自宅Wi-Fiの“わからない”をスッキリ!

【使いこなし編】第75回

Fire TV Stickでゲームを楽しむ! リモコンだけでプレー可能なゲームも

 使いこなし編では、自宅Wi-Fiの電波状況を良くする方法を解説しているが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行から自宅で過ごす時間が増え、僚誌AV Watchの2020年7月14日付記事『有料の動画配信サービス利用率はAmazonが突出。外出自粛で動画視聴大幅増』にもある通り、ネットで自由に映画や番組を楽しめるVOD(ビデオ・オン・デマンド)サービスが人気を集めている。

 そこで、在宅時間の増加から人気のAmazon「Fire TV Stick」を解説している。パッケージには取説が入っていないので、知らないとちょっとハマる部分もある。前半の解説で、Fire TV Stickを5GHz帯の自宅Wi-Fiに接続できている。これからセットアップする人は、そちらから読みはじめてもらいたい。

今回からは、「Fire TV Stick」でゲームを楽しんでみたい

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Fire TV Stickのリモコンでゲームができる

 今回からは、Fire TV Stickでゲームを楽しんでみたい。「Fire TV Stickのリモコンでゲームなんて、操作しにくそう」という声が聞こえてきそうだが、意外にもリモコンのワンボタンで楽しめるタイトルもあったりする[*1]。ちゃんと遊びたいならBluetoothでゲームコントローラーを接続することもできるので、ステイホームの暇つぶしに、ぜひ楽しんでみて欲しい。

[*1]……これはスマホで楽しめるゲームが増えた恩恵で、Fire TV Stick用OSはAndroidがベースなので、スマホゲームを簡単に移植できる

 ゲームを探すには「アプリストア」が使える。もちろん、アプリのタイトル名が分かっていれば「検索」も活用できる。

ゲームを探すには、ホーム画面で「アプリストア」を選択する
「ゲーム」タブを選び、リモコンの下を押す
ジャンル別にゲームをブラウズできるので、好みのタイトルを探してみよう
「検索」ではタイトルから探すこともできる

 ゲームの中には、ゲームコントローラーが必須のタイトルがあるので注意して欲しい。これは、ゲームの詳細画面に記されていて、コントローラーを接続していないと遊びにくい。コントローラーの接続方法は次回以降に解説するので少し待って欲しい。

ゲームの詳細画面で、コントローラーアイコンに「必要」と記されているゲームは、コントローラーをつなぐまで楽しむのを待とう

クラウドゲームで美麗なグラフィックスを体感

 また、ゲームをFire TV Stick上ではなくクラウド上で実行し、Fire TV Stickからリモートで接続して操作を送りつつ画面を表示して楽しめる「クラウドゲーム」という種類のタイトルもある。

 ネット回線とWi-Fiの状態によって多少遅延が感じられることもあるが、Fire TV Stick上だけでは表現できない美麗な3Dグラフィックス映像が楽しめる。そのためだろうか、価格はワリと高めの設定だ。

「FINAL FANTASY X/X-2 HDリマスター」のゲーム詳細画面
スクリーンショットなどへクラウドゲームと明記されているゲームも

 クラウドゲームであるかどうかは、ゲームの詳細画面に必ずしも明記されているわけではないので、正確に判別するのはやや難しい。だが、コンテンツの詳細画面の「アクセス権」に「ネットワークに関する情報」や「Wi-Fiネットワークに関する情報」「ネットワークソケットを開く」などネットワーク関連のアクセス権の許可が必要なタイトルはその可能性が高い。

「アクセス権」を確認すると……
クラウドゲームでは、このようなネットワーク関連のアクセス権が必要になる

 自宅の通信環境でうまく動作するか試す必要があるため、一定の時間だけ試遊できることが多い。快適に遊べるかをまずは試してみるといいだろう。ただ、操作が複雑なゲームはコントローラーを接続してから楽しんだ方がいいかもしれない。

 もし、Fire TV StickをモバイルWi-Fiルーターに接続して使っているなら、こうしたクラウドゲームを遊ぶと通信量が多くなるため、通信制限に引っかからないよう注意ながら遊んで欲しい。

リモコンのみで試遊してみたところ。それほど不便は感じなかったが、コントローラー接続推奨のようだ

 こうやって見ていくと、何だかゲームコントローラーを接続していないと、楽しめるタイトルがないんじゃないかと心配になりそうな勢いだが、安心して欲しい。

 次回は、Fire TV Stickのリモコン操作だけでも楽しめるタイトルを紹介しよう。リモコンで遊べるタイトルを選ぶのがキモだ。さらに最終的には、コントローラーも接続して楽しんでみたい。

 なお、ゲームを遊ぶ際には注意したい点がある。ほかのコンテンツとは違い、ゲームは一度購入や課金をすると返品できないことを、購入時に了承しなければならない。子どもがイタズラして購入してしまったりしないよう、気を付けて欲しい。

今回の教訓(ポイント)

Fire TV Stickでは意外とゲームも楽しめる
ゲームコントローラーが必須のタイトルやクラウドゲームもあるので注意

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村上 俊一

1965年生まれ。明治大学文学部卒。カメラマン、アメリカ放浪生活、コンピューター雑誌編集者を経て、1995年からIT系フリーライターとして活動。写真編集、音楽制作、DTP、インターネット&ネットワーク活用、無線LAN、スマホ、デジタルガジェット系など、デジタル関連の書籍や雑誌、ウェブ媒体などに多数執筆。楽曲制作、旅行、建築鑑賞、無線、バイク、オープンカー好き。