明日からテレワーク! 最低限チェックしたいNAS&ルーター安心・便利設定

ルーター編 第3回

ファームウェアをアップデートしよう

 ルーターが乗っ取られる?

 そう言われると、少し大げさなように聞こえるかもしれませんが、テレワークで使うルーターに脆弱性が残ったままになっていると、以下の記事のような被害に遭う危険性があります。

 ルーターは、「ファームウェア」と呼ばれる内部のプログラムによって動作しています。こうしたファームウェアに悪用される可能性がある不具合(脆弱性)が含まれていると、それを悪用し、ルーターが乗っ取られる可能性があります。

 テレワークでは、VPNを使って自宅から会社のルーターに接続したり、自宅のルーター経由でクラウドサービスを利用するケースが増えます。こうしたシーンで通信の中継役であるルーターが乗っ取られていると、偽サイトに誘導されて情報を盗まれたり、通信を盗聴される可能性があります。

 PCやスマートフォンなどと比べると、アップデートの頻度はさほど頻繁ではありませんが、ルーターもファームウェアが更新されます。最新版が提供されたら必ずアップデートして、外部から狙われる「隙」をなくしておきましょう。

自動更新設定をチェック

 現在、発売されている最新のルーターは、ほとんどの機種にファームウェアの自動更新機能が搭載されています。

 まずは、この機能が搭載されているかどうか? 搭載されている場合は有効になっているかどうかを、チェックしておきましょう。

 有効にしておけば、定期的に最新のファームウェアがあるかどうかがチェックされ、必要な場合は、指定した時間に自動的にアップデートされます。

バッファローの最新ルーターの設定画面。ファームウェアの自動更新機能を利用できる

手動で更新

 残念ながら自動更新機能が搭載されていない場合は、手動でファームウェアを更新します。

 上の画面のように、ルーターの設定画面からオンラインでファームウェアをアップデートできる場合もありますが、手動でダウンロードして更新しなければならない機種もあります。

 メーカーのウェブページにアクセスすると、製品情報ページやサポートページなどから最新のファームウェアのダウンロード画面にアクセスできます。ファームウェアをダウンロードし、設定画面からファイルを指定して更新しておきましょう。

バッファローのルーターのファームウェアダウンロードページ

清水 理史

製品レビューなど幅広く執筆しているが、実際に大手企業でネットワーク管理者をしていたこともあり、Windowsのネットワーク全般が得意ジャンル。最新刊「できる Windows 10 活用編」ほか多数の著書がある。