明日からテレワーク! 最低限チェックしたいNAS&ルーター安心・便利設定

ルーター編 第12回

USB共有機能に注意しよう

 海外製のWi-Fiルーターや、国内製でもミドルレンジ以上のモデルでは、本体に搭載されたUSBポートを利用し、Wi-Fiルーターを簡易NASとして利用することができます。

 ただし、あくまでも簡易的な機能となるため、基本的にはテレワークでの活用には適していません。どうしても利用する場合は、次のような点に注意しましょう。

SMB 1.0/1.1を有効化する必要がある

 バッファローのWi-Fiルーターなどでは、Windows 10では標準で無効になっている古いSMB 1.1を利用して、ファイル共有の機能を提供しています。

 SMB 1.0/1.1は、脆弱性も指摘されている古い規格なので、利用は推奨されません。ファイル共有を利用したい場合は、NASの利用をお勧めします。

Guestで共有される

 Wi-Fiルーターの簡易NAS機能の多くは、標準で「Guest」ユーザーに対してアクセスが許可される設定となっています。

 USB接続のストレージに保存された情報は、誰でもアクセス可能な状態になっています。テレワークなどで利用する場合は、重要な情報を保存しないように注意しましょう。

 バッファローのルーターでは、ユーザーを登録し、ストレージごとにアクセス許可を設定できるので、この機能を使ってファイルを共有するようにしましょう。

Guestで共有される
ユーザーを登録し、アクセス許可を設定しておこう

外部アクセスに注意

 Wi-Fiルーターによっては、LANでの共有だけでなく、外出先からのアクセス機能が搭載されている場合もあります。

 この機能をテレワークに活用することもできますが、その場合は前述したように、ユーザーを登録してアクセス許可をしっかりと設定しておくことが大切です。

 また、バッファローのルーターでは、「HTTPS/SSL 暗号化」機能のオン/オフを設定できます。テレワークで使う場合は、必ず暗号化をオンにしておきましょう。

外部アクセスは基本的にオフで使いたい。どうしてもという場合に限りアクセス許可を設定し、暗号化をオンにする

清水 理史

製品レビューなど幅広く執筆しているが、実際に大手企業でネットワーク管理者をしていたこともあり、Windowsのネットワーク全般が得意ジャンル。最新刊「できる Windows 10 活用編」ほか多数の著書がある。