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「マスクの顔は優しさを伝える手段」Googleが絵文字のデザインを更新

ディレクターがAndroid 12向けに更新した意図を解説

 米Googleは7月17日の「世界絵文字デー」に合わせてブログ記事を公開。絵文字クリエイティブディレクターのJennifer Daniel氏が、絵文字のデザインの更新について解説した。

 新しいデザインの絵文字はAndroid 12に搭載されるほか、GmailやYouTube、Chromebookで一部が利用できる。また、「Appcompat」ライブラリをサポートするAndroidアプリでも最新の絵文字に更新されるようになる。

 同氏は、絵文字は世界中で使われており、グローバルな関係性を構築していると説明。「みんなのための絵文字」であるために、デザインを磨き上げたと述べた。

 例えば「パイ」の絵文字は、これまでアメリカのパンプキンパイ(氏の家族の大好物だという)をデザインしたものだったが、より一般的なパイのイメージを表し、アップルパイやブルーベリーパイなど材料を特定しないデザインに変更された。絵文字の変更内容がアニメーションで紹介されている。

 「ビキニの水着」の絵文字は、着用したボディラインが想像されるものから、水着そのものの絵に変更された。同氏は「目に見えない幽霊に身に着けさせる必要はなかった」とコメントしている。

 コロナ禍における生活習慣の変化を反映し、「マスクをした顔」の絵文字は、目を閉じた体調の悪そうな表情から、目を開いた普通の表情に変更された。

 同氏はこの変更に対し「他の絵文字の変更はかなり遅れているが、今年は目を見張るような変化があり、マスクの絵文字も目を見張った」とコメント。この絵文字はコロナ禍以前から人々がマスクを着用している日本で生まれ、「今日では、他の人への優しさを示すユニバーサルな手段だ」としている。

 この他にも、コンパクトで見分けやすくなった自動車、交通ルールに正しく適応した高速道路、おいしそうに“調理方法を変えた”食べ物などの絵文字が紹介された。さらに、夜間のコミュニケーション用として、ダークテーマに切り替えたときに変化する絵文字も紹介されている。