ニュース
富士通、介護施設向けにミリ波レーダーを採用した見守りシステムを提供開始
2025年6月17日 06:30
富士通株式会社は6月16日、カメラを使わず、ミリ波レーダーで見守りを行う「Fujitsuミリ波レーダ見守りシステム」を日本国内向けに提供開始した。
本システムは、介護施設などの居室やバリアフリートイレといった、プライバシー保護の観点からカメラの設置が難しい空間で使用するもの。ミリ波レーダーで収集した点群データをAIで解析することで、転倒した際などの人の動きに加えて、呼吸の微細な変化や体振動の異常といった身体の異変も含め、異常事態を自動で検知できる。
これにより、夜間や早朝などの見守りが手薄になってしまう時間帯でも速やかな対応が可能となるという。人が転倒して一定時間起き上がれない状態や、特定の位置に長時間滞在している状態、夜間の睡眠時の異常や呼吸状態の悪化など、人の特定の動作や状況に応じたアラート設定が可能。アラートの通知先を個別に設定できるため、最適な担当者にアラートを発報でき、迅速な初期対応が可能となるという。
同社は、今後も本システムの提供を通じて、介護現場やサービス付き高齢者住宅をはじめとするプライバシー空間における安全・安心な環境づくりに貢献していくとしている。