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ブラザー、大容量インク・全色顔料のインクジェットプリンターなど「PRIVIO」の新製品

 ブラザー販売株式会社は、A4インクジェットプリンター「PRIVIO(プリビオ)」シリーズの新製品12機種を9月上旬から順次発売する。

 大容量インクカートリッジとサブタンクを搭載した「ファーストタンク」シリーズの「J4000モデル」では、全色顔料インクを採用したほか、新たに2段トレイを搭載した機種もラインアップ。このほか同シリーズでは、本体のスイッチやディスプレイを廃して低価格化し、スマートフォンとの連携を図ったエントリーモデル「DCP-J1200N」も発売する。

「ファーストタンク」シリーズを刷新、全色顔料インクになった「J4000モデル」

 ファーストタンクシリーズの「J4000モデル」4機種は、ブラックインクが標準カートリッジの約16本分、カラーインクが約10本分のインク量を搭載。テレワークなどによって増加した自宅での印刷需要に対応する。1本のブラックインクで6000枚の文書が印刷可能。また、インクの交換時期の目安としては、A4カラー文書を1カ月間で300枚印刷しても1年に1回程度とされている。

 残りのインク量から印刷できる枚数が分かり、インクをカートリッジから本体のサブタンクに注入する仕組みのため、カートリッジのインクを使い切っても約200枚の印刷が可能。また、約10万ページが印刷できる耐久性があるため、大量の印刷でも安心して使えるという。

 さらに、これまでブラックのみ顔料インクで、カラーは染料インクだったが、全色顔料インクに変更。普通用紙へ印刷した場合、文字やグラフが鮮明に印刷できる。

 印刷速度は、A4モノクロが約20ipm、A4カラーが約19ipm。また、ファーストプリントは、A4モノクロが約5.8秒、A4カラーが約5.9秒。

 スキャナー機能も搭載しており、ADFに20枚の紙がセットできる。

 インターフェースは、USB 2.0、有線LAN(10BASE-T/100BASE-TX)、無線LAN(IEEE 802.11n/g/b)。対応OSは、Windows 10/8.1/7 SP1、macOS 10.14.6以上、Chrome OS。なお、macOSにはドライバーが付属していないが、OSの標準機能の「AirPrint」に対応している。

「DCP-J4140N」

 「DCP-J4140N」は、FAX機能なしのモデル。大きさは435×343×180mm(幅×奥行×高さ)、質量は約8.8kg。発売は11月上旬の予定。オープン価格だが、市場想定価格は3万6300円。

「MFC-J4440N」

 「MFC-J4440N」は、FAX機能付きのモデル。大きさは435×343×180mm(幅×奥行×高さ)、質量は約8.8kg。発売は9月上旬の予定。オープン価格だが、市場想定価格は4万4000円。

「MFC-J4540N」

 「MFC-J4540N」は、FAX機能付きのモデルで、用紙トレイが2つ搭載されており、それぞれ最大150枚・最大250枚がセット可能。大きさは435×355×250mm(幅×奥行×高さ)、質量は約10.4kg。発売は11月上旬の予定。オープン価格だが、市場想定価格は4万9500円。

「MFC-J4940DN」

 「MFC-J4940DN」は、FAX機能付きのモデルで、コードレスホンが1台付属。大きさは435×343×180mm(幅×奥行×高さ)、質量は約8.8kg。発売は11月上旬の予定。オープン価格だが、市場想定価格は5万5000円。

スマホからの印刷に最適、大容量インクのエントリーモデル「DCP-J1200N」

 ファーストタンクのエントリーモデル「DCP-J1200N」は、本体にはディスプレイが搭載されていないが、スマートフォンを利用することで設定や印刷の指示ができるのが特徴だ。

 なお、ブラックは顔料インク、カラーは染料インクを採用している。発売は9月上旬の予定。オープン価格だが、市場想定価格は2万7500円。

「DCP-J1200N」

印刷スピードが向上した「標準モデル」全7機種

 このほか、「標準モデル」の7機種も発表された。印刷速度が従来機と比べ、A4モノクロでは約12ipmから17ipmに、A4カラーでは約10ipmから16.5ipmにそれぞれ向上した。いずれの機種もスキャナーの機能を備えている。

「DCP-J926N-W」
「DCP-J926N-B」

 「DCP-J926N-W」はホワイト、「DCP-J926N-B」はブラックの色違いのモデル。20枚まで紙がセットできるADFが備わっており、スキャナーでの読み込みに利用できる。発売は10月中旬の予定。オープン価格だが、市場想定価格は2万1450円。

「MFC-J739DN」
「MFC-J939DN」

 「MFC-J739DN」は、FAXの送受信が可能で、コードレスホンが1台付属したモデル。オープン価格だが、市場予想価格は2万9700円。コードレスホンが2台付属した「MFC-J739DWN」は、同じく市場想定価格が4万700円。いずれも発売は11月上旬の予定。

 「MFC-J939DN」は、FAXの送受信が可能で、コードレスホンが1台付属したモデル。最大20枚までの紙がセットできるADFが備わっているのが特徴。オープンプライスだが、市場予想価格は4万700円。コードレスホン2台付属した「MFC-J939DWN」は、同じく市場想定価格が5万1700円。いずれも発売は11月上旬の予定。

「MFC-J904N」

 「MFC-J904N」はFAXが搭載されたモデル。発売は10月中旬の予定。オープン価格だが、市場想定価格は2万7500円。