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メルカリ、原宿で“平成レトロ”を体感できるイベント「ウチの実家」を12月3日まで実施

「500点の予定が2000点になった」という圧倒的密度の展示をレポート

 株式会社メルカリは11月29日~12月3日の5日間、東京・原宿の「UNKNOWN HARAJUKU」(アンノン原宿 東京都渋谷区6丁目5-10)にて、“メルカリで出会えるモノ”を集めたイベント「ウチの実家」を実施している。参加は無料で、開場時間は11時〜19時。

 2階建て会場に「実家」のような空間が作られ、多くの展示品に触れることができる。ここでは、発表会とメディア向け先行内覧会の様子を紹介する。

約2000点の懐かしいアイテム、不用品も誰かにとっては価値がある

 はじめに、株式会社メルカリの千葉久義氏(Marketing Director)から、イベントの趣旨説明などが行われた。大掃除で不要品として捨てられるとされる不用品の資産価値は平均8.5万円と言われており、同社では、家にある不用品を「捨てる」のではない、「新たな価値を見出す」きっかけとなるよう、実家にありそうな古いモノを集めた空間を作り上げた。展示を通して、実家にある捨てようと思っていた不用品が誰かにとっての価値があるものとして、あらためて認識してもらえたらと、千葉氏は語った。

メルカリの千葉久義氏

 なお、企画発表時には約500点の展示を予定していたが、制作していたら数がどんどん増え、最終的には約2000点の展示になったという。

 続けて、本企画のアドバイザーを努めた、「平成レトロ」を提唱する山下メロ氏がコンセプトを説明。これまでは昭和チックなものがレトロとされていたが、「平成レトロ」や最近若者の間で流行している「Y2K」、つまり2000年前後のものを、今回の「ウチの実家」で取り入れているという。その上で、「Z世代の方からも『エモい』と感じていただけたら」とコメントした。

説明する山下メロ氏。「チラシを折って作ったゴミ箱」を手に、「おばあちゃんの家で見たことがあるのでは」などと説明。懐かしいモノであり、メルカリでは値段が付いて売られているという

玄関を開けたら「お父さん」が出迎えてくれた

外観

 以下、「ウチの実家」の内部と、展示されているモノを紹介する。なお、レポートする筆者は1999年生まれで、展示の様子には「実家」というよりは「久々に来たおばあちゃんの家」のような印象を受けた。

 「ウチの実家」は、2003年前後に巣立った現在40歳と34歳の兄妹がいて、今は両親だけが暮らす家、という設定とのこと。室内には古いものもあるが、比較的新しいものも目に入り、単に「昔の暮らしを再現」した感じとは違い、現在も家族が暮らしている家、といった雰囲気があった。

外観。洗濯物も再現されていた

1階は昭和チックなアイテムがずらり

 「実家」の玄関扉を開けると、さっそく「お父さん」が出迎えてくれた。「ウチの実家」内には「お父さん」と「お母さん」がいて、参加者に話しかけたりしてくれ、「家族写真」を撮ることもできるという。

「よく帰ってきたのぅ~」と手招いてくれた

 「お父さん」の目の前の座卓には「フラワーロック」(初代フラワーロックは1988年発売)が。拍手をしたり声をかけたりすると音に反応して動く様子を、「お父さん」が見せてくれた。フラワーロックには、メルカリの「SOLD」画面を模した額縁があり、メルカリでの実際の販売価格が表示されていた。

「SOLD」画面の額縁。メルカリで1万7500円で売られたという
レトロ銭湯で見かけそうなマッサージチェア。メルカリでの販売価格は4万8000円
筆者の祖母(現在89歳)宅で見たような置物たちがずらり
本棚では、最近見かけたような書籍もところどころに

 リビングでは、内覧会の参加者がスーパーファミコン(1990年発売)の「ドンキーコング」で遊んでいた。なお、「ウチの実家」にあるモノは、入場者が自由に手を触れたりできる。

