イベントレポート

CEATEC 2022

NEC、小型・一体型のローカル5G基地局「UNIVERGE RV1200」をCEATEC 2022で展示

 「CEATEC 2022」幕張メッセ会場のメディア限定のコンベンション(事前公開)において、NECはトータルソリューションエリアにて展示ブースを出展。ローカル5G小型一体型基地局「UNIVERGE RV1200」などを紹介した。CEATEC 2022は、幕張メッセで10月18日~21日にリアル会場開催中で、コンベンションは17日に実施された。オンライン会場は10月31日まで開催している。

UNIVERGE RV1200。従来の分離型基地局では無線部(RU)と制御部(CU/DU)に分かれていた筐体を統合し、オールインワンモデルとして提供

 UNIVERGE RV1200は、特定のエリアや施設内に独自の5Gネットワークを構築可能な「ローカル5G」向けの小型基地局。基地局の無線部(RU)および制御部(CU/DU)を1つの筐体内に収めており、従来よりもコンパクトなサイズ(本体サイズ約250×57×10mm、重量約3kg)を実現したオールインワンモデルだ。

本体サイズは約250×57×10mm、重量は約3kg。従来比で大幅な小型化を実現しており、導入価格も従来の50%以下に抑えられるとしている

 外部ネットワークに接続されないためセキュリティを担保しやすく、安定した高速通信ネットワークが構築できるとされるローカル5Gだが、従来の分離型5G基地局は特に導入コストが高額であり、小~中規模の空間では導入が難しいとされていた。

 しかし、UNIVERGE RV1200を利用するローカル5Gは、導入費用を従来比で50%以下に抑えられるという。また、無線部と制御部をまとめた構成であるため、導入期間や消費電力も削減できるという。

NECは2019年から新ブランド「NEC Smart Connectivity」を展開。機器提供のほか、ローカル5Gの導入の運用・管理もサポートする

 UNIVERGE RV1200は小型であるため、設置の柔軟性が高いことも特徴だ。従来型の基地局は無線部のみで重量8kgを超えるサイズの筐体を採用しており、落下の危険性を考慮して高所に設置できない場合など、設置場所の制約が大きくなりやすいという。UNIVERGE RV1200は、オフィスビルの1フロアや小店舗向けのローカル5Gネットワークとしても導入も容易で、総じてスモールスタートしやすいという。他方で、必要に応じたネットワークの拡張にも対応できる。

5G対応ゲートウェイや5G対応ノートPCも同コーナーに展示されていた

 UNIVERGE RV1200は、「CEATEC AWARD 2022」で総務大臣賞を受賞。オフィスや小規模工場・店舗など、多方面でのローカル5G普及促進のポテンシャルが高く評価されたとしている。