自宅Wi-Fiの“わからない”をスッキリ!
【使いこなし編】第199回
Synology「BeeStation」と「オフラインアクセス」機能で、ファイルを便利に持ち歩く
2024年6月20日 06:00
Synologyのパーソナルクラウド「BeeStation」の活用を、第185回回から実践している。これまで「BeePhotos」アプリを使ってスマホやPCの写真を管理し、前回からはファイル管理アプリの「BeeFiles」を使ってきたが、今回は、BeeFilesの使った少し変わった技を紹介しよう。
「BeeStation」は一種のNASで、インターネット経由でどこからでも簡単にアクセスできることが特徴の1つだ。スマホやPCから「BeeFiles」アプリを使うことで、自宅に置いたBeeStationに保存しているファイルにアクセスできる。
そして、「BeeFiles」アプリには「オフラインアクセス」という機能があり、あらかじめファイルの内容をダウンロードしておくことで、インターネットにつながっていなくても、ファイルを開ける。この機能を使えば、USBメモリなどに近い感覚でファイルを「持ち歩く」ことができる。
外出先で開きたいファイルに設定しておこう
写真や動画、重要な文書など、外出先で開く可能性があるファイルは、積極的にオフラインアクセスを設定しておくのがおすすめだ。フォルダ単位では設定できないため、必ずファイルごとに設定しないといけないが、複数のファイルをまとめて設定することもできる。BeeFilesでファイルを選択し、メニューから[オフラインアクセス]を設定すればOKだ。
オフラインアクセスを設定したら、試しに機内モードをオンにして、通信しない状態にしてから「BeeFiles」でファイルを開いてみてほしい。問題無く開けるはずだ。つまり、この設定をすれば、データはローカル(スマホ)側にあるため、BeeStationにはアクセスしない。
なお、オフラインアクセスを利用すると、それだけスマホのストレージを圧迫する。必要なくなったものは、オフラインアクセスを解除しておいた方がいい。解除したい時には、同じ操作でファイル選択してメニューを表示させ[オフラインアクセスを無効化]を選ぶ。
キャッシュでも同様のことができる
オフラインアクセスとして明確に設定しなくても、BeeFilesで一度開いたファイルはキャッシュ(一時的に保存されたデータ)としてスマホ内にデータが残りされ、オフライン状態でも開ける。ただし、キャッシュは一定の容量を超えると古い順に削除されていくため、オフラインアクセスと違って確実性はない。
スマホの容量に余裕があるなら、キャッシュサイズを大きめにしておくと、よく使うファイルを速く開けるようになり、便利だ。