 テレビはちょっと懐かしいシャープの「世界の亀山モデル」、こたつにはみかんと、ちょっと懐かしいリビングに仕上がっている。

筆者も小さい頃に遊んでいたたまごっちが……!
「フラワーロック」やのほか、観光地で買ってきたであろうグッズなどが飾られている
昭和生まれの方ならきっと懐かしいであろう、観光地で売っていた「三角ペナント」
一世を風靡した「ヨン様」も(「冬のソナタ」は2003年に国内で放送)

 キッチンでは、「お母さん」と話すことができる。話しが終わると、懐かしのジュース飲料をもらえた。近頃は自販機でも見かけることがなかった「力水」をいただいた。

「お母さん」と話すともらえるジュース。どれもかつての自販機で見かけたもの
1994年から販売されているキリンの「力水」、小さい頃にはよく飲んだ記憶があり、最近は、あまり見かけない印象
読売新聞で連載されている4コマ漫画「コボちゃん」や、サンリオ「けろけろけろっぴ」のコップ、昭和~平成の実家にありそうなものだ
画面右下の洗剤も、メルカリで実際に販売されていたもの

2階は巣立った兄妹の部屋、濃密な「平成レトロ」が味わえる

 2階は兄妹の部屋だ。ここでは1階よりもさらに「平成レトロ」全開、特に30~40代の人には”刺さる”アイテムばかりだと思われる。現在40歳だという「お兄さん」の部屋は、筆者にとってはどちらかというと「こんなものがあったんだ」という、新しい発見の連続だった。

ラジカセやCDなど、あらゆる「平成レトロ」なアイテムが雑多に収納されている
「猿岩石日記」(1996年発売)。現在は冠番組を複数持っている有吉弘行さんが、こんなことをやっていたことを、ここで初めて知った
当時流行していたであろう男性用の香水など。右にあるウォークマン(カセットテープなどを再生するのではなく、フラッシュメモリに音楽データを保存するタイプ)は、私も小学生のころに使っていたものだ
「シュート!」(1990~2003年に週刊少年マガジンで連載)といったコミックやサッカーユニフォームなどのアイテムがたくさん。2002年に開催された日韓ワールドカップの影響だと思われる

 現在34歳とされている「妹」の部屋では、1999年生まれの私も懐かしいと感じる「プロフ帳」「ガラケー」などが。私より1まわりほど年上のお姉さんのお部屋にお邪魔した感じだ。

現在34歳の「妹」の部屋
プリクラ帳など。女子高生のバイブル「egg」(1995年創刊、2014年休刊)の読者らしく、「妹」の青春時代は渋谷を歩いていたギャルだったのかも
ガングロタコの置物かと思いきや、日焼けオイルだそう。1980年代に資生堂から発売されたもの
平成初期の女子高生にとって憧れの的「HOSEI」(法政大学付属高校)スクバ。当時は他校のスクバを手に入れて街を歩くことが流行っていたそう

1999年生まれの筆者にとっては、新しい発見だったかも……

 今回は、メルカリ「ウチの実家」を一足先にレポートした。1999年生まれの筆者にとって、ちょこちょこ懐かしグッズはあったものの、多くは「テレビで見かけたものだ!」と実物では初めて見るアイテムがたくさんあった。

 現在30代以上からすると「懐かしい」、20代以下には「ナニコレ?」といった、新しい発見がきっとできるはずだ。

 今回展示されていたアイテムのように、家族にとっては「不要品」としか思えないものも、価値を感じる誰かがいる可能性がある。捨てるのでなくメルカリに出品してみることで、お金になり、また誰かに使わってもらえるかもしれない。また、気になるレトログッズがあったら、メルカリで探してみると、実際に手に入れられるチャンスがあるだろう。

実家にいた両親と、疑似家族として写真も撮れる(画像は特設サイトより)