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パンチルト機能付きの法人向けネットワークカメラ「VIGI C540/C540-W」、TP-Linkが発売

「VIGI C340」の2.8mm、6mmレンズモデルも発売

VIGI C540

 ティーピーリンクジャパン株式会社(TP-Link)は、法人向けネットワークカメラ「VIGI」シリーズでは初となるパンチルト機能を搭載した「VIGI C540」シリーズ2モデルを発売した。市場想定価格は「VIGI C540」が2万9900円、Wi-Fi対応の「VIGI C540-W」が3万3900円。

 VIGI C540/C540-Wは、いずれも水平79°、垂直43°、対角93°の視野角を持つ。400万画素のセンサーにより最大2560x1440ピクセルの映像を撮影し、H.264や、より高圧縮なH.265、H.265+などの動画を、アプリなどへ送信するとともに、本体に挿入したmicroSDカード(別売り)に保存もできる。

 高感度センサーと内蔵のスポットライトLEDにより、夜間もフルカラーでの撮影が可能。30m先まで照射可能な赤外線LEDにより、モノクロの暗所撮影も可能だ。

 なお、H.265+(H.265 Plus)は、中国Hikvisionが開発した独自の圧縮方式。TP-Linkが300万画素のVIGIシリーズのカメラで行ったテストでは、H.264と比べて動画ファイルサイズを89%縮小できたとしている。

 水平方向0~350°、垂直方向0~120°のパンチルトが可能。自動追尾機能や、巡回ルートの設定により、広い範囲を監視可能になる。

VIGI C540-W

 100Mbps対応の有線LANポートを搭載するほか、VIGI C540-WはWi-Fiにも対応する。VIGI C540の有線LANポートはPoE(IEEE 802.3af/at準拠)に対応し、給電も可能。また、両モデルともACアダプターからの給電もでき、VIGI C540-Wには電源アダプターが付属する。

 IP66準拠の防塵防水性能を備え、屋外でも使用可能。本体サイズは120×172×198mm(高さ×幅×奥行)で、VIGI C540-Wは外部アンテナ2本を搭載する。そのほか、防水ケーブルアタッチメントと取り付け用アクセサリが付属する。

 「スマート検知」として、設定したエリアへの侵入やライン通過の検知、人物検知、動作検知のほか、カメラの前に手をかざすなどの撮影妨害「タンパリング」の検知が可能。これらを検知した際に通知を行えるほか、搭載のライトと効果音で警告する「アクティブディフェンス」が利用できる。

 VIGIシリーズのレコーダー「VIGI NVR」またはWindowsアプリ「VIGIセキュリティマネージャー」、Android/iOSアプリ「TP-Link VIGI」によって管理や映像の視聴できるほか、ONVIFにも対応する。各モデルともマイクとスピーカーを搭載しており、アプリなどを通した通話も可能。

「VIGI C340」の2.8/6mmレンズモデルも同時発売

 8月に発売された屋外用ネットワークカメラ「VIGI C340」(市場想定価格1万9900円)の、レンズサイズ2.8mmと6mmのモデルも、同日に発売された。パンチルト機能を持たず、有線LAN接続のみ対応で、IP66準拠の防塵防水性能を持つモデル。8月に発売されたモデルはレンズサイズが4mmで、視野角は水平79°、垂直43°、対角93°だった。

 今回発売された2.8mmのモデルの視野角は、水平102°、垂直55°、対角122°。6mmのモデルの視野角は水平50°、垂直27°、対角59°。

VIGI C340