清水理史の「イニシャルB」

「1万円のWi-Fi 7ルーター」は“買い”か!? TP-Link、エレコム、アイ・オーの3製品をチェック

左から、エレコム「WRC-W701-B」、アイ・オー「WN-7D36QR」、TP-Link「Archer BE220」

 最新規格であるWi-Fi 7対応ルーターに、手に入れやすい価格帯のエントリーモデルが充実してきた。実売価格1万円前後で、セールやクーポンなどを組み合わせると1万円以下になる場合もある。果たして、これらの製品は買ってもいいのだろうか? TP-Link、エレコム、アイ・オー・データ機器の3製品をチェックした。

オンライン専売モデルをめぐる熱い戦い

 Wi-Fi 7ルーターの価格競争が激しくなってきた。

 2024年8月、アイ・オー・データ機器の「WN-7D36QR」が市場想定価格1万6280円、エレコム「WRC-BE36QS-B」が市場想定価格1万6800円で登場し、Wi-Fi 7にもいよいよエントリーモデルがラインアップされることになった。

 これらの製品は、国内のWi-Fiで利用可能な2.4GHz帯、5GHz帯、6GHz帯のうち、2.4GHz帯と5GHz帯のみに絞った製品で、Wi-Fi 7(およびWi-Fi 6E)ならではの機能と言える6GHz帯を省略したモデルとなる。

 Wi-Fi 7の320MHz幅の速さに注目が集まる中、そのベースとなる6GHz帯を切り捨てて、価格を優先するという戦略はかなり思い切ったものと言える。海外市場ならいざ知らず、果たして日本市場で受け入れられるのか、個人的には、一種の賭けのように感じていた。

 しかし、このチャレンジングな製品の市場が、昨年末に、一気に活気づいた。

 2024年11月、TP-Linkから想定販売価格1万2800円のArcher BE220(Amazon.co.jp限定)が登場。同じく、2.4GHz+5GHzのみの構成となる思い切ったWi-Fi 7対応ルーターで、想定販売価格も先行する2製品を下回ってきた。

想定販売価格1万2800円で登場したArcher BE220

 これに呼応するかのように、同月、エレコムからダイレクトショップ向けのモデルとして「WRC-W701-B」という製品が登場。同社のダイレクトショップ、およびAmazon.co.jpでの実売価格は1万800円と、Wi-Fi 7ルーターの最安値を更新した。

エレコムのダイレクトショップ向けモデル「WRC-W701-B」。実売価格は1万800円

 このWRC-W701-Bは、ハードウェアやソフトウェアは先行して販売されていた「WRC-BE36QS-B」と同一で、ダイレクトショップ専売モデルとして実質的な値下げがされたことになる。

 ベースを同じくするアイ・オーの「WN-7D36QR」は、2025年1月14日時点の実売価格は1万1324円まで下がっており、このクラスの競争が激化していることがうかがえる。

アイ・オーの「WN-7D36QR」。こちらも価格が約1万円に近付いている

 ちなみに、筆者は、この3製品を年始のAmazonスマイルセールで購入したが、そのときの価格は、WRC-W701-Bが9680円と、税込みで1万円を切っていた。

 この時代に、価格が下がることはありがたいことだが、他メーカーがWi-Fi 7エントリーモデルに参入しにくくなりそうな気もするので、個人的には「まあ、まあ、落ち着いて」と言いたいところだ。

3製品とも無線性能は横並び

 というわけで、今回は、熱い戦いを繰り広げている1万円前後のWi-Fi 7ルーター3製品、TP-Link「Archer BE220」、エレコム「WRC-W701-B」、アイ・オー「WN-7D36QR」を、まとめてチェックしていきたいと思う。

 まずはスペックだが、前述したように今回の3つのWi-Fi 7ルーターは、いずれも5GHz+2.4GHzのデュアルバンド対応モデルとなっており、速度は2882Mbps(5GHz)+688Mbps(2.4GHz)となっている。

 Wi-Fi 7の最大速度は、規格上は46Gbps(16ストリーム)だが、製品レベルでは320MHz幅×4ストリーム(簡単に言えばアンテナ4本分で同時通信)の最大11520Mbpsが一般的となっている。

