi-Fiルーターを設定しよう
- 第39回:Amazon「Fire TV Stick」をつなぐWi-Fiルーターをさらに設定
- 第40回:Amazon「Fire TV Stick」の便利なリモコンアプリ設定
- 第41回:Amazon「Fire TV Stick」で動画データの通信を優先させる
- 第42回:Amazon「Fire TV Stick」など、指定デバイスの通信を優先させる
- 第43回:Amazon「Fire TV Stick」で4Kコンテンツを楽しもう
- 第44回:Amazon「Fire TV Stick」で4Kコンテンツを楽しめる設定編
- 第45回:Amazon「Fire TV Stick」の「ライブ」タブで生配信番組を楽しもう
- 第46回:Amazon「Fire TV Stick」をモバイルWi-Fiルーターで使ってみる
- 第47回:Amazon「Fire TV Stick」を低速モバイル回線で活用してみる
- 第48回:Amazon「Fire TV Stick」で録画したテレビ番組を視聴する
- 第49回:「Fire TV Stick」へ無料で録画番組をスマホからをキャストしよう
- 第50回:Amazon「Fire TV Stick」でレコーダーの録画番組を視聴しよう
- 第51回:Amazon「Fire TV Stick」で録画番組の再生画質をWi-Fiの状況に応じて調整
- 第52回:REC-ONからPCの「PC TV Plus」へ録画番組データを転送する準備をしよう
- 第53回:REC-ONからPCの「PC TV Plus」へ録画番組データを転送してみよう
- 第54回:Androidスマホの画面をFire TV Stickにミラーリング
- 第55回:Windows 10の画面をFire TV Stickにミラーリング
- 第56回:iPhoneやMacの画面をFire TV Stickにミラーリング
- 第57回:Fire TV StickでもYouTubeのキャストを楽しもう
- 第58回:Fire TV StickとEchoデバイスをリンクさせる準備
- 第59回:Fire TV StickとEchoデバイスをリンクし、発話で動画を再生しよう
- 第60回:Fire TV Stickの音をテレビとEchoデバイスから同時に出力
- 第61回:Fire TV Stickの音質をEcho Studioでグレードアップ
- 第62回:Echo Studioでホームシアターを再設定する
- 第63回:Echo Studioのホームシアターをステレオ化する
- 第64回:Echo StudioとFire TV Stickとスマホで音楽を楽しもう
- 第65回:Fire TV Stickをつないだテレビをスマートリモコンで音声コントロール
- 第66回:Fire TV Stickをつないだテレビのリモコンをスマートリモコンへ登録
- 第67回:Fire TV Stickを音声で操作! 「Nature Remo」アプリとAlexaを連携
- 第68回:Fire TV Stickをつないだテレビの外部入力を音声で切り替え
- 第69回:Fire TV Stickをつないだテレビをスマートリモコンで帰宅時に自動起動
- 第70回:Fire TV Stickでスクリーンセーバーに表示する写真をAmazon Photosへ保存
- 第71回:GoogleフォトからAmazon Photosに写真を一気に移動する
- 第72回:Fire TV StickのスクリーンセーバーにAmazon Photosの写真を表示
- 第73回:Fire TV Stickでアプリが起動しやすく! メニューとリモコンがリニューアル!
