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10万円以下でも買える! 仕事用PCの選び方 ~価格優先からAI活用、動画編集まで~

10万以下、10万円台、20万円台、それ以上! 安さだけじゃない、ビジネスPCの要求に応えられるコスパのいいPC選び

10万円以下、10万円台、20万円台、それ以上?価格別で選べるPCは変わる!!

 Windows 10のサポート終了(EOS)が今年10月に迫った今、職場で使うPC入れ替えのための選定を行なっている企業も少なくないだろう。

 ビジネスPCを導入するといっても、テレワークで持ち出すのか、動画の編集をするのか、あるいはオフィスに据え置くのかなど、使い方によって求められるスペックはさまざまだ。さらにスペックだけでなく、そのコストも重要な問題だ。特にEOSに向けて買い換えの台数が増えれば、そのモデル選考もかなりシビアになる。

 そこで本稿ではマウスコンピューターのビジネスPCブランド「MousePro」を例に、予算別のオススメPCをスペックとともに紹介していきたい。おそらく数年前のPC買い換え時とはPCに対する要求もコスト感も変わっているハズなので、そのPC選びの一助になれば幸いだ。なお、本稿での価格はすべて税込み価格となっている。

予算10万円以内 古典的なシングルタスク用途に

 昨今の物価上昇を見れば想像がつくとおり、現在、10万円以下のビジネスPCの選択肢はかなり少ない。コスパがよいBTOの法人向けPCブランド MouseProでも同様だ。

 少ない選択肢の中から紹介したいのがタブレットPC「MousePro T1-DAU01BK-A」だ。標準構成で8万3600円となっている。タブレットということもあって11.6型とコンパクトであり、重量も1.29kgとそれなりに軽い。MouseProブランドから展開されるEducationモデルで、MIL-STD-810H(落下)準拠の堅牢性とIPX5(噴流水に耐える。水没は不可)相当の防水性を備えている。

MousePro T1

 MousePro T1のスペックだが、CPUがIntel N100、メモリが8GB(増設不可)、ストレージが128GB(NVMe SSD)となっている。Intel N100は第12世代Coreの高効率コア(Eコア)のみ4基搭載したもの。つまり4スレッドの同時実行性能だ。

 同じ世代のビジネススタンダード、Core i5がおおよそ12スレッドあたりなので、CPU性能はざっくり3分の1(コアの特性、動作周波数等の要因もあり実際には多少上下する)という捉え方でよい。8GBのメモリ、128GBのストレージも現在の指標では必要最低限でしかない。

 こうしたハードウェア制限から広範囲のビジネス用途をカバーする製品とは言えないが、シングルタスク中心で可搬性を重視する用途なら十分活躍する。たとえば訪問業務でのサイン端末などが挙げられる。

コンシューマー向けPCならもっとある法人向けの充実したサポートをどう考えるか?

 なお、ビジネスPCブランドにこだわらなければもっと安いものがある……というのは事実。実際、マウスコンピューターでもmouseブランドに「mouse A4-A5U01SR-B」(14型ノート、標準構成9万7900円)、「mouse A5-I7U01BK-A」(15.6型ノート、標準構成9万9800円)がある。どちらもCPUはIntel N100より上で、メモリもmouse A4-A5U01SR-Bなら16GB搭載している。しかしビジネスPCという視点からいくつか重要なところを指摘しておこう。

mouse A4
mouse A5

 注意点の1つ目はOS。MouseProブランドのモデルの標準OSはWindows 11 Pro、mouseブランドのモデルはWindows 11 Homeだ。たとえばドメイン参加が必要な場合、Home OSでは不可、Pro OSが必須になる。mouseブランドのPCでもカスタマイズからPro OSを選択できるが、その価格分をあらかじめ考慮しておきたい。今回のmouse A4、mouse A5のケースでは、Pro OSにアップグレードすると予算10万円を少しオーバーする。