 今回の製品は、いずれも2ストリーム対応までで、しかも320MHz幅が許可されている6GHz帯が省かれた仕様であるため、最大速度は2882Mbpsまでとなっている。

 実質的な構成は、従来のデュアルバンド対応Wi-Fi 6ルーターと同じと考えても差し支えないが、Wi-Fi 7で追加された新たな機能により、パフォーマンスは向上している。その1つは4096QAM(ひとつの搬送波でより多くのデータを搬送できる)だ。

 また、Wi-Fi 7ならではの機能として本連載でもたびたび言及しているMLO(2.4GHzと5GHzを組み合わせて通信できる)を利用できることも、Wi-Fi 6ルーターとの違いとなる。

スペック比較
製品TP-Link
Archer BE220
エレコム
WRC-W701-B
アイ・オー・データ機器
WN-7D36QR
価格1万2800円1万800円1万1324円
CPU--
メモリ--
無線LANチップ(5GHz)--
対応規格IEEE 802.11
be/ax/ac/n/a/g/b
バンド数2
320MHz対応×
最大速度(2.4GHz)2882Mbps
最大速度(5GHz-1)688Mbps
最大速度(5GHz-2)-
最大速度(6GHz)-
チャンネル(2.4GHz)1-13ch
チャンネル(5GHz-1)W52/W53/W56
チャンネル(5GHz-2)-
チャンネル(6GHz)-
ストリーム数(2.4GHz)2
ストリーム数(5GHz-1)2
ストリーム数(5GHz-2)-
ストリーム数(6GHz)-
アンテナ内蔵3本内蔵4本
WPA3
メッシュ××
IPv6
IPv6 over IPv4(DS-Lite)
IPv6 over IPv4(MAP-E)
有線(LAN)1Gbps×41Gbps×2
有線(WAN)1Gbps×12.5Gbps×1
有線(LAG)×
引っ越し機能
高度なセキュリティ(HomeShield)ペアレンタルコントロール
USB-
USBディスク共有-
VPNサーバーOpenVPN/PPTP/
L2TP/WireGuard
-
DDNS-
リモート管理機能×
再起動スケジュール×
動作モードRT/APRT/AP/中継
ファーム自動更新
LEDコントロール×
ゲーミング機能×
サイズ(mm)170×155×52.5215×160×50

 スペックを比べるとわかるが、まず、エレコムのWRC-W701-Bとアイ・オーのWN-7D36QRは同一の製品と考えていい。デザイン(色や筐体のメッシュ構造)は違うものの、中身はほぼ同じとなる。

 というわけで、この2製品とTP-Linkとの比較になるわけだが、無線のスペックは同等で、違いは有線とデザイン、そしてソフトウェアになる。

ポイント1:有線で選ぶならエレコムかアイ・オー

 有線は、TP-LinkのArcher BE220が全て1Gbpsまでの対応となっている一方で、WRC-W701-BとWN-7D36QRはWAN側が2.5Gbpsとなっている。このため、2Gbpsや10Gbps対応などの高速な回線サービスでの利用で有利となる。

 その代わり、WRC-W701-BとWN-7D36QRはLANポートが1Gbpsまでの対応で2ポートしかない。BE220も同じ1Gbps対応だが、4ポートと数が多いため、別途スイッチを追加購入しなくても、PCやテレビ、ゲーム機など、4台までの機器をそのままつなげられるのがメリットだ。

Archer BE220の有線ポート。全て1Gbpsだが、LAN×4を搭載
WRC-W701-BとWN-7D36QRはWANが2.5Gbps対応。LANは1Gbps×2

 どれを選ぶかの基準として、2.5GbpsのWAN側の速度を優先するか、シンプルにLAN側に多くの機器をつなげられるかの選択になる。

 このうち、LAN側のポート数は、別途スイッチを追加することで増やせるが、WAN側の速度は後から改善のしようがないため、「有線」という観点で選ぶならWRC-W701-B、WN-7D36QRが有利となるだろう。

