明日からテレワーク! 最低限チェックしたいNAS&ルーター安心・便利設定

ルーター編 第6回

使わないならDynamic DNSはオフに

 Dynamic DNSは、多くのルーターに搭載されている便利な機能で、ルーターのWANポートに割り当てられるグローバルIPアドレスに「○○○.dyndns.org」のようなホスト名を設定することができます。

 この機能は登録しないと使えないため、通常はオフになっています。しかし、次回に解説する予定の「VPNサーバー」機能などを利用しているなら、外出先から接続する際に接続先のアドレスを設定しやすくする目的で、この機能がオンになっている場合があります。

 また、予算の都合でコンシューマー向けルーターを利用している小規模なオフィスなどでも、Dynamic DNSを利用しているケースも多いことでしょう。

 しかし、外部からルーターアドレスを特定しやすくなるのは、第三者にとっても同じことです。

 このため、家庭に設置されているWi-Fiルーターなどで、Dynamic DNSの機能が必要ないのであれば、オフにしておくほうが安心です。

 また、過去に次のような経験がある場合は、オンになったままになっている可能性があります。もう使わないのであれば、オフにしておきましょう。

  • サーバーを公開したくて設定をオンにした
  • NASへのリモートアクセスのためにオンにした
  • 古いタイプのウェブカメラの映像を外出先から見るためにオンにした
バッファロー製Wi-FiルーターのDynamic DNS機能の画面。過去にNASやウェブカメラでの利用でオンにしたことがあるなら、設定を再チェックしておこう

清水 理史

製品レビューなど幅広く執筆しているが、実際に大手企業でネットワーク管理者をしていたこともあり、Windowsのネットワーク全般が得意ジャンル。最新刊「できる Windows 10 活用編」ほか多数の著書がある。