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「故人のサブスクが解約できない!」……意外に困る「デジタル遺品」を考えるシンポジウムを開催します

「第5回デジタル遺品を考えるシンポジウム」開催のお知らせ

 少子高齢化やDXが進む昨今の日本ですが、徐々に課題になってきたのが「デジタル遺品」つまり、「亡くなった人のデジタルの持ち物」に関する問題です。

 「ロックされた故人のスマホが開けない」、あるいは「故人のサブスクが解約できない」「故人の意志が確認できないままで、故人のデータが放置されている」など、様々な「デジタル遺品」の問題が出てきていますが、「こうすればよい」という統一された答えはまだ出ていません。

「第三回デジタル遺品を考えるシンポジウム」の模様

 弊誌連載「天国へのプロトコル」を執筆している古田雄介氏が代表を務める「デジタル遺品を考える会」では、そうした課題を考える「デジタル遺品を考えるシンポジウム」を2017年から開催。コロナ禍でのオンライン開催も挟み、今年は弊誌INTERNET Watchも協力し、リアル会場にて「第5回 デジタル遺品を考えるシンポジウム」を開催します。

 会場は東京・神保町のインプレスセミナールームで、開催日は12月7日(木)。時間は15時30分から19時40分までとなります。

トークセッション3つとパネルディスカッション、懇親会を実施

 当日は、3つのトークセッションとパネルディスカッションを開催するほか、登壇者やご来場者のみなさまが交流できる懇親会も実施。デジタル遺品の今と未来を考える「新しいきっかけ」としてご活用いただけます。

 シンポジウムの概要は以下の通りで、参加費用は税別3千円。参加ご希望の方はPeatixのイベントページよりお申込みください。

 終活やデジタル遺品にご興味のある方の参加をお待ちしております。

トークセッション

1:今のままデジタルが遺品になると何が起こるのか?

(デジタル遺品を考える会代表:古田雄介

古田雄介:1977年生まれ。デジタル遺品を考える会代表。建設業界と葬祭業界を経て、2002年から現職。インターネットと人の死の向き合い方を考えるライフワークを続けている。 著書に『スマホの中身も「遺品」です』(中公新書ラクレ)、『デジタル遺品の探しかた・しまいかた、残しかた+隠しかた』(日本加除出版/伊勢田篤史氏との共著)、『ネットで故人の声を聴け』(光文社新書)など。 X(旧Twitter)は@yskfuruta

デジタル遺品の現状について概観しながら、現在の体制のまま放置すればどんな事態が発生するのかを3エピソードでシミュレーションし、これからのデジタル社会に向けて考えるべき課題を洗い出します。

2:遺言「新時代」到来!デジタル社会に適する『lastmessage』

(株式会社パズルリング:牛越裕子氏)

牛越裕子氏:株式会社パズルリング 取締役 CMO。1994年 株式会社イトーヨーカ堂に入社。1998年より、商社の傘下にて多くのモバイルサービスを手掛ける。2004年フリーランスとして独立。2008年 モードメディア・ジャパン株式会社(旧グラムメディア・ジャパン)の創業から5年間、メディア統括責任者を務める。2014年 創業時より現職。

デジタル遺言*プラットフォーム「lastmessage(ラストメッセージ)」を通して見えた日本の現実とは?!◯割の人が人生のラストへの備えができていない実態。デジタル社会と超高齢社会の課題、遺言の「新時代」へ。

(デジタル遺言*...法的な効力は持ちません)

3:相続制度から考えるデジタル遺品

(弁護士:伊勢田篤史

伊勢田篤史:私立海城高等学校卒業、慶応義塾大学経済学部卒業、中央大学法科 大学院修了。「相続で苦しめられる人をゼロに」という理念を掲げ 、終活弁護士として、相続問題の紛争予防対策に力を入れている。 主な著書に『デジタル遺品の探しかた・しまいかた、残しかた+隠しかた』( 日本加除出版/古田雄介氏との共著)、『緊急事業承継ガイドブック社長が突然死んだら』(税務経理協会)、『応用自在!覚書・合意 書作成のテクニック』(共著・日本法令)、『ストーリーでわかる 営業損害算定の実務 新人弁護士、会計数値に挑む』(共著・日本加除出版)、『改正民 法と新収益認識基準に基づく契約書作成・見直しの実務』(共著・ 日本法令)などがある

現在、「デジタル遺品」を直接規定した法律は存在しません。そこで、「デジタル遺品」を取り巻く法律関係を、相続制度という視点から整理し、現在におけるデジタル遺品の法的な位置づけについて考えてみたいと思います。

パネルディスカッション

パネルリスト: 伊勢田篤史弁護士、株式会社パズルリング 牛越裕子氏、Whatever Co. 富永勇亮氏
モデレータ: :古田雄介

 デジタル遺品に知見をもつ3人のパネリストが様々なテーマでディスカッションします。

 テーマは「5年後に深刻化しているデジタル遺品の問題は何?」「海外の事例で日本でも取り入れたいルールやサービス」「デジタルやAIを使って追悼するために必要なこと」「デジタルを相続や終活にうまく活用するために必要なこと」などを予定しています。

 このほか、会場にはWhatever Co. による死後の意思表明プラットフォーム「D.E.A.D」を設置。実際の体験も行えます。

懇親会:デジタル遺品に関心を持つご来場者同士でつながりを作れます

 3つのトークセッションとパネルディスカッションの後、1時間30分の懇親会を行います。

 デジタル遺品の今と未来を考える「新しいきっかけ」として是非、ご活用ください。

タイムテーブル

15:00受付開始
15:30~16:00セッション1:今のままデジタルが遺品になると何が起こるのか?
16:00~16:15セッション2:遺言「新時代」到来!デジタル社会に適する『lastmessage』
16:20~16:50セッション3:相続制度から考えるデジタル遺品
16:55~17:50パネルディスカッション
18:10~19:40懇親会

会場

インプレスセミナールーム(東京・神保町)
東京都千代田区神田神保町1-105 神保町三井ビルディング 23F

定員

40名(参加ご希望の方が定員に達し次第、お申し込みを締め切ります)

開催者

【主催】デジタル遺品を考える会
【後援】 インプレス INTERNET Watch

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