ポイント2:デザインは三者三様。TP-Linkが一回りコンパクトな印象か

 デザインに関しては、3製品それぞれに特徴がある。

 まず、TP-LinkのArcher BE220は、コンパクトさが際立つ。スペック上は170×155×52.5mmと、他の2製品と比べて高さが40mm、奥行きで5mmほど小さいだけだが、並べてみると一回り小さい印象がある。

Archer BE220(TP-Link)。フットプリントはほぼ変わらないが、他の2製品と比べると一回り小さい印象だ

 エレコムとアイ・オーがスクエアな形状であるのに対し、TP-Linkは湾曲したパネルを前後に貼り合わせた形状で、両サイドへの絞り込みが、よりコンパクトな印象を与えているようだ。数値以上にコンパクトな印象を受ける。

 配色は、アイ・オーがホワイト、ほか2製品がブラックとなっている。

WRC-W701-B(エレコム)。メッシュ構造が特徴的
WN-7D36QR(アイ・オー)は3製品の中で唯一のホワイト

 よく見るとエレコムは表面がメッシュ構造(冷却の目的も兼ねていると思われる)で、アイ・オーのWN-7D36QRはフラットな表面となっているのも違いだが、唯一のホワイトというのはWN-7D36QRの強みと言える。

 ただし、フットプリント(底面積)は、どの製品も同等となるため、ここはシンプルに好みで選んでいいだろう。個人的には、インテリアとのマッチングの良さからホワイトのWN-7D36QRを推したいところだ。

ポイント3:多機能なTP-Link、引っ越し機能が魅力のエレコムとアイ・オー

 ソフトウェアに関しても、基本的にはエレコムとアイ・オーは共通で、この2製品とTP-Linkの比較、という構図になる。

 TP-Linkは低価格な製品としては非常に多機能で、メッシュ機能のEasyMesh、高度なセキュリティ対策が可能なHomeShield、VPNサーバー、Dynamic DNS、TP-Link IDによるリモート管理、LEDコントロールなど、上位モデルにも匹敵する機能を備えている。

Archer BE220(TP-Link)は上位モデルにも匹敵する多彩な機能を備える

 ただし、これらの機能のうち、VPNサーバー機能などの一部の機能は、MAP-EやDS-Lite環境では使えなくなる。利用する回線環境によって、一部の機能は制限されるものの、EasyMeshやHomeShieldなどが使えるのはメリットと言える。

 また、TP-Link IDを利用したリモート管理機能も使い方によっては非常に便利で、例えば仕事で家にいないときに家族からWi-Fiにつながらないといわれた際でも、リモートから設定を確認したり、再起動したりできる。この機能が使えるメリットは大きい。

リモート管理に対応し、モバイル回線からでも管理が可能

 一方、エレコムとアイ・オーは機能的に非常にシンプルで、付加的な機能はほとんどない。ただし、普通にインターネット接続と家庭内のWi-Fi接続に使うなら、これで十分で不足という印象で、むしろ使い方に迷わずに済む。

WRC-W701-B(エレコム)の設定画面。シンプルでむしろ使い方に迷わない
WN-7D36QR(アイ・オー)もほぼ同じ設定画面

 ただし、エレコムとアイ・オーは、既存のWi-FiルーターからWi-Fiの設定を引き継ぐ引っ越し機能を搭載しているのが、メリットとなる。本体背面のWPSボタンを利用して、既存のWi-FiルーターからSSIDやパスワードを引き継ぐことができる。買い替え時の手間を減らせるのは大きな魅力だ。

背面のWPSボタンを使って既存のルーターから設定を移行できる

ポイント4:それぞれガイドが充実、TP-Linkはスマホアプリもある

 もう1つ、使いやすさについても比較してみよう。これも各製品がそれぞれの特徴を持っている。

 まず、エレコムのWRC-W701-Bは、サービス面が充実している。同梱されている設定ガイドは、既存のルーターからの引っ越し方法がページの先頭に記載されており、ユーザー環境の実情をよくとらえた丁寧な作りが印象的だ。

エレコムはユーザーが迷わないようにするしくみづくりが巧み

 アイ・オーのWN-7D36QRはシンプルだがわかりやすいガイドが同梱されている。また、こだわりの3大保障として、「返金OK(つながらなかった場合)」「土日サポート」「長期3年保証」を提供している。