 とはいえOSは予算の問題なのでそこまで深刻ではない。むしろ重要なのがサポート面だ。

 一般向けのmouseブランドと法人向けのMouseProではサポート内容が異なるのはなんとなくイメージできると思われるが、重要なのは故障時だ。そのPC内に個人情報をはじめとする社外秘のデータは入っていないだろうか。マウスコンピューターの信頼は十分に高いとはいえ、そうしたデータを預けることに抵抗を感じるのは当然だ。

 この点、MouseProのサポートにはオンサイト修理における「SSD/HDD返却不要サービス」がある。つまり重要情報の入ったストレージを社外に持ち出すことなく修理ができるわけだ。こうした安心を含めたトータルでMouseProブランドのPCを検討したい。

10万円以下で買えるデスクトップPC

 デスクトップでは、「MousePro CR-I1U01」を紹介しよう。こちらも10万円ギリギリだが標準構成9万8780円~。コンパクトPCと呼ばれる部類で、VESAマウントに対応しており、かぎられたワークスペースでも設置できる。

MousePro CR

 スペックはCPUがCeleron 7305、メモリが8GB、ストレージが256GB(NVMe SSD)。Celeron 7305はIntel N100に高性能コア1基を追加した計5スレッド。また、メモリやストレージについてはカスタマイズで増やすことができるが、その場合予算10万円はオーバーする。

 これも標準構成のままで運用するのであれば、古典的なシングルタスク中心の用途がよいだろう。無人受付端末やデジタルサイネージ端末といったイメージだ。Intel N100の性能があれば、メモリを16GB搭載することで比較的軽めの業務をこなせる程度に引き上げることも可能。とはいえ一般業務となるとやはりCore i3やCore i5クラスの性能が必要だ。ここで紹介したMousePro CRのサイズ感が気に入り、これで一般業務をしたいといった方向けには、少し予算がアップするが10万円台で選べるモデルとしてCore i5搭載モデルを紹介しよう。

予算10万円台一般業務をこなせる「Core」クラスのビジネスノート

 これまでも、スタンダードなビジネスPCの予算規模と言えば10万円台だった。そしてニーズが高いここのゾーンはそこまで大きな価格上昇をしていない。選択肢も比較的揃っている中からいくつかのモデルをピックアップしよう。

Core i5搭載のスタンダードノートPC

 まずピックアップしたのは15インチノートPCの「MousePro L5-I5U01BK-B」だ。標準構成は、CPUがCore i5-1235U(12スレッド、Pコア2基/Eコア8基)で、メモリが8GB(8GB×1枚)、ストレージが256GB(NVMe SSD)で13万4860円~となっている。

 CPU性能はCore i5なのでビジネススタンダードクラス。予算があるならメモリを8GB×2枚にカスタマイズし、性能と容量をアップしておくとよいだろう。2年後、3年後の快適さに差が生まれる。参考までに、8GB(標準構成)→16GB(8GB×2枚)が+8800円だ。それでも予算15万円に収まる。

MousePro L5

 MousePro L5は15.6型サイズでテンキー付きキーボードと事務など数値入力業務にも適している。そして大きな特徴に挙げたいのが「DVDスーパーマルチドライブ内蔵」だ。法人利用だと、現在も光学メディアでソフトウェア管理をしているケースも少なく無い。USB外付けドライブを使う方法もあるが、一括導入でのセットアップとなると負担が大きい。DVDスーパーマルチドライブ内蔵ノートというビジネスニーズは現在でも高いようだ。

 ほか、プライバシーシャッター付きのWebカメラ、プロジェクターなどで使うD-SUB 15ピン映像出力端子搭載(別途HDMIもあり、USB Type-Cからの出力も対応)、USB PD充電対応などが特徴。さらに、BTOカスタマイズでLTEモジュールの搭載にも対応する。レガシーから現代ビジネスノート・トレンドまで幅広くカバーできる社内ノートPCと言えるだろう。

14型で1.37kgのモバイルノート

 営業職などPCの持ち運びが多い業務だと、15型ノートは重いという場合もあるだろう。そんなケースにオススメなモデルとして、モバイルノートPC「MousePro C4-I5U01BK-B」を挙げよう。

 CPU等のスペックはMousePro L5-I5U01BK-Bと同じだが、14型で約1.37kgと携行性に優れている。DVDスーパーマルチドライブ内蔵やD-SUB 15ピン映像出力、LTEモジュールのカスタマイズなどは非対応。標準構成で12万9800円~となっている。

MousePro C4

Core Ultra搭載のAI PCが10万円台で買える!!

