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【使いこなし編】第200回
Synologyのパーソナルクラウド「BeeStation」のファイルをメールで共有する
2024年6月27日 06:00
本連載では、Synologyのパーソナルクラウド「BeeStation」の活用を第185回から実践している。これまで、写真管理アプリ「BeePhotos」、ファイル管理アプリ「BeeFiles」を使ってきた。今回は、BeeFilesの「共有リンク」機能を紹介する。
BeeStationはNASの一種だが、自宅に設置したBeeStationにインターネット経由で外から簡単にアクセスできることが、大きな特徴だ。共有リンクを使えば、クラウドストレージのファイルを共有するような感覚で、友達などにBeeStation内のファイルを共有できる。
共有リンクにパスワードや期限も設定できる
第194回で、BeePhotosを使って写真を共有する方法を実践した。BeeFilesの共有リンク機能も、システムはBeePhotosとまったく同じだ。
共有リンクを有効化させて、URLをメールなどで相手に送り、ウェブブラウザーでアクセスしてもらうのが、大まかな流れとなる。ファイルまたはフォルダに対して共有リンクを有効化し、URLを相手に伝えてリアクセスしてもらう。リンクにパスワードや期限を設定できる点も、BeePhotosの場合と同じだ。
以下に、共有リンクのURLをメールで知らせて、相手にフォルダ内にある複数のファイルを共有する、という手順を見てみよう。複数のファイルをメールに添付する場合は、ZIPなどで圧縮することになるが、この方法なら圧縮せず、フォルダのまま相手に見せることができる。
ファイルの操作に関してはPCで使うことが多いと思うので、ウェブブラウザー版のBeeFilesを使って手順を紹介する。セットアップポータルにサインインして、BeeFilesを起動してから操作してほしい。
コピーしたリンクをメールで通知する。メールのリンクに関しては、あらかじめこういう用件で共有のためのURLを送る旨を知らせておいた方が無用な心配をかけずに済む(「なりすまし」やフィッシング詐欺ではないか、との疑われるのを予防できる)。これも、BeePhotosの場合と同じだ。
共有したPDFなどのファイルはその場でプレビューもできる
共有したファイルは、アイコンでPDFや各種Office文書などの区別がつくので、相手も判別しやすい。なお、PDFや主要なOffice文書は、共有相手がアクセスしたBeeFilesの画面上でそのまま閲覧もできる。編集まではできないだが、それでもかなり便利に使えるはずだ。
なお、細かいことだが、共有リンクのURLでは暗号化された通信(SSL)ではない「http://~」となっているが、サーバーと接続すると、きちんと暗号化された通信となることを、URLが「https://~」になることから確認できる。
Googleドライブなどのファイル共有とほぼ似た使い勝手で、パスワード保護もできるので安全性も高い。相手にファイルを送信する必要がある時に、積極的に使ってみてほしい。メールには添付するのをはばかられる大容量のファイルも、問題なくやりとりできる。
今回の教訓(ポイント)
PCのブラウザーを使い「BeeFiles」でフォルダやファイルのリンクを使った共有ができる
メールでファイル添付をやめて、リンクでファイルを提供するのがオススメ