 また、本製品専用というわけではないが、同社は「Wi-Fiミレル」というスマートフォンアプリを提供しており、Wi-Fiの電波状況を可視化したり、スピードテストを簡単に実行できるツールも無償で提供したりしている。

Wi-Fiミレル。混同しがちなインターネット速度とWi-Fi(LAN内)の速度を分けて計測できる

 余談だが、この2製品は、細かな部分でもコダワリの違いが見えて面白い。例えば、アイ・オーでは管理者アカウントが「admin」ではなく「adxxx」のようなランダムな文字列が組み合わせられている。一方、エレコムは接続情報や管理者パスワードなどの設定情報が本体底面の見えない部分に貼り付けられている。セキュリティに対する考え方の違いも現れている。

 話を戻して、TP-LinkのArcher BE220は、全方位に手厚い。同梱のガイドの完成度も高いが、スマートフォン向けのTetherアプリを使った設定にも対応しており、初期設定で迷うことはない。また、前述したように、TP-Link IDを登録すれば、スマホアプリを使って外出先からも設定可能となっている。

 実質的にエレコムやアイ・オーの使い易さで十分だが、TP-Linkは複数のルートを用意しているため、多様なニーズに応えられるようになっている印象だ。

Archer BE220はスマホ向けのTetherアプリでも設定や管理が可能

Wi-Fiを比較、長距離はTP-Link、近距離はエレコムとアイ・オー

 気になるWi-Fiの性能だが、以下が木造三階建ての筆者宅にて、1階に各製品を設置した状態で各界にてiPerf3の速度を計測した結果となる。なお、下りに比べて上りが遅いのは、PCの省電力機能の影響となる。電源接続時は上りでも高い速度を維持できるが、バッテリー駆動では上りの速度が低下する傾向がある。

ベンチマーク iPref3 Test
製品上り/下り1F2F3F入口3F窓際
Archer BE220(標準)上り954589293126
下り943737601224
Archer BE220(MLO)上り92558735690
下り93563553374
WRC-W701-B(MLO)上り14604228635
下り12805028433
WN-7D36QR(MLO)上り13404489342
下り13305259728

※単位:Mbps
※サーバー:Ryzen3900X/RAM32GB/1TB NVMeSSD/AQtion 10Gbps/Windows11 24H2
※クライアント:Core Ultra 5 226V/RAM16GB/512GB NVMeSSD/Intel BE201D2W/Windows11 24H2
※1Fのみクライアントを電源接続

 まず、印象的なのはWRC-W701-B(エレコム)とWN-7D36QR(アイ・オー)の近距離性能の高さだ。この2製品はWAN側が2.5Gbpsとなるため、無線で1Gbps以上の実効速度が得られる。1Gbps以上の回線を使っている場合は、この2製品を選ぶメリットが大きい。

 一方で、長距離での性能はArcher BE220(TP-Link)が優秀だ。上記の3階入り口の結果が300~500Mbpsとなっており、3階でも高速な通信ができている。

 これは、ハードウェアの性能というわけではなく、ソフトウェアの制御の違いが大きく影響している。

 エレコムとアイ・オーは、3階では5GHzではなく、2.4GHz帯を選択する傾向が強い。筆者宅の周辺では2.4GHz帯が混雑しているため、2.4GHz帯を使用すると速度が大きく低下するが、それでも電波強度を優先して2.4GHz帯が積極的に選択されてしまう。

 逆にTP-Linkは、電波強度が低くても5GHz帯をなるべく維持しようとする傾向が強い。これがベンチ結果に表れた印象だ。

 また、エレコムとアイ・オーは、標準でMU-MIMO、OFDMA、MLO、Multi-RUが有効に設定されている。特にMLOがオンになっている影響で、5GHzと2.4GHz選択が頻繁に切り替わる印象があり、その結果2.4GHzが優先されているように見える。

WN-7D36QR(アイ・オー)の画面。WRC-W701-Bもそうだが、MU-MIMO、OFDMA、Multi-RU、MLOなど高度な機能は標準でオンになっている

