2009/11/16~11/22


 「JASRAC創立70周年記念祝賀会」が18日に行われた。同会には鳩山 由紀夫首相が来賓として招かれ、「著作権保護期間70年延長へ努力」とのコメントも飛び出した。来賓には、森 喜朗元首相や山口 那津男公明党代表などの政治家が多数招かれたようだ。

 JASRACでは、サイト上に創立70周年を紹介するページを開設しているほか、記念事業として国際会議やシンポジウムなども行っている。シンポジウムで、一般社団法人「著作権情報集中処理機構(CDC)」理事の佐々木 隆一氏は、音楽配信事業者の権利処理にかかるコストが増していることを指摘。CDCの重要性を訴えた。

 18日には、日本レコード協会(RIAJ)の記者懇談会も開催されている。“ダウンロード違法化”を盛り込んだ改正著作権法が2010年から施行されることを受けてのもの。RIAJの石坂敬一会長によれば、携帯電話向けの正規の音楽ダウンロード数が年間3億2400万件であるのに対し、違法音楽ファイルのダウンロード数は年間4億714万件に上るという。

 この現状は、音楽配信市場の健全な発展を阻害するものだとして、RIAJは著作権啓発に注力する方針。石坂会長はユーザーの意識について、「CDは盗まないが、デジタル音楽はタダでもらっちゃう」ところがあると話す。データという無形物であるがゆえに低くなりがちな罪の認識をあらためたいとしている。なお、RIAJでは10月から著作権啓発キャンペーン「守ろう大切な音楽を♪」を実施している。

Googleブック検索和解修正案提出、日本やEUは実質的に除外
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20091116_329316.html
 米Googleおよび同社と連携している複数の作家団体は13日、ニューヨーク南部連邦地裁に対して、Google Book Search(Googleブック検索)集団訴訟に関連した和解修正案を提出したと発表した。最も大きな注目点は、修正案では集団訴訟の参加者を米国、英国、オーストラリア、カナダに限定し、実質的に日本や多数のEU諸国を除外したことが挙げられる。

「Gumblar」酷似ウイルス被害拡大、国内1250サイト以上改ざん
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20091118_329858.html
 Kaspersky Labs Japanは16日、今年の春に猛威を振るった「Gumblar(ガンブラー)」に酷似したマルウェア「Trojan-Downloader.JS.Gumblar.x」による被害が拡大しているとして注意喚起した。16日までに国内で1250以上のサイトが改ざんされ、マルウェアを仕込まれているという。

「著作権保護期間70年への延長実現に最大限努力」鳩山首相が明言
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20091118_329858.html
 鳩山 由紀夫首相は18日に開かれた「JASRAC創立70周年記念祝賀会」において、著作権の保護期間を現在の「著作者の死後50年」から、欧米などと同等の「著作者の死後70年」に延長するために最大限努力するとの考えを示した。

「デジタル音楽はタダ」国民性の乱れと憂慮、レコ協・石坂会長
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20091118_329854.html
 “ダウンロード違法化”を盛り込んだ改正著作権法が2010年1月1日に施行されることを受け、日本レコード協会(RIAJ)の石坂敬一会長が18日、記者懇談会であいさつし、音楽の合法ダウンロード市場の形成に重点的に取り組むスタンスを示した。まずは著作権の啓発活動に取り組むとしており、すでに「守ろう大切な音楽を♪」と題したキャンペーンも展開している。

「Office 2010」ベータ版が一般公開
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20091111_328193.html
 米Microsoftは18日、次期オフィススイート「Office 2010」のベータ版を一般公開した。32ビット版と64ビット版のそれぞれに、日本語版を含む7カ国語版が公開されており、Microsoftのサイトから無償でダウンロードできる。対応OSはWindows 7/Vista/XPおよびWindows Server 2008/2003。ベータ版の使用期限は2010年10月31日まで。

「Google Chrome OS」プロジェクトが公開、製品登場は2010年後半
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20091120_330437.html
 米Googleは19日、独自開発のオペレーティングシステム「Google Chrome OS」を、オープンソースプロジェクト「Chromium OS」として公開した。製品としてのChrome OSの正式発表は2010年初頭に行われ、消費者が製品として入手できるようになるのは1年後、2010年のホリデーシーズン直前になるとしている。


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(編集部)

2009/11/24 06:00