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南紀白浜の砂浜~海上にフリーWi-Fi整備、幅620mの白良浜海水浴場を2台のアクセスポイントでカバー

「白良浜Free Wi-Fi」のイメージ

 株式会社NTTデータ関西は、和歌山県白浜町の白良浜海水浴場の浜辺から海上までをカバーする「白良浜Free Wi-Fi」を整備したと発表した。同町および一般社団法人南紀白浜観光協会と共同で実現したもので、観光業の発展を促すことを目的としている。

 白良浜Free Wi-FiのSSIDは「shirarahama-free-wifi」で、誰でも利用できる。9月30日までの期間限定で提供される。

 Wi-Fiの伝送距離は一般的に約50mといわれているが、白良浜Free Wi-Fiでは、NTTデータ関西が提供するアクセスポイント「DX Wi-Fi」を採用。DX Wi-Fiの伝送距離は約500mのため、幅約640mの白良浜海水浴場でも2台のアクセスポイントでカバーできる。このように伝達距離は長いが、端末は通常のスマートフォンやPCでも問題ない。

 白良浜Free Wi-Fiを整備した理由として、コロナ禍における観光客の減少を挙げている。白浜町は、年間で約340万人が訪れる観光地だ。しかし、外国人観光客の減少や大阪・兵庫からの移動自粛などがあり、昨年は年間230万人に減少した。NTTデータ関西では「白浜町の観光業に貢献するため」として、南紀白浜観光協会に提案したとしている。

「白良浜Free Wi-Fi」のエリアに貼ってあるステッカー

 NTTデータ関西では今後、白浜町の庁舎や街のスマート化のためにDX Wi-Fiを導入する予定だとしている。また、そのほかの地域でもスマート観光、スマート農業、スマート工場、スマートストア、スマートオフィスなどさまざまな業種にDX Wi-Fiを導入する予定だとしている。