 一方で、TP-Linkは、標準でMU-MIMO、OFDMAオフ、MLOオフとなっており、あまり複雑な帯域の切り替えをしない。このことについては、筆者も「Wi-Fi 7ルーターなのに、どうしてMLOオフなの?」と思うが、このあたりのメーカーの判断基準として何か理由があるのかもしれない。

Archer BE220ではMU-MIMO、OFDMA、MLOが標準でオフ

 いずれにせよ、エレコムとアイ・オーは近距離が高速で、長距離は速度よりも「つながること」を優先する印象がある。対して、TP-Linkは、WANも1Gbpsのせいで近距離が物足りないが、長距離でもなるべく高い速度を維持しようとする印象がある。

 この傾向は、MLO接続時にも表れている。エレコムとアイ・オーは、MLO接続時に5GHz(160MHz)+2.4(20MHz)で接続が構成される。長距離に強い2.4GHz帯は、20MHz幅に帯域を絞って速度よりも距離を優先する特性に見える(通常の2.4GHz接続設定は20/40MHz自動選択)。

 一方、TP-LinkはMLOを有効にして接続すると、5GHz(160MHz)+2.4(40MHz)と、2.4GHz帯で40MHz幅を選択する。これは速度を優先しようという特性に見える。

 広い家庭ならエレコムまたはアイ・オーの安定志向の特性が、さほど広くない環境ならTP-Linkの速度重視の特性が生きてくるといえそうだ。

Archer BE220(TP-Link)のMLO接続時の状況。2.4GHz帯は40MHz幅(BW40表記)が選択される
WRC-W701-B(エレコム)のMLO接続時の状況。2.4GHz帯で20MHz幅(BW20表記)が選択される

1万円Wi-Fi 7ルーターでも困ることはない

 以上、1万円前後のWi-Fi 7ルーター3製品をチェックしてみたが、いずれの製品もよくできている印象だ。

 個人的には、せっかくWi-Fi 7にするなら6GHz帯も使えるトライバンド製品をおすすめしたいところだ。中継やメッシュで利用するなら、トライバンドでないと速度低下が発生しやすいので、できればトライバンド製品を選んでほしい。しかし、トライバンド対応のWi-Fi 7ルーターを買うとなると3万円程度の予算は必要で、そこまでは出せないと考える人もいるだろう。

 今回の3製品は、さほど広くない部屋で使う場合や、そこまで速度が求められない環境、さらにあまり接続台数が多くない環境におすすめしたいところだ。

 なお、実際に比べてみると、思ったより3つの製品のキャラクターの違いが見えた印象だった。

 機能面ではTP-Linkが頭ひとつ抜けているが、デザインならアイ・オーが秀逸な印象。2.5Gbps対応WANならではの速さではアイ・オーとエレコムが並び、エレコムは丁寧なサポートに魅力を感じる。

 スペック的には似通っている3製品だが、ターゲットとしているユーザー層は微妙に違うことがわかる。本稿で取り上げたポイントを参考に、自分の使い方に合った製品を選ぶといいだろう。


本日(1月20日)、20時からライブ配信で解説

 なお、今回取り上げた3製品について解説するライブ配信を、YouTubeチャンネルで本日の20時に予定している。

 「Wi-Fi 7はまだ高いから一世代前のWi-Fi 6を買おうか悩んでる」「6GHz帯が使えないのにWi-FI 7にする意味が本当にあるのか?」と感じている人も多いかと思うので、あらためて3製品の実力、およびメリット・デメリットを解説したいと思う。

 個人的にも、安いWi-Fi 7ルーターに対して、読者の方々がどのように受け止めているのかが非常に気になっている。動画の反応を参考にしながら、今後の連載にも役立てたいと思っているので、時間に都合がつく方は、ぜひチャンネル登録をしたうえで、ライブ配信に参加してほしい。

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清水 理史

製品レビューなど幅広く執筆しているが、実際に大手企業でネットワーク管理者をしていたこともあり、Windowsのネットワーク全般が得意ジャンル。「できるWindows 11」ほか多数の著書がある。YouTube「清水理史の『イニシャルB』チャンネル」で動画も配信中