やじうまWatchで振り返る2011年


 ネットで話題の小ネタを毎日かいつまんでお届けしている「やじうまWatch」。平日に1日2本ペースで更新しているこのコーナー、年間にすると約500個のネタを紹介している計算になるが、さすがにこれだけ本数があると、去年に比べるとあの話題が増えたねとか、最近の旬はこれだなといった、その年ならではのトレンドが見え隠れするものだ(たぶん)。今回は10項目プラスアルファという条件で、2011年を代表する話題を抽出してみた。一般ニュースとは似ているようでひと味違う、やじうま視点からの2011年をお楽しみいただければなによりだ。

ネットでの震災支援が相次ぐ。個人はもちろん法人も積極的に参加

 2011年最大の出来事と言えば3月11日の東日本大震災、そしてそれに端を発する福島第一原発事故ということになるだろう。世界中から支援の手が差し伸べられる中、ネット上でもさまざまな支援の輪が広がった。電力不足の解消を目的とした「ヤシマ作戦」の実施(3/14)、Amazonのほしい物リストを活用した被災地への物資の提供(4/11)、被災者の名簿をテキスト化して検索できるサービスの登場(3/22)などがその例だ。

 ネット事業者の動きも速く、被災したペットを探す「MSNペットサーチ」「Animal Finder」といったサービスのリリース、地図ソフト「MapFan for iPhone」の無償提供、さらに被災前の街並みをGoogleストリートビューに残してほしいとの声(3/16)に対してGoogleが「未来へのキオク」といったページを開設してそれに応えるといった出来事もあった。今回の震災でネットが役に立ったことは間違いないが、いっぽうであまりの被害の大きさに、むしろネットの無力さを感じた人も多かったのではないだろうか。

Googleが開設した「未来へのキオク」

◇節電を呼びかける「ヤシマ作戦」に、公式ブログも賛同の意
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/yajiuma/20110314_432770.html
◇Amazonの「ほしい物リスト」を使った被災地へのデリバリーシステムが話題に
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/yajiuma/20110411_438815.html
◇被災者名簿をテキスト化する際の漢字読み取りのコツをまとめたエントリー
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/yajiuma/20110322_434264.html
◇被災地の街並みを残したい――Googleストリートビューに保存を望む声
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/yajiuma/20110316_433233.html

震災をきっかけに大量オンエアされたCM「あいさつの魔法」がネットで大ブレイク

 東日本大震災でCMが軒並み休止となったことで大量にオンエアされたACのテレビCM「あいさつの魔法」が大ブレイク。二次創作のイラストがpixivを中心に大量出現したほか(3/22)、登場キャラクターがロボ化して合体変身するFlashムービー「グレートありがとウサギ」が大受け。ほかのキャラクターをロボ化したFlash、そしてそれらを使った予告編などの三次創作動画が動画共有サイトに蔓延し、ふだんこれらサイトとはあまり縁のない一般ユーザーまで巻き込んで大きな話題になった。

 最終的にCM中の「ぽぽぽぽーん」のフレーズは年末のネット流行語大賞に選ばれる(厳密には「ポポポポ~ン」など、この1年を象徴するキャラクターとして後世に名を残す事になった。CMを発案したスタッフも、まさかこんなことになるとは想像もしていなかったに違いない。

 このほか震災の余波としては、恒例のエイプリルフール企画を見送る媒体が続出した(4/1)ほか、連日連夜記者会見を行なった枝野幸男官房長官(当時)の体調を気遣う専用ハッシュタグ「#edano_nero」が登場した(3/15)ことも記憶に新しい。

◇あのCMで有名な「ぽぽぽぽーん」に二次創作ブームが到来中
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/yajiuma/20110322_434264.html
◇エイプリルフール見送り、Google Japanブログが粋なコメント
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/yajiuma/20110401_436639.html
◇枝野官房長官の健康を気遣う専用ハッシュタグ「#edano_nero」が登場
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/yajiuma/20110315_432907.html

虚構新聞、「デマサイトではなくネタサイト」の地位を確立

 今年1年で「デマサイトではなくネタサイト」という独自のポジションを確立したのが、ご存知「虚構新聞」。ネタをネタと見抜けずそのままリツイートするユーザーは後を絶たず(7/12)、ごく稀に逆ギレする人も出てくる始末だが、虚構新聞の記事をネタと見抜けない人の単純さを揶揄する空気がすっかり出来上がってしまい、自ら「悪質なデマサイト」という項目を設けてアピールしたアンサイクロペディア(6/29)ともども、ネットリテラシーが高い層からは一目置いて見られるようになりつつある。

 武装グループが小学校を襲ったというデマをTwitterで流して禁固30年の可能性ありとされたメキシコの事例(9/9)に比べれば、ネタの健全さは分かろうというもの。約半年の休養を挟んで11月から更新を再開したボーガスニュースともども、来年もさらなる活躍を期待したいところだ。

 そういえば今年後半には、「Android au」と「Lismo Music Store」の終了が現実化したことでお詫びのリリースを出すに至った(10/3)が、まさに現実が現実離れしていた2011年を象徴する出来事だったと言えなくもなさそうだ。

