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モノクロ映画をカラー化した海賊版DVDを販売、大阪府在住の男性を著作権法違反の疑いで逮捕

 大阪府警察本部と豊中警察署は6月16日、海賊版DVDを製造・販売していたとして、大阪府在住の男性を著作権法違反の疑いで逮捕した。一般社団法人コンテンツ海外流通促進機構(CODA)が発表した。

 男性は、「白黒映画を高度映像系人工知能を駆使してカラー作品にした復刻DVDを販売しています」などとうたい、モノクロ映画「ゴジラ」などをカラー化した上で複製した海賊版DVDをフリマサイトなどを通じて販売していた。販売していた海賊版DVDは、いずれも日本や海外の古典名作モノクロ映画をもとにしており、男性は「著作権保護期間の終了したパブリックドメイン」であるため合法であるとして宣伝・販売していたが、実際には多くの作品が現在も著作権の保護期間内にある状態だったという。

販売サイトページ(一部画像加工済み、CODAの発表より)

 CODAは2024年10月、関連団体を通じて、男性に対し著作権侵害行為に該当するため直ちに中止するよう勧告した。しかし、男性はその後も同様の行為を継続していたため、警察庁を通じて大阪府警察に本件の刑事事件化を依頼し、今回の摘発に至ったという。

 CODAは、今後の取調べや刑事裁判で明らかになる事件の詳細を注視しつつ、引き続き著作権の適正な保護に努め、同様の侵害行為における有効な対策を講じるとしている。