【ブロードバンド】
北海道総合通信局が滝川市で実施
5GHz帯のFWA向け新周波数を使って
全国初のフィールド実験
■URL
http://www.hokkaido-bt.go.jp/C/C14/c141008.htm
http://www.city.takikawa.hokkaido.jp/soumubu/jouho/musen/index.htm
北海道総合通信局は8日、新たに開放された5.030~5.091GHz帯を使用した加入者系無線アクセスシステム(FWA)の実証実験を、北海道滝川市において25日より開始すると発表した。総務省が自ら実験局免許を取得し、一般のモニター世帯も対象にしたフィールド実験に取り組む。
同周波数帯の実験局免許はスピードネットやKDDIなどがすでに取得しており、それぞれ実験を開始している。ただし、これらは機器のデータ取得を目的としてもので、「実際の環境でFWAのフィールド実験を行なうのは、滝川市が全国でも初めて」(電波監理部企画課)だという。
実験では、市役所や小中学校などに基地局を設置し、近隣の公共施設やモニター世帯を5GHz帯のFWAで接続。自治体イントラネットや民間通信事業者の光ファイバー網を経由して映像コンテンツを閲覧したり、公共施設間でIP電話がかけられるようにする。2003年2月末までの約4カ月に渡って、ブロードバンドコンテンツ/サービスの有用性を検証するほか、冬季の厳しい環境下における無線システムの性能も確認する。
人口が広いエリアに分散している北海道でブロードバンド環境を整備するにはFWAが有効だとして、北海道総合通信局ではかねてよりFWAに関する調査に積極的に取り組んできた。今回の実験は、今年7月より開催している「無線アクセスシステムによるブロードバンド環境の実現に関する調査研究会」の一環として実施されるもの。同研究会には松下通信工業、NEC、モトローラなどが参加しており、実験では3社の5GHz帯システムが使われる。
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(2002/10/9)
[Reported by nagasawa@impress.co.jp]
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