 14型モバイルノートのもう一つの提案として、最新スペックモデル「MousePro G4-I5U01BK-E」も紹介しておきたい。

 標準構成19万9870円なので10万円台という予算枠の上限に近くなるが、CPUは最新のCore Ultra 5 226V、メモリは16GB、ストレージは500GB(NVMe Gen4 x4)といった高スペックだ。Core Ultra 5 226Vは8スレッド対応だが、最新アーキテクチャもあって高性能かつ電力効率がよい。メモリやストレージもカスタマイズせずとも十分なので、見積もりが明確といったメリットがあるだろう。

MousePro G4

 また、Core Ultra 5 226VはNPUを搭載されている。いわゆるAI PC(Copilot+PCへは「対応予定」)だ。こちらについては予算20万円台のノートのところで説明しよう。

 ほか、無線ネットワークも最新規格のWi-Fi 7対応、プライバシーシャッター搭載、顔認証対応、離席時の自動ロック/着席時の自動解除、スタンバイ中のシステム起動を防ぐRestricted Standby対応なども特徴。加えてBTOカスタマイズでLTEモジュールの搭載にも対応する。

10万円台で選べる「Core」クラス搭載のデスクトップPC

 デスクトップPCでは、まず先ほど触れたMousePro CRのCore i5モデル「MousePro CR-I5U01」を挙げたい。標準構成で価格は15万3780円~となっていて、CPUはCore i5-1335U(12スレッド、Pコア2基/Eコア8基)、メモリは8GB(8GB×1枚)、ストレージは256GB(NVMe SSD)。先のCeleronモデルから一転、一般業務に不足ない性能がこのコンパクトさで手に入る。

ディスプレイの背面に付けられるほどコンパクトなMousePro CR

拡張性とサイズ感をバランスしたコンパクトなデスクトップ

 コンパクトさも重要だが拡張性も求める方には「MousePro LP-I5U01」も検討してみてはいかがだろう。ビジネスPCでよく見るスリムケースなのでMousePro CRよりは大きくなるが、それでも十分にコンパクトで省スペースである。MousePro LPのベーススペックに近い本モデルはCPU内蔵GPU機能を利用するが、グラフィックボードを搭載するスペースも用意されている。予算は上がるがグラフィックボード搭載モデルもあるので参考にしてほしい。

MousePro LP

 CPUはCore i5-14400(16スレッド、Pコア6基/Eコア4基)とさらに性能UP、標準でメモリが8GB(8GB×1枚)、ストレージが256GB(NVMe SSD)となる。カスタマイズなしの標準構成でも十分なパフォーマンスが期待できる点で見積もりがラクだ。

Core i7搭載のミドルタワー型デスクトップPCが10万円台

 予算10万円台枠の最後に「MousePro BP-I7U01」を紹介しておこう。価格は標準構成で19万80円。

 デスクトップPCとしては、ごく一般的なイメージであるミドルタワーPCケースを採用しており、大きい分拡張性が高いモデルだ。CPUがCore i7-14700(28スレッド、Pコア8基/Eコア12基)、メモリが16GB(8GB×2枚)、ストレージが256B(NVMe SSD)といったスペックになる。バリエーションモデルにはグラフィックボード搭載モデルもあるが、本製品はベーシックにCPU内蔵GPU機能を利用している。

MousePro BP

予算20万円超AIノートやグラフィックボードを搭載するクリエイター業務に

 たとえばCAD/CAM設計開発やクリエイター、PR業務といったようにGPU(グラフィックボード)性能が求められる場合もある。あるいはAIでビジネスを加速させたいといったニーズも生まれている。こうした高性能PCを求めるとなると、予算規模も20万円台~それ以上が必要だ。

