急遽テレワーク導入!の顛末記
「会議用にプロジェクターをスクリーン(?)ごと持ち歩いてみた」――急遽テレワークを導入した中小企業の顛末記(164)
モニターがないミーティングスペースなどで超便利!
2023年11月13日 07:00
最近ではリアルな会議が戻りつつある一方で、ビデオ会議も毎日のように行われている。そのため会議室が埋まりやすく、コンパクトなミーティングスペースなどで打ち合わせを行うことも増えたが、こういう場所にはモニターを置いていないことがある。
……この記事を書いている時点で、新型コロナが5類に移行されて186日が過ぎた。
私が勤めている新宿にある中小企業では現在、各スタッフが可能な範囲でリモートによる業務を行っている。その中で今回はレジュメの投影用として、コンパクトなプロジェクターをスクリーン(?)ごと持ち歩いてみた。
11月6日(月):モニターがないとレジュメの共有が大変!
今日は取引先の会社で打ち合わせ。会議室が埋まっていたため、いわゆる「ファミレス席」と呼ばれるミーティングスペースに案内された。そこで問題になったのが、レジュメをどこに映すかということ。いつもなら会議室に備え付けのモニターを使っているが、この席には用意されていなかった。
結局、ノートPCに表示したレジュメを、参加者全員が覗き込むようにして話をしたが、次回も同じことにならないように対策を考えておきたい。真っ先に思いついたのはタブレットを持ち込むことだが、ノートPCのサブディスプレイとして利用するにはWi-Fiに接続する必要がある。そもそも、画面が小さいので、小さい文字などは読みにくそうだ。
11月7日(火):モバイルプロジェクターを持ち歩くのはアリ?
モニターのない場所での会議についてだが、筆者の手持ちの機材ではモバイルプロジェクターが使えそうだ。Ankerの「Nebula Capsule Pro」という製品を使っているが、HDMIケーブルを繋げばノートPCのサブディスプレイとして使えるし、約470gと軽いので手軽に持ち運ぶことができる。
ただ、ひとつ問題なのは、部屋を暗くしないと投影した映像が見えづらいということ。1mほど離れた壁に投影してみたのだが、部屋の明かりをつけるけると文字などがかなり読みにくかった。
自宅のリビングで使っている「popIn Aladdin 2」は、輝度が700 ANSI ルーメンあるので、部屋の明かりがついていても大丈夫だったのだが……。「Nebula Capsule Pro」は輝度が150 ANSI ルーメンのため、明かりの付いた部屋で壁に投影するのは、ちょっと難しいかもしれない。
11月8日(水):スクリーン代わりになるものを探してみた
あれから、打ち合わせにおける「Nebula Capsule Pro」の使い方を色々と試してみたところ、「壁に映すと暗いなら、投影距離を近づければ良い」という結論になった。具体的には壁との距離を50cmぐらいまで近づければ、部屋の電気を付けていても、文字などが無理なく読める明るさになる。
ここまで投影距離を近づけるなら、机の上にスクリーン代わりの物を置いた方が、プロジェクターの設置が簡単だろう。試しにA4のコピー用紙をクリアファイルに入れ、それをスマホスタンドに吊るしてみたところ、割ときれいに映像を表示できた。
ただ、ここまでプロジェクターとの距離が近いと、クリアファイルが光を反射して眩しいことがある。そこで、A4サイズのスケッチブックを代わりに吊るしてみたところ、今度はキレイに映像を投影することができた。他にも、クリアホワイトの厚紙など、要は硬くてしっかりとした紙であれば、スクリーン代わりに使えそうだ。
ちなみに、スケッチブックを使ったのは、「卓上カレンダーのように立てれば、スタンドなしで使えるのでは?」と思ったからだが、「Nebula Capsule Pro」が相手では高さが足りなかった。ただ、表紙を閉じておけば紙面が汚れないので、持ち運ぶには良いかもしれない。
テレワークが始まってからは、リアルとオンラインの参加者が入り混じって行う会議も増えた。こういう時はノートPCの画面をモニターやプロジェクターに複製して表示。さらに、オンラインで同じ画面を共有すれば、全員で同じレジュメを見ながら会議ができる。そのためにも、“いつでもノートPCの画面を投影できる環境”を整えておきたい。
とある中小企業に勤める会社員、飛田氏による体当たりレポート「急遽テレワークを導入した中小企業の顛末記」。バックナンバーもぜひお楽しみください。