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【使いこなし編】第287回

クラウドの容量不足を解決! Windows「スマートフォン連携」でAndroidの写真をバックアップする

 第275回第279回では、スマートフォンのデータをまるごとPCへバックアップする手法を実践した。続けて、第280回からは、スマートフォンの写真と動画を、ファイルとしてPCにコピーする方法を実践している。

 第283回からは、Windows PCで利用できる「スマートフォン連携」アプリで、写真や動画の転送を実践している。今回は、これまで使ってきた「スマートフォン連携」アプリを使って、Androidの写真をWindows PCにバックアップしてみよう。

Android側でバックアップ設定を確認する

 iPhoneでは、スマートフォン全体のデータをまとめてPCにバックアップすることが可能だったが、Androidにはそのような機能が標準では用意されていない。スマートフォン全体のバックアップは、Googleアカウントにて行うのが基本となっている。

 バックアップのデータは、「写真と動画」と「その他のデバイスデータ」に分かれている。「その他のデバイスデータ」は、アプリとアプリのデータ、デバイスの設定、SMSとMMSのメッセージ、通話履歴が含まれるが、それほど大きなサイズではない。容量が大きいのは「写真と動画」で、バックアップにGoogleフォトが使われる。Googleフォトへのバックアップはオフにしておき、手動でPCにバックアップするようにすれば、「その他のデバイスデータ」だけが対象となるため、無料で使える15GBに収められるだろう。

 まずは、Androidでバックアップ設定を確認しておこう。実践では、Google Pixel 10 Pro XLのAndroid 16を使っているが、他のモデルでも似たような設定項目があるはずだ。

設定を開き、最上部のアカウント表示部分をタップする
[推奨]タブで[バックアップを管理]をタップ。[すべてのサービス]タブを選んだ場合、[バックアップ]を選択する
「その他のデバイスデータ」はオンに、「写真と動画」はオフに設定しておく。これで写真と動画以外の機種変更などに必要なデータはバックアップされる。バックアップデータは66MBしかない
「写真と動画」のバックアップは、Googleフォトで設定する。

「スマートフォン連携」アプリで写真をバックアップする

 「写真と動画」のバックアップをオフにしたら、Windows PCに「スマートフォン連携」アプリ経由で取り込むようにする。Windowsメニューに表示される連携状況に表示される[フォト]を選択する。[フォト]タブでは、スマートフォン内の写真を選択して保存できる。ただし、これは1枚ごとで、複数まとめての操作はできない。

Windowsメニューに表示される連携状況の[フォト]を選択
「スマートフォン連携」アプリを開く。[フォト]タブを開くと接続しているスマートフォン内の写真がブラウズできる
詳細を開き[名前を付けて保存]をクリックすると、スマートフォンの写真をWindowsに保存できる。[…]からアプリで開くことも可能

 第283回でも実践したように、「スマートフォン連携」アプリを導入していて、Bluetoothの圏内でインターネット接続していれば、ケーブルを接続することなく転送ができる。正しく設定できていれば、エクスプローラーにスマートフォンのアイコンが表示されているはずだ。

 ここから「内部ストレージ>DCIM>Camera」とたどって表示させると、カメラで撮影した写真が表示される。これをPC上の任意のフォルダーにドラッグ&ドロップでコピーする。この場所の実態は「C:¥Users¥(ユーザー名)¥CrossDevice¥(スマートフォンのデバイス名)¥storage¥DCIM¥Camera」という場所になっている。

エクスプローラーで接続中のスマートフォンの「内部ストレージ」を表示。「DCIM」フォルダーをダブルクリックして開く
「Camera」をダブルクリックして開く。この「DCIM」には、他のアプリで撮影した写真や動画が保存されている
「Camera」にはカメラで撮影したデータが入っている。任意のフォルダーにドラッグ&ドロップでコピー
コピーしたファイルはグリーンのチェックマーク(このデバイスで使用可能)に変わる

 この「DCIM」フォルダーには、ほかのアプリで撮影した写真や動画も保存されている。また、「内部ストレージ」内には「Documents」や「Movies」「Music」「Pictures」などのフォルダーがある。これらには、LINEなどチャットアプリやSNSで受信した画像や動画が保存されているので、あわせてコピーをしておくといいだろう。この「内部ストレージ」内をコピーしておくことで、主要なファイルはほぼバックアップしたことになる。

ほかの「内部ストレージ」内のフォルダーもコピーしておこう。「Pictures」にはスクショやLINEで受信した画像などが保存されている

 なお注意点として、エクスプローラーでの操作は、スマートフォンからWindowsへのコピーと、スマートフォン内のデータ削除のみが可能で、Windowsからスマートフォンへのコピーはできない。実際にやってみると、ファイルはコピーされたように見えるが、スマートフォンへは同期転送がされない。あくまでも一方通行にはなるが、ケーブルを接続せずに使える手軽なバックアップ方法として活用してほしい。

今回の教訓(ポイント)

AndroidではWindowsのエクスプローラーから写真などのバックアップが可能
スマートフォンからWindowsへの一方通行で逆のコピーはできない

村上 俊一

1965年生まれ。明治大学文学部卒。カメラマン、アメリカ放浪生活、コンピューター雑誌編集者を経て、1995年からIT系フリーライターとして活動。写真編集、音楽制作、DTP、インターネット&ネットワーク活用、無線LAN、スマホ、デジタルガジェット系など、デジタル関連の書籍や雑誌、ウェブ媒体などに多数執筆。楽曲制作、旅行、建築鑑賞、無線、バイク、オープンカー好き。