“Wi-Fiの困った”を解決できる便利ワザ

デバイス編 第11回

【Q】スマートフォンの画面を液晶テレビに映したい

【A】ケーブルや変換アダプターで映像を出力できます。ワイヤレスで出力する場合は「Google Cast」や「Air Play」を使います。

 USB Type-C端子を持つAndroidの場合、スマートフォンが「DisplayPort Alternate Mode」に対応していて、USB Type-C-HDMIケーブルで接続すれば、画面を液晶テレビに出力することができます。また、iPhoneの場合は、「Lightning-Digital AV」などの変換アダプターを利用すれば、HDMIで液晶テレビに出力できます。

 ワイヤレスで出力したい場合は「Google Cast」や「AirPlay」を利用します。液晶テレビがこれらの機能に対応し、スマートフォンと同じWi-Fiネットワークに接続していれば、ワイヤレスで出力することが可能です。

 Google Castは、Wi-Fi経由で映像や音声を対応デバイスに出力するための仕組みで、Androidの画面全体を対応する液晶テレビなどにミラーリングできるほか、YouTubeなどで再生している動画だけを出力可能です。また、再生中の音楽をスピーカーに出力することもできます。

 AirPlayはiPhoneなどに搭載されている機能で、Google Castと同じく、Wi-Fi経由でコンテンツのストリーミング再生や、画面全体のミラーリング、音声出力などが行えます。

 AndroidでGoogle Castを使って画面全体をミラーリングするには「Google Home」アプリを立ち上げ、接続先の対応デバイスをタップします。その後、画面下にある「画面をキャスト」をタップ、さらに確認画面で再度「画面をキャスト」をタップすると、Androidの画面がミラーリングされます。

画面全体を液晶テレビなどに出力したい場合は「Google Home」アプリを利用し、出力先の対応デバイスを選択する

 iPhoneの場合はAirPlayを利用します。「コントロールセンター」で「画面ミラーリング」のアイコンをタップし、接続先の対応デバイスを選択します。

「コントロールセンター」で「画面ミラーリング」をタップすると、出力できるデバイスの一覧が表示される

 液晶テレビがGoogle Castに対応していない場合は「Chromecast」、AirPlayに対応していない場合は「Apple TV」などの外付けデバイスを取り付けることでワイヤレスで映像を出力できるようになります。

再生中のコンテンツだけを出力する

 「YouTube」や「Google フォト」など、Google Castに対応しているアプリであれば、再生中のコンテンツだけをGoogle Castで対応デバイスに出力できます。

 YouTubeの場合、コンテンツの再生画面にあるキャストアイコンをタップします。これで出力できるデバイスの一覧が表示されるので、いずれかをタップすると再生中のコンテンツを液晶テレビに出力できます。

YouTubeアプリで動画を再生するときにキャストアイコンをタップして接続先を選択すると、コンテンツだけが出力される。なお「テレビコードでリンク」は、画面に表示されたコードを使ってスマートフォンと液晶テレビを連携し、スマートフォンで選択したコンテンツを液晶テレビで再生する機能になる

 なお、iPhoneやiPadでも、YouTubeなどの対応アプリであれば、同様に再生中のコンテンツをGoogle Castで液晶テレビなどに出力できます。

 もちろん、iPhoneであればシェアボタンからAirPlayを選択して、再生中のコンテンツだけをAirPlay対応デバイスへ出力することも可能です。

この連載について

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……連載『“Wi-Fiの困った”を解決できる便利ワザ』では、これからWi-Fiを導入する人や、導入済みでトラブルを抱えている人に向けて「Wi-Fiの基本」や「トラブル解消のテクニック」をQ&A形式で解説します。