明日からテレワーク! 最低限チェックしたいNAS&ルーター安心・便利設定

ルーター編 第11回

ログが記録されているかを確認しよう

 Wi-Fiルーターのログは、「いざ」というときに必要になる大切な情報です。

 一般的には、「つながらない……」「遅い……」「切れる……」といったトラブルが発生したときに使われるのがログですが、こうした情報以外に、セキュリティ関連のログを記録することができます。

 例えば、バッファローのルーターの場合は、IPフィルターやファイアウォールのログを記録可能です。こうした情報も取得しておけば、万が一、情報漏えいや不正アクセスなどの事件が発生したときに、ログがその原因を探る手がかりになる可能性があります。

バッファロー製ルーターのログ選択画面

 家庭用Wi-Fiルーターの場合、あまり詳細な情報が記録されない場合もあるため、必ずしも調査に役立つとは限りませんが、ログがなければ何も手がかりがない状況に陥りかねません。詳細なログが取得可能な場合は、有効にしておくといいでしょう。

 なお、Syslogサーバー機能を搭載したNASが設置されている場合は、ルーターのログをNASに転送して保存ができます。

 家庭用Wi-Fiルーターの場合、ログは再起動や電源オン/オフでクリアされてしまうことがあるため、ログを長期的に保管したい場合は、Syslogで転送しておくといいでしょう。

 NASがない場合には、外部にファイルとして出力することができるため、定期的にPCへ保存したり、USBメモリをルーターにつないでおき、ログを自動的にそこへ保管するように設定しておくといいでしょう。

Syslogサーバー搭載のNASがある場合は、ログを転送しておくと安心
ログをファイルに保存することもできる

清水 理史

製品レビューなど幅広く執筆しているが、実際に大手企業でネットワーク管理者をしていたこともあり、Windowsのネットワーク全般が得意ジャンル。最新刊「できる Windows 10 活用編」ほか多数の著書がある。