自宅Wi-Fiの“わからない”をスッキリ!
【使いこなし編】第12回
Wi-Fiの電波の強さを正確に把握しておこう(2)
【Wi-Fiヒートマップを作る準備編】
2019年8月5日 06:00
使いこなし編は、まずWi-Fiの電波状況を良くすることにフォーカスしている。Wi-Fiでの通信状況を改善するため、自宅内の電波状況を数回に分けた作業で把握している。前回は簡単にWi-Fiの電波の強さを少し詳細に計測してみた。今回からは、Wi-Fiの電波強度分布を可視化してみよう。
「自宅Wi-Fiの“わからない”をスッキリ! 使いこなし編」連載記事一覧
- 第1回:これから、Wi-Fi使いこなし編が始まります!
- 第2回:Wi-Fi電波の飛びを少しでも改善しよう
- 第3回:Wi-Fiルーターのアンテナで電波の飛びを改善しよう
- 第4回:Wi-Fiルーターとスマホで電波の反射効果を実験してみる
- 第5回:電波の出力は強けりゃイイってもんじゃない。
- 第6回:Wi-Fiルーターのチャンネル設定をチェック(チャンネル状況確認編)
- 第7回:Wi-Fiルーターのチャンネル設定をチェック(チャンネル設定編)
- 第8回:Wi-Fiルーターのチャンネル設定をチェック(Amazon Echoの5GHz帯接続編)
- 第9回:Wi-Fiルーターのチャンネル設定をチェック(iPhone編)
- 第10回 Wi-Fiルーターのチャンネル設定をチェック(モバイルWi-Fiルーターでの注意点)
- 第11回:Wi-Fiの電波の強さを正確に把握しよう(Wi-Fi電波強度の測定)
- 第12回:Wi-Fiの電波の強さを正確に把握しよう(間取り図の作成)
- 第13回:Wi-Fiの電波の強さを正確に把握しよう(ヒートマップの作成)
- 第14回:Wi-Fiの電波の強さを正確に把握しよう(Wi-Fiルーターの位置調整)
- 第15回:Wi-Fi中継機でエリアを拡張しよう(Wi-Fi中継機の用意)
- 第16回:Wi-Fi中継機でエリアを拡張しよう(Wi-Fi中継機のセットアップ)
- 第17回:Wi-Fi中継機でエリアを拡張しよう(Wi-Fi中継機の位置調整)
- 第18回:メッシュWi-Fiを活用しよう(中継機との違いと選び方)
- 第19回:メッシュWi-Fiを活用しよう(メッシュWi-Fiをネット回線に接続)
- 第20回:メッシュWi-Fiを活用しよう(メッシュWi-FiのSSIDを設定)
- 第21回:メッシュWi-Fiを活用しよう(メッシュWi-Fiにサテライトを追加)
- 第22回:メッシュWi-Fiを活用しよう(電波エリアはどのくらい広がった?)
Wi-Fiの電波は、自宅内のどの辺りで強く、どこにウィークポイントがあるのだろうか。それを、視覚的に分かりやすくしてみよう。そのために、まず間取り図が必要だ。その図の上に、電波強度を色分けしてマッピングしていくという作業になる。
この電波強度を色分けした図は、“ヒートマップ”と呼ばれることもある。ちょっと手間は掛かるが、間取り図から電波強度のマッピングまで、すべてスマホのアプリだけで制作できる。ゲーム感覚で楽しみながら作ってみよう。
ヒートマップの作成に用いるのは、以前にも電波の計測で使用した「Wi-Fiミレル」という無料のアプリだ。Wi-Fiルーターを販売するアイ・オー・データ機器が提供しているが、同社製以外のWi-Fiルーターでも、特に問題なく活用できる。
このヒートマップを一度を作っておけば、Wi-Fiの電波が悪くて中継器を導入したいときや、メッシュWi-Fi導入して電波がバランス良くなるよう設置場所を吟味する際に、電波強度を計測し直すこともできる。
ヒートマップの作成にあたっては、まず別のアプリで間取り図を作成しよう。もちろん間取り図がすでに手元にあるなら、スマホのカメラで撮影して取り込んでも構わない。
ここでは、間取り図の作成に「間取りTouch+」というiOSアプリを使ってみた。Androidなら「間取りー図」というアプリが割とシンプルに使える。ほかにも、高機能な「magicplan」(iOSとAndorid双方に対応)というアプリでは、ARを駆使して図面を起こせたりして、ゲーム感覚で楽しめるので、試してみるといいだろう。
ヒートマップの作成だけが目的なら、おおよその部屋の形状だけが分かればいいので、間取り図をそれほどシッカリと作り込まなくても問題ない。
とはいえ、きちんと間取り図を作っておけば、家具の大きさをシミュレーションしたり(IKEAのアプリにもある機能だ)もできるので、いろいろと便利だ。
2~3階建ての場合は、全フロアを描いておこう。アバウトでもいいので、垂直方向の立面図も用意しておくと、高さで見るヒートマップも作ることができる。
次回は、作成した間取り図を「Wi-Fiミレル」で読み込み、実際にヒートマップを作成してみよう。
今回の教訓(ポイント)
「Wi-Fiミレル」を使うと、部屋のWi-Fiを色を付けたマップで視覚化できる
部屋の間取り図はアプリで手軽に作ることができる
「自宅Wi-Fiの“わからない”をスッキリ!」連載記事一覧
- 第1回:「ギガ」を減らしたくなきゃ、自宅Wi-Fiルーターを使え!
