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【使いこなし編】第288回

WindowsからAndroidへケーブル接続でバックアップした写真を転送する

 第275回第279回では、スマートフォンのデータをまるごとPCへバックアップする手法を実践した。続けて、第280回からは、スマートフォンの写真と動画を、ファイルとしてPCにコピーする方法を実践している。

 第283回からは、Windows PCで利用できる「スマートフォン連携」アプリで、写真や動画の転送を実践していて、前回はAndroidの写真をWindows PCにエクスプローラーを使ってバックアップしてみた。ただし、この手法では、エクスプローラー経由で、スマートフォン側にファイルを転送することはできない。

 今回はこれを解決するために、AndroidとWindows PCをUSBケーブルで接続することで、エクスプローラーを使った双方向のファイル転送をできるようにする。前回と同様に、Windows 11とAndroid 16搭載のGoogle Pixel 10 Pro XLを使って実践している。

Windows PCとAndroidをUSBケーブルで接続する。今回はポートに合わせて両側ともUSB Type-Cで接続している

Android側でファイルを転送するための設定を行う

 普段はケーブル接続せずにWindows PCにバックアップを行っておき、どうしてもスマートフォンに転送する必要がある時(機種変更や機種追加でスマートフォンで表示させたい写真を転送するなど)だけケーブル接続をするという使い方が便利だろう。なお、このUSBケーブル接続での転送方法は、「スマートフォン連携」アプリをインストールしていなくても使える。

 AndroidとWindows PCをUSBケーブルで接続すると、初期状態ではスマートフォンが充電のみされるようになっている。Androidの設定アプリで[接続設定]→[USB]の順にタップし、USBの接続用途を[ファイル転送/Android Auto]に選択を切り替えることでファイル操作が可能になる。この設定変更は、ケーブルを接続するタイミングで毎回行う必要があるので、注意が必要だ。

設定で[接続設定]をタップする
ケーブルを接続していると(接続していないと表示されないので注意)[USB]が表示されるのでタップ
[充電のみ]から[ファイル転送/Android Auto]に選択を切り替える。切り替え時に本人認証が行われる
画面のように、[USB]に「ファイル転送」と表示されると完了。PCにドライブとして認識される

Windows PCでAndroidのファイルを操作する

 接続の[接続設定]で[USB]に「ファイル転送」と表示されるようになると、Windowsのエクスプローラーの「PC」内にスマートフォンのアイコンが表示される。

 「スマートフォン連携」アプリを導入している場合は、すでにスマートフォンのアイコンが表示されているが、これとは別の「PC」内にあるアイコンがUSBで接続したスマートフォンなので、混同しないように注意してほしい。このスマートフォンのアイコン内にある「内部共有ストレージ」が、今回使用するスマートフォンのドライブになる。

Windowsのエクスプローラーの「PC」内にスマートフォンのアイコンが表示される(赤)。「スマートフォン連携」アプリのアイコン(グレー)と混同しないように注意。外部ドライブ扱いになる

 スマートフォンのアイコンから、「内部共有ストレージ>DCIM>Camera」とたどって表示させると、カメラで撮影した写真が表示される。これは前回同様PC側に転送可能だ[※1]。さらに「スマートフォン連携」アプリとは異なり、このフォルダーには、PC側から写真や動画を転送することができる。

[※1]……「Camera」フォルダー内に「.trashed~」から始まる名前のファイルが表示されることがある。これはスマートフォンで削除して、一時的にゴミ箱にあるファイルだ。ファイルを全選択してPCにバックアップするケースでは、この削除した写真も転送されてしまうので気をつけてほしい。前回実践した「スマートフォン連携」のスマートフォンアイコン側には、この「.trashed~」ファイルは表示されない。
「内部共有ストレージ」を選択し、「DCIM」をダブルクリックする
さらに「Camera」を開くとカメラで撮影した写真が表示される。ここにPCにある写真をドラッグ&ドロップして転送してみる

 「内部共有ストレージ」の「Documents」にPDFなどの書類を保存しておき、スマートフォン側で参照することもできる。クラウドストレージなどを介さずに転送できるので、うまく使いこなすといいだろう。

「Documents」にPDFなどの書類を保存してみる
転送した写真は、「フォト」アプリなどで表示できる。撮影日順に表示されている(転送した日時ではない)ので注意
スマートフォンに転送したドキュメントは「Files」などのファイラーから開くことができる

 機種変更時には、スマートフォン内とGoogleドライブにバックアップされたファイルは転送されるが、それ以外のファイルをスマートフォンに追加で転送したい時に、今回の手法を活用すると便利だろう。

今回の教訓(ポイント)

Androidは、Windows PCとUSBケーブル接続してファイル転送ができる
PCでは「スマートフォン連携」アプリのアイコンと混同しないように注意が必要

村上 俊一

1965年生まれ。明治大学文学部卒。カメラマン、アメリカ放浪生活、コンピューター雑誌編集者を経て、1995年からIT系フリーライターとして活動。写真編集、音楽制作、DTP、インターネット&ネットワーク活用、無線LAN、スマホ、デジタルガジェット系など、デジタル関連の書籍や雑誌、ウェブ媒体などに多数執筆。楽曲制作、旅行、建築鑑賞、無線、バイク、オープンカー好き。