自宅Wi-Fiの“わからない”をスッキリ!

【使いこなし編】第73回

Fire TV Stickでアプリが起動しやすく! メニューとリモコンがリニューアル!

 使いこなし編では、自宅Wi-Fiの電波状況を良くする方法を解説しているが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行から自宅で過ごす時間が増え、僚誌AV Watchの2020年7月14日付記事『有料の動画配信サービス利用率はAmazonが突出。外出自粛で動画視聴大幅増』にもある通り、ネットで自由に映画や番組を楽しめるVOD(ビデオ・オン・デマンド)サービスが人気を集めている。

 そこで、在宅時間の増加から人気のAmazon「Fire TV Stick」を解説している。パッケージには取扱説明書が入っていないので、知らないとちょっとハマる部分もある。前半の解説で、Fire TV Stickを5GHz帯の自宅Wi-Fiに接続できている。これからセットアップする人は、そちらから読みはじめてもらいたい。

今回は、新しくなったFire TV Stickの新メニューを簡単に紹介していこう

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アプリが使いやすくなったFire TV Stickの新メニュー

 今回は、Fire TV Stickで新しくなったメニューのユーザーインターフェースを紹介しよう。最新の第3世代Fire TV Stickでは、2020年12月からすでに新しくなっていたのだが、Fire TV Stick 4Kでも2021年4月中旬ごろから、ようやく更新がかかるようになったようだ。すでに多くの人はメニューが新しくなっているはずだ。

新しくなったFire TV Stickの新メニュー。画面上部にあったメニューが中央に移動されるなど大きく刷新された

 新メニューを一見して分かるのは、これまで画面上部にあったメニューが中央に移動されたこと。新たに「探す」メニューが用意され、よく使うアプリもメニューに並ぶようになった。これまでメニューを左に移動させて表示させたキーワード「検索」は、「探す」内に移動している。もちろん音声検索も可能だ。

「設定」は項目が一覧できるようになった。各設定に入るとこれまでと同じ画面になる

 連載でよく使っている「設定」の表示方法は少し変わったが、設定画面に入ってしまえば色合いがグレーになった以外はほぼ変更がないので、以前の記事を今後も参考にしてもらいたい。ホームボタンを長押しすると、「設定」メニューや「ミラーリング」にショートカットでアクセスできる手順にも変わりはない。

新メニューの「探す」では、ジャンル別に表示でがあきる。「検索」では音声や文字で検索が可能。「ライブラリ」にはウォッチリストがある

 「ホーム」は、「あなたが興味のありそうな……」というリストが多く用意され、レコメンド機能が強化された印象を受ける。視聴履歴は「ホーム」の7段目とちょっと下に移動されている。ウォッチリスト(ブックマークのような機能)が見つけにくいかも知れないが、「ライブラリ」内に移動されているので安心して欲しい。

6人までのプロフィールごとにメニューを表示

 もう1つの大きな変化は、複数のプロフィールを最大6名まで設定して、メニュー表示を個別に管理できるようになったことだ。家族で1台のFire TV Stickを共有しているときに便利な機能になる。

 ウォッチリストやアプリ表示はもちろん、レコメンドや視聴履歴をプロフィールごとに切り替えられる。電源を入れ直したときやスリープ復帰、メインメニューの最左端のアイコン、ホームボタンの長押しなどで、プロフィールの切り替え画面を表示できる。現時点ではパスワードは設定できず、プライバシーは保護されないので注意して使って欲しい。

複数のプロフィールを設定でき、切り替えて利用できるようになった

 メインメニューに表示させる6つのアプリは自由に変更できるので、よく使うアプリを登録しておくと便利だ。以下の手順で設定できる。

メニューで「マイアプリ・チャンネル」のボタンを選ぶ
移動させたいアプリを選択した状態で「≡」ボタンを押し、[移動]を選ぶ[*1]

[*1]……ここ(アプリとゲーム)に表示されていないアプリは、「アプリライブラリ」や「アプリストア」からインストールすると表示されるようになる

カーソルを動かして自由な位置に配置できる

4つのアプリボタンが付いた新リモコンも登場

 リモコン下部にアプリボタンが付いた「Alexa対応音声認識リモコン(第3世代)」が2980円で発売され、第3世代Fire TV Stickとのセットでも販売(4980円)されている。番組表ボタンも新設されたので、あわせて紹介しよう。

 現時点では、Fire TV Stick 4Kで使いたい場合、セット売りはされていないので、リモコン単体で購入して追加する必要がある。

新しくなった「Alexa対応音声認識リモコン(第3世代)」(手前側)と、「Alexa対応音声認識リモコン(第2世代)」(奥側)

 リモコン下部に新設されたアプリボタンは、Prime Video、Netflix、DAZN、Amazon Musicの4つ。このリモコンさえあれば、これらのサービスはボタン一発で起動できるので、メインメニューに表示しておく必要はなくなる。

4つのアプリボタンと、ボリューム右にライブの番組表ボタンが付いた

 ボリューム右には、メインメニューの「ライブ」タブから表示できる、現在配信中の番組表を表示するボタンも新たに追加された。実際に使うには、ライブ配信をしているアプリのインストールと設定が必要だ。

番組表ボタンで番組表を表示させたところ

 「ライブ」タブの初期設定や使い方については、本連載の『Amazon「Fire TV Stick」の「ライブ」タブで生配信番組を楽しもう』で解説しているので参照してもらいたい。

 ライブ配信に対応する主なアプリには、こちらからアクセスするのが手っ取り早い。

今回の教訓(ポイント)

Fire TV Stickの新メニューが順次配信中。設定項目はこれまでと同じ
4つのアプリボタンの付いた新リモコンも発売中

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村上 俊一

1965年生まれ。明治大学文学部卒。カメラマン、アメリカ放浪生活、コンピューター雑誌編集者を経て、1995年からIT系フリーライターとして活動。写真編集、音楽制作、DTP、インターネット&ネットワーク活用、無線LAN、スマホ、デジタルガジェット系など、デジタル関連の書籍や雑誌、ウェブ媒体などに多数執筆。楽曲制作、旅行、建築鑑賞、無線、バイク、オープンカー好き。