- 第74回:Fire TV StickにPrimeビデオの子ども用プロフィールを紐付け
- 第75回:Fire TV Stickでゲームを楽しむ! リモコンだけでプレー可能なゲームも
- 第76回:Fire TV Stickのリモコンでも遊べるオススメゲーム
- 第77回:続 Fire TV Stickのリモコンでも遊べるオススメゲーム
スマートリモコンを追加して音声のみで電源オン/オフしてみる
Fire TV StickとEchoデバイスをリンクし、ウェイクワードでテレビの電源をオンにできるようにする方法を「第58回 Fire TV StickとEchoデバイスをリンクさせる準備」と「第59回 Fire TV StickとEchoデバイスをリンクし、発話で動画を再生しよう」で紹介した。
このときは、コンテンツを再生することでテレビの電源をオンできたが、「テレビを点けて(消して)」との発話などで、テレビの電源をオン/オフする操作はできなかった。
そこで今回からは、赤外線リモコンを使った機器のコントロールができるようになる「スマートリモコン」を追加することで、この操作を音声でできるように設定してみよう。スマートリモコンを使えば、レコーダーやエアコン、扇風機やサーキュレーター、照明など、テレビ以外にさまざまな機器のリモコンを集約できる。
スマートリモコンには、各機器のリモコンを向けて操作しながら登録を行うので、赤外線を使うリモコンなら、たいていは使えるはずだ。ちなみに、Fire TV Stickのリモコンは、テレビの操作以外はBluetoothを使っているので、登録することはできない。
音声で赤外線リモコンを操作するなら「Nature Remo mini 2」
用意したのは「Nature Remo mini 2」というスマートリモコン。
上位の「Nature Remo 3」は、Remo mini 2の温度センサーに加えて湿度・照度・人感の各センサーを搭載するほか、BLE(Bluetooth Low Energy)に対応したIoT機器のコントロールもできる。こうした機能が不要で、赤外線リモコンでの利用が主であれば、Remo mini 2で十分だ。
どちらもWi-Fiへの対応は2.4GHz帯のみとなるが、Amazon Alexaを含め、各種スマートスピーカーと連携して音声によるコントロールが可能になる。セットアップ方法はどちらも共通なので、参考にして欲しい。
赤外線センサーは本体の上面側にあるので、コントロールするテレビやエアコン、照明などの機器との間に遮へい物のない壁面などへの取り付けが推奨されている。
このRemo mini 2は、前モデルより赤外線の出力を上げているようで、ラフに設置しても正常に動作している。筆者宅のダイニングは8畳程度なのだが、その中央の机へ上向きに置いただけで、部屋の両端にあるテレビやレコーダー、エアコンで受信できている。設置にはそれほど神経を使わなくてもいいようだ。
Remo単体で使うときは、「Nature Remo」アプリで家電のリモコンを登録することで、スマホがリモコン代わりとして使えるようになる。Amazon Alexaで使う場合も、まずはこの状態にしてからAlexaアプリと連携することで、ウェイクワードを使った音声でのコントロールができるようになる。
「Nature Remo」アプリをインストールし、Remoをスマホで使えるようにセットアップ
ではまず、Nature Remoアプリをスマホへインストールしよう。取扱説明書にアプリへのリンク用QRコードがあるので、iPhoneでは標準のカメラアプリ、Androidでは「Googleレンズ」アプリでスキャンするといい。
利用に必要となるので、画面の指示に従ってメールアドレスを登録しよう。登録後のセットアップ画面ではモデル(今回はNature Remo mini 2)を選び、USBの電源コードを接続する。
続いてBluetoothの利用をアプリに許可し、Remoとスマホが繋がったら、Wi-Fiの設定を行うと利用可能になる。Remoには名前を付けておくといい。
この流れから分かるように、操作時にはWi-Fiを経由してサーバーとも通信しながら動作する。そのため、回線やサーバー、ネットワーク関連にトラブルがあると、Remoシリーズのスマートリモコンは操作不能になる。もちろんAlexaも同様だ。
こういったトラブル時の対応を考えると、登録したリモコンは片付けてもいいが、捨てずに分かりやすいところへ置いておくようにしよう。次回は、続けてNature Remo mini 2でテレビをコントロールできるように設定していく。
今回の教訓(ポイント)
スマートリモコンとAlexaを連携させると音声でテレビの電源をオンにできる
Nature Remo mini 2は赤外線の出力が高く、機器の反応がいい。
「自宅Wi-Fiの“わからない”をスッキリ! 使いこなし編」連載記事一覧
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- 第35回:モバイルWi-Fiルーターで「Rakuten UN-LIMIT」を使う(+F FS030W追加接続設定編)