 そうしたハイスペックなニーズに応えるモデルとして、ノートPCでは「MousePro G4-I7U01BK-E」を紹介したい。先に14型のMousePro G4-I5U01BK-Eを紹介しているが、そのCPUがCore i7に、メモリも32GBとなった上位モデルだ。価格は標準構成で23万9800円となっている。

 搭載するCPUはCore Ultra 7 258V(8スレッド、Pコア4基/Eコア4基)。Core Ultra 5 226Vとスレッド数は変わらないが、クロックやキャッシュメモリ、内蔵GPU機能などの違いで性能はCore Ultra 7 258Vのほうが上。そのほかの特徴は先のMousePro G4-I5U01BK-Eと同様だ。

MousePro G4

 そしてポイントはメモリが32GBになっている点だ。Core Ultra 200VはCPU上にオンチップ搭載されているため、後からの増設が不可という制約がつく。その上で16GBと32GBでどのような差が生まれるか説明しよう。「一般業務なら16GBで十分」というのは正しい。一方、「AIを動かすだけなら16GBでもOK」というのも正しい。ただし、AIの性能(おもにレスポンス)には違いが出る。AIの用途にもよるが、実はメモリ消費が大きい。Core Ultra 7 258V(32GB)上でAIを動かしてみると、実際、メモリ使用量が16GBを超えるシーンも多々あった。

 そしてメモリ使用量が16GBを超えたというのは、AI単体で動かした場合だ。ほかのアプリケーションと合わせて利用する、あるいはほかのアプリケーションからAI機能を呼び出すといった使い方では、通常のアプリケーションが快適なメモリ量に対し、AIで利用するメモリ量を上乗せして考えなければならない。仮想メモリという仕組みがあるためメモリ16GBでも動作はするが、その仮想メモリはSSD上に領域を確保する仕組み上どうしても動作が遅くなる。一般アプリケーションに16GB、AIに16GB、トータル32GBがAIPCの理想的なメモリ搭載量と言える。

コンパクトなデスクトップにCore i9を搭載

 20万円台のデスクトップPCとして紹介したいのは、「MousePro LP-I9U01」。予算10万円台のモデルで紹介したMousePro LP-I5U01のCPUを、Core i9-14900(32スレッド、Pコア8基/Eコア16基)に引き上げたもので、標準価格22万5280円~だ。

 メモリが16GB(8GB×2枚)、ストレージが256GB(NVMe SSD)といった標準構成は同じだ。このモデルについては、MousePro LPのコンパクトな筐体でCore i9-14900を搭載できるという例として挙げたい。

MousePro LP

 なお、MousePro LPではロープロファイルのグラフィックボードも搭載できる。Core i9を搭載しつつグラフィックボードも搭載するようなMousePro LPがあれば、どれだけ高性能だろうか。ただし、Core i9を搭載するMousePro LP-I9U01のカスタマイズ項目にグラフィックボードの選択肢はない。では不可能なのかというとそうではない。まず目的のグラフィックボードを搭載するMousePro LPを選び、そのBTOカスタマイズからCPUをCore i9にアップグレードすればよい。

 不親切に感じるかもしれないが、実はこれには理由がある。というのも搭載するグラフィックボードによって電源出力の要求が変わってくるのだ。グラフィックボードのグレードによっては、300W、500W消費するものもあり、これを追加すると元の電源ではカバーできなくなることもある。一方で、CPUについては下位グレードから上位グレードに変更しても、電力要求はそこまで大きく変わらない。こうしたPCパーツの都合から、グラフィックボード搭載PCが必要ならまずはグラフィックボード搭載モデルを選ぶ→カスタマイズから求めるCPUスペックに変更するといった手順を踏むのがセオリーになっているのだ。これを覚えておくとBTO PC選びの苦労が一つ解消されるだろう。

動画編集にAIなど、とにかくハイスペックなモデルが欲しい人に

 最後にとにかくハイスペックなモデルが欲しい、という要望に応えられるモデルを紹介したい。

 前の章でも紹介したスリム型デスクトップのLPシリーズにもグラフィックボードの搭載が可能だ。MousePro LPの最上位構成となる「MousePro LP-I7N40」は、CPUがCore i7-14700T(28スレッド、Pコア8基/Eコア12基)でメモリが16GB(8GB×2枚)、ストレージが500GB(NVMe SSD)、グラフィックボードがNVIDIA RTX 4000 SFF Ada 世代といった構成で、価格は50万280円~。GeForce RTXを搭載するモデルもあるが、NVIDIA RTXのような業務向けグラフィックボードを搭載するモデルも用意されている。

