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映像出力をワイヤレスでHDMIディスプレイへ投映できる送受信機セット発売

USB Type-Cポート接続の「Compact Mate 2 C1+R1 JP」

 株式会社マトリックスコミュニケーションズは10月23日、PCやスマートフォン/タブレット端末など各種デバイスの映像出力をワイヤレスでHDMI対応ディスプレイに伝送できる送受信機のセット2製品を発売した。デバイス側がUSB Type-Cポート接続の「Compact Mate 2 C1+R1 JP(型名:MCCMT250)」と、HDMIポート接続の「Compact Mate 2 H1+R1 JP(型名:MCCMT150)」があり、いずれもオープン価格(参考価格1万4740円)。

HDMIポート接続の「Compact Mate 2 H1+R1 JP」

 両製品とも、一対の送信機と受信機で構成されており、出荷時にペアリング済み。送信機を接続したデバイスによる映像信号を電波にして送信することで、受信機を接続したHDMI対応ディスプレイに映像を表示できる。無線LANへのネットワーク接続やアプリのインストールは不要で、映像伝送の開始および停止は送信機の抜き差しにより行うため、特別な接続操作も不要で使えるという。

 最大1920×1080/60fpsの映像を伝送でき、最大通信距離は約20m。HDCP 1.4対応により、放送波や映画などの著作権保護コンテンツにも利用できるとしている。ワイヤレス通信はIEEE 802.11n規格の5GHz帯(W52)で、屋内でのみ使用可能。

 「Compact Mate 2 C1+R1 JP」の送信機「C1」はUSB Type-Cコネクタを備え、対応機器は、DisplayPort Alt ModeまたはThunderbolt 3/4に対応したWindows 11/10、Mac、iPad、iPhone 16/15シリーズ、Chromebook、Androidスマートフォン/タブレットなど。重量は約12g。

「Compact Mate 2 C1+R1 JP」の送信機「C1」

 「Compact Mate 2 H1+R1 JP」の送信機「H1」はケーブルのような形状で、一方の端がHDMIコネクタとなっている。対応機器は、HDMI出力ポートを備えたWindows PC、Chromebook、タブレットのほか、同じくHDMI出力ポートを備えたカメラ、ビデオカメラ、ブルーレイディスク/DVDレコーダーなどの映像機器、Nintendo Switch Docなど。もう一方の端が給電用のUSB Type-Aコネクタとなっており、電源に接続して使用する必要がある。重量は約24g。

「Compact Mate 2 H1+R1 JP」の送信機「H1」。ケーブルのような形状で、一見するとワイヤレス送信機には見えないが、一方の端が映像伝送のためのHDMIコネクタで、もう一方の端は給電用のUSB Type-Aコネクタだ
HDMIポート接続の送信機「H1」は、Lightning-HDMI変換アダプターを経由することで、Lightningポートを備えたAppleデバイスでも利用可能

 受信機「R1」は両製品で共通。送信機「H1」と同じような形状をしており、HDMIコネクタ側をディスプレイや大画面テレビ、プロジェクターなどのHDMI入力ポートに接続。もう一方の端のUSB Type-Aコネクタが給電用となっている。重量は約24g。

 なお、両製品とも全ての機器で動作を保証するものではないとしている。

 これまでマトリックスコミュニケーションズでは、USB Type-Cポート接続の従来製品「Compact Mate 2 C1+R1」を販売していた。今回発売の「Compact Mate 2 C1+R1 JP」は、その日本専用モデルとなる。

 同社によると、従来製品ではペアリング/リセット操作を行うと海外の電波モードで電波が発信されてしまうため、その操作方法は非公開として制限していたという。これに対して日本専用モデルでは、日本の電波帯を維持・固定できるよう仕様変更しており、ユーザーによるペアリング/リセット操作が行えるようになった。これにより、例えば会議やイベントなどで複数デバイスの画面を投映する際、1台の受信機に対して最大8台までの送信機をペアリングして使用するといった運用も可能になる。

 あわせて、同じく日本専用モデルとしてHDMIポート接続の「Compact Mate 2 H1+R1」もラインアップしたことで、PCはもちろん、ブルーレイディスク/DVDプレーヤー、一眼レフカメラ、監視カメラなど、HDMI出力ポートを備えた映像機器でもワイヤレス投影が可能になったとしている。