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「集合住宅インターネットの現状と課題2024」、集合住宅デジタル高度化協議会がホワイトペーパー公開

 一般社団法人 集合住宅デジタル高度化協議会(CDEfC)は4月17日、ホワイトペーパー「集合住宅インターネットの現状と課題2024」を公開した。同協議会のウェブサイトからPDFをダウンロードできる。

 同協議会は、集合住宅のインターネットを中心としたデジタル高度化を推進することを目的として2023年11月に設立。テレワーク、遠隔授業の普及などにより在宅環境に求められる通信品質の重要性が高まる中で、特に各戸の判断で物理配線をはじめとする通信基盤などを選択できなことが多い集合住宅のデジタル環境の高度化を推進することで、国民が利用しやすいインターネット環境の形成を図り、新しい生活と産業の具現化に資することを目的としている。

 ホワイトペーパーは、集合住宅インターネット(集合住宅のインターネット接続環境・サービス)関係者が現状の仕組みを見直し、意識改革を進める必要があるとの認識のもと、現状と課題についてまとめた内容で、全67ページ。別途策定を進めている「集合住宅インターネットの構築・運用に関するガイドライン」(仮称)とともに、集合住宅インターネットをより快適、安全なものにすることを目指したものとなる。

 目次は以下のとおり。集合住宅インターネットで使われる技術、事業者・関係者と契約・提供形態、トラブル事例、各種資料などがまとめられ、集合住宅インターネットの現状を概観できる網羅的な内容となっている。

1.まえがき
2.集合住宅インターネットとは
3.ネットワーク構成
4.集合住宅インターネットの提供と契約
5.サービス構築時・提供時の留意点
6.トラブル事例
7.まとめ
付録A:用語集
付録B:連絡先と管理区分の整理
付録C:サービス提供形態と契約形態の一覧

集合住宅インターネットの関係者(ホワイトペーパーP.5より)
入居者間で公平に通信を可能にしようとした公平制御の、不適切な実現例(ホワイトペーパーP.40より)