 NVIDIA RTX 4000 SFF Adaは、MousePro LPにも搭載可能なロープロファイル設計のグラフィックボード。CUDAコアが6144基、RTコアやTensorコアも搭載しており、とくに20GBのビデオメモリを搭載しているところは同クラスのGeForce RTXにはない仕様だ。コンパクトなMousePro LPの筐体サイズで、3DグラフィックやAIパフォーマンスを求めるニーズに適している。また、これのCPUをCore i9-14900Tにカスタマイズする場合、プラス3万4100円なので参考にしてほしい。

NVIDIA GeForce RTX 4070 SUPER搭載で31万円台

 続いて、MouseProブランドで最も大きなケースを採用したBPシリーズでは、「MousePro BP-I7G7S」が標準構成31万8780円~だ。CPUはCore i7-14700F(28スレッド、Pコア8基/Eコア12基)、メモリが16GB(8GB×2枚)、ストレージが500GB(NVMe SSD)、グラフィックボードがNVIDIA GeForce RTX 4070 SUPERといった構成になる。先のとおり、必要ならこのモデルをベースにCPUをCore i9に引き上げられる。

MousePro BPのサイズ

動画編集にも応える法人向けMouseProブランドの最高峰

 MousePro BPの最上位構成と価格も紹介しておこう。「MousePro BP-I7N40」は、CPUがCore i7-14700F(28スレッド、Pコア8基/Eコア12基)、メモリが16GB(8GB×2枚)、ストレージが500GB(NVMe SSD)……とここまではMousePro BP-I7G7Sと同じ。

 そしてグラフィックボードがNVIDIA RTX 4000 SFF Ada 世代になって標準構成価格50万5780円~だ。なお、詳しい方ならもっと高性能なグラフィックボードがあることもご存知だろう。それらはクリエイター向けの「DAIV」ブランドでカバーされる領域になる。DAIVブランドのクリエイター向けPCには、RTX 6000 Ada 世代やGeForce RTX 4080 SUPERといったグラフィックボードを搭載するモデルが用意されている。MouseProブランドからは離れるため、標準搭載OSがWindows 11 Homeになる点、サポートもMouseProと同じではない点に注意したい。

10万円でも買える!……が、長く使うならいいPCを

 というわけで、ここまで予算規模別にMouseProのPCを紹介してきた。

 一昔前なら10万円内の予算でも選択肢がいくつかあったが、昨今は10万円以下というと選択肢は少ないというのが実情だ。

 そしてCPU性能が向上してきた一方、ビジネスで使うソフトウェアも変化し、CPU性能の向上以上に求められるパフォーマンスが引き上げられつつある。10万円内のビジネスPCでできることは、古典的なシングルタスク業務と割り切るのがよいだろう。

 現代のビジネススタンダードに求められる予算規模のボトムラインは10万円台だろう。このクラス、標準構成では8GBのモデルも多いので、カスタマイズ分も見積もっておきたい。メモリ8GBは現在の用途はギリギリ許容範囲としても、一般的にはモタつく、動作が重いといった感想を抱くことになるだろう。Core i5クラス、メモリ16GB、ストレージも256GB以上といった点をスペック基準としておきたい。

 これからのビジネスをリードするAI PC、グラフィックボードを搭載する(AIを含む)開発・クリエイター向けPCの予算規模は20万円以上。とくにグラフィックボード搭載PCは上を見れば50万円、それ以上ということもある。高性能グラフィックボードは単体で購入しても非常に高価なので少しでもコストを抑えるならBTOモデルがお得。安定動作やサポート面もその価格に含まれるとなればなおさらだ。

 こうした点をポイントに、2025年のビジネスPCをMouseProから選んでみてはいかがだろうか。