- 第2回:「Wi-Fiルーター」ってそもそもナニ?
- 第3回:Wi-Fi速度アップのキモ、複数アンテナを駆使する「MIMO」とは?
- 第4回:スマホのWi-Fi性能をチェックするには?
- 第5回:スマホ通信の高速化のためには自宅の回線も「ギガ」に
- 第6回:Wi-Fiとルーターは別のもの?
- 第7回:失敗しないWi-Fiルーターの製品選び(1) 国内メーカーと海外メーカー
- 第8回:失敗しないWi-Fiルーターの製品選び(2) iPhoneユーザーにはApple製品がオススメなの?
- 第9回:失敗しないWi-Fiルーターの製品選び(3) 高性能Wi-Fiルーターの選択もアリなのか考える
- 第10回:Wi-Fiルーター開梱の儀
- 第11回:Wi-Fiルーターをネット回線に接続するときの注意点は?
- 第12回:とりあえずの初期状態でWi-Fiに繋がってみよう。そのまま使い続けは厳禁
- 第13回:Wi-Fiルーターでインターネット接続設定をするコツ
- 第14回:ボタンプッシュを使ったWi-Fi接続設定を使ってみる
- 第15回:Wi-Fiの「SSID」について少し知っておきたい心がけ
- 第16回:Wi-Fiの暗号化方式・暗号化キーについて少し勉強しておきたいこと
- 第17回:Wi-Fiルーターの「IPアドレス」を忘れたら?
- 第18回:Wi-Fiの「SSID」ネーミングの注意点、周囲に発信しているものだということを意識しよう
- 第19回:長くランダムなWi-Fi暗号化キーを設定するコツ
- 第20回:Wi-Fiルーターが壊れたときに役立つ「設定ファイル」の保存方法
- 第21回:“ギガ”を無駄に減らさない自宅Wi-Fiを活用する設定とは
- 第22回:新たに設定したWi-Fiルーターにうまく繋がらないときの対処法
- 第23回:家族のスマホWi-Fi接続を簡単に済ませるとっておきテク
- 第24回:新しめのiPhoneやiPad、Mac同士なら「Wi-Fiパスワード共有」が簡単
- 第25回:タッチだけでWi-Fi接続させるNFCタグをAndroidスマホで作ってみた
- 第26回:2018年夏の良コスパWi-Fi
- 第27回:Wi-Fiルーター迷ったらコレを選べ! 実売価格1万円前後、2018年夏の“良コスパ”お勧め製品
- 第28回:Wi-Fiルーター迷ったらコレを選べ! 実売価格7000円以下のお勧め製品
- 第29回:Wi-Fiルーター接続後に必ずやっておきたいこと
- 第30回:ファームウェアのアップデートをZIPファイルから行うには
- 第31回:Wi-Fiルーターの時刻を自動で合わせる
- 第32回:スマホの時刻を自動で合わせるには
- 第33回:パソコンの時刻を自動で合わせるには
- 第34回:もしかして、Wi-Fiが二重ルーター状態になってない?
- 第35回:Wi-Fiが二重ルーター状態になっているかを確認するツールは?
- 第36回:Wi-Fiが二重ルーターになっているか、実際の確認方法は?
- 第37回:二重になったWi-Fiルーターをオフにするには?
- 第38回:自宅のLANでIPアドレスを固定すると便利な機器は?
- 第39回:自宅のLANでIPアドレスを固定するマイルールを決めてみる
- 第40回:ルーターでIPアドレス配布するルールを設定する
- 第41回:Wi-FiアクセスポイントでIPアドレスを固定して使うには?
- 第42回:ネット回線が繋がらない! その時の対処法(1):軽微なトラブルは再起動
- 第43回:ネット回線が繋がらない! その時の対処法(2):回線接続トラブルならサポートを
- 第44回:ネット回線が繋がらない! その時の対処法(3) 光回線の接続は確実に
- 第45回:家庭へのWi-Fiルーターの導入まとめ(1)
- 第46回:家庭へのWi-Fiルーターの導入まとめ(2)
- 第47回:家庭へのWi-Fiルーターの導入まとめ(3)
- 第48回:家庭へのWi-Fiルーターの導入まとめ (4)