“アニメの殿堂”、事業内容や運営方法めぐり議論が難航
設立準備委員会(第5回)の様子 |
マンガやアニメ、ゲームなどを収集展示する拠点施設「国立メディア芸術総合センター(仮称)」設立に関する準備委員会の第5回会合が6日に開かれた。当初は7月中に施設の基本計画が策定される予定だったが、事業内容や運営方法をめぐって議論が難航。事務局を務める文化庁では、8月中には基本計画をとりまとめたいとしている。
今回の会合では、主査を務める東京大学大学院教授の浜野保樹氏らが作成した基本計画案をもとに、各委員が基本計画に盛り込む内容を議論。「なぜ施設が必要かをわかりやすく説明すべき。マンガ喫茶ではないと書いたらどうか」「良い施設名はないか」「箱物でないことを強調すべき」「管理運営費の説明が不十分」など多岐にわたる意見が出た。
委員会の配布資料によれば、施設には、1)優れた作品の展示、収集、2)作品、関連資料などの収集、保存、3)将来を担うクリエイターの育成、4)メディア芸術の最先端動向の調査研究――などの機能を持たせる予定。今後は、具体的な事業内容とそれを実現するための施設内容・規模、管理運営方法などを詰め、基本計画書をとりまとめる。
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(増田 覚)
2009/8/6 19:39
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