“Wi-Fiの困った”を解決できる便利ワザ
デバイス編 第6回
【Q】ゲーミングルーターは通常のWi-Fiルーターと何が違う?
2021年11月17日 06:00
【A】高性能でオンラインゲームプレイ時に役立つ機能を搭載しています
PCやスマートフォンなどのデバイスをWi-Fiや有線LANでインターネットへつなぐことに加え、オンラインゲームをプレイする際に有効な機能を搭載しているのが「ゲーミングルーター」です。
オンラインゲームを快適にプレイするためには、デバイス間におけるパケットの往復時間を表す「RTT(Round Trip Time)」や「Ping値」を確認して、通信の遅延がどれだけ発生しているのか把握することが重要です。
ウェブサイトの閲覧や動画視聴など、通常のインターネット利用で遅延が問題になることはほとんどありませんが、特にリアルタイム性が高いオンラインゲームの場合、遅延がゲームの結果を左右することがあります。
具体的には、遅延が発生することによって操作しているキャラクターがスムーズに動作しなくなったり、急に動きが止まったりするといったことが起こります(こうした状態を「ラグが発生した」などと言う)。対戦型格闘ゲームなどのプレイ中にこのような状態になれば、間違いなく不利な状態になってしまうでしょう。
そこで多くのゲーミングルーターでは、遅延を最小限に抑え、ラグの発生を防ぐための仕組みや機能が盛り込まれています。
例えば、ゲームをプレイしているPCや家庭用ゲーム機の通信を優先することで、そのほかのデバイスが行っている通信の影響を受けないようにするといった機能があります。また、高性能なCPUを搭載し、ルーター内の処理を高速化することで遅延を低減しているゲーミングルーターも少なくありません。
オンラインゲームを快適にプレイするための機能が搭載
こうしたゲーミングルーターの1つとして挙げられるのが、ASUSの「ROG Rapture GT-AX11000」です。
ROG Rapture GT-AX11000は、同社のゲーミングルーターで最上位に位置する製品で、Wi-Fi 6に対応しているのはもちろん、2つの5GHz帯と1つの2.4GHz帯が使えるトライバンド対応機であり、5GHz帯では最大4804Mbps、2.4GHz帯は最大1148Mbpsでの通信が可能です。
機能も充実していて、パケットの優先制御を行うことで、ゲームをプレイしている端末の遅延を抑える「ゲームパケットアクセラレーション・ゲームブースト」や、通信経路の最適化によってパケットの損失や遅延の増大を防ぐ「wtfast」にも対応しています。
また、5GHz帯の1つをゲーム専用帯域に割り当てることが可能なほか、有線LANで接続したPCや家庭用ゲーム機の通信を最優先で処理する「ゲーミングLANポート」も備えており、これらを利用することで、ほかのデバイスの通信による影響を避けることが可能です。
オンラインゲームを快適にプレイしたいのであれば、こうしたゲーミングルーターの導入を検討してみてもよいでしょう。
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