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バッファロー、法人向けNAS「テラステーション」にADEC認証のデータ消去機能を追加するアップデート

 株式会社バッファローは2月1日、法人向けNAS「テラステーション(TeraStation)」シリーズに、一般社団法人データ適正消去実行証明協議会(ADEC)の認証を取得した確実なデータ消去を実現する「ドライブ廃棄 データ消去機能」を利用可能にするファームウェアアップデートの提供を開始した。

 本機能は、OSなどからのアクセスが不可能な領域を含めたドライブ全体に、一定パターンを書き込むことでデータを上書き消去する。これは、米国国立標準技術研究所(NIST)がデータ抹消処理、廃棄に関するガイドライン「SP800-88Rev.1」で定める3段階のデータ消去レベルのうち、媒体を使用不能にする「Destroy(破壊)」に次ぐ、研究所レベルの攻撃にも耐えられる「Purge(除去)」に対応しているという。

 また、データの適正な消去についての第三者証明を行う機関であるADECの認証を、対応ファームウェアの当該機能が「ドライブ廃棄 データ消去 Ver.1.1」として取得しており、確実なデータ消去と復元困難な状態を第三者機関が証明するという。同機能は、総務省の「地方公共団体における情報セキュリティポリシーに関するガイドライン(令和4年3月版)」に対応しており、官公庁での導入にも向いているとしている。

 対応するシリーズとファームウェアのバージョンは、以下の通り。このほか、TS5020シリーズは後日対応予定としている。SSDモデルのTS5210DFシリーズは非対応。

  • TS6000シリーズ (Ver.5.74以降)
  • TS5010シリーズ (Ver.5.44以降)
  • TS3010シリーズ (Ver.5.44以降)
  • TS3020シリーズ (Ver.5.44以降)