虚構新聞

◇それでもやっぱり…虚構新聞の嘘記事に釣られるTwitterユーザー
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/yajiuma/20110712_459918.html
◇あのアンサイクロペディアに「悪質なデマサイト」という項目が登場
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/yajiuma/20110629_456730.html
◇視点はさまざま、「TwitterやFacebookのデマで最高禁固30年」の記事
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/yajiuma/20110909_476036.html
◇虚構新聞が出した、前代未聞の「お詫びと訂正」が記録的なRT数を達成
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/yajiuma/20111003_481290.html

ジョブズ氏死去で世界中から悲しみの声

 世界中に衝撃を与え、Appleのファンならずとも多くの人が悲しみに暮れたのが、スティーブ・ジョブズ前CEOの死去。一昨年のCEO休職からさかんに健康状態の悪化が伝えられ、痩せ細った同氏とみられる写真が何度となく流出したり(2/18)(8/29)、そのいっぽうでiPad 2の発表会(3/4)やiCloudの発表時にサプライズ登壇して注目を集めたりと、ネットでは製品やサービスそっちのけで同氏の体調に注目する向きもあったほどだが、iPhone 4Sが発表された直後の10月5日、死去が報じられた。

 ジョブズ氏に関連したところでは、4月に発表され、死去直後に繰り上げて発売された自伝(4/12)の記録的なセールス、そして分冊で登場した日本語版の価格や仕様にまつわる賛否両論(10/24)(10/26)についても記憶に新しい。あらためて同氏の冥福を祈りたい。

Appleサイトのトップページにはジョブズ氏の写真が掲載されていた

◇「AppleジョブズCEOが末期がん」のニュースに見るリテラシー
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/yajiuma/20110218_427645.html
◇「痩せ細ったスティーブ・ジョブズ氏の写真」にフェイクとの指摘が殺到
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/yajiuma/20110829_473702.html
◇「iPad 2」よりも注目度大? 病気療養中のジョブズCEOの元気な姿
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/yajiuma/20110304_430857.html
◇スティーブ・ジョブズCEO公認の伝記の発売が決定、その名も「iSteve」
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/yajiuma/20110412_438948.html
◇伝記「スティーブ・ジョブズ」の日本国内の価格設定が話題に ほか
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/yajiuma/20111024_485961.html
◇ジョブズ自伝の帯の装丁への批判に「帯くらいは許してあげても…」の声も
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/yajiuma/20111026_486232.html

新型iPhone「iPhone 4S」リリース。発表前から話題に事欠かず

 スマートフォン市場におけるAndroidのシェア増加が目立った2011年だったが、単一デバイスに限定すれば、ネットユーザーの最大の興味関心はむしろiPhoneの最新版にあったといっても過言ではないだろう。最終的には噂されていた「iPhone 5」ではなく「iPhone 4S」だったものの、世界7カ国で始まった予約販売ではわずか1日で予約台数が100万台を突破するという人気ぶりを見せつけた。

 いっぽう日本国内では、これまでのソフトバンクモバイルに加えてauもiPhoneを取り扱うとの噂が流れ、時を同じくしてauのキャンペーンサイト「android-au.jp」が終了したこともさまざまな憶測を呼んだ(9/27)。auからの正式発表後も、ソフトバンクとauそれぞれでiPhone 4Sを購入した女性2人が本来とは違った意味で注目を集めたり(10/17)、うっかりiPhone 4Sと間違えてiPhone 4を予約してしまった人がネットで同情を集めたり(10/19)と、iPhoneが絡んでいればなんでも話題になるといった体を示していた。

 そういえば年初には、当時発売が遅れていたiPhone 4のホワイトモデルがサイトから姿を消して発売中止かと騒がれり(1/13)、iPhone 5用として海外サイトで売られている保護ケースのボタン配置が大幅に違っている様子(8/25)が話題になったりもしていたが、いまとなっては遠い昔の出来事のようである。

◇auの「android-au.jp」が終了。「iphone-au.jp」がなぜか登場
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/yajiuma/20110927_479755.html
◇ソフトバンクとau、それぞれでiPhone 4Sを購入した2人の女性が注目集める
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/yajiuma/20111017_484312.html
◇iPhone 4Sと間違えてiPhone 4を予約してしまった人の悲喜こもごも
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/yajiuma/20111019_484615.html
◇iPhone 4 ホワイトモデルの情報が公式サイトからフェイドアウトした日
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/yajiuma/20110113_419901.html
◇ボタンの配置が違う……iPhone 5用とされる保護ケースが販売中
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/yajiuma/20110825_472529.html

名セリフやフレーズ続々、アニメ「魔法少女まどか☆マギカ」にハマる人が続出

 1月から放映がスタートしたテレビアニメ「魔法少女まどか☆マギカ」。この作品が今年最大のヒット作となり、年末には第15回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門で大賞を受賞することになるとは、少なくとも“あの”第3話が放映されるまで誰も予想できなかったのではないだろうか(3/2)。

 震災で放映未定となった残り話数は4月に陽の目を見てシリーズは無事に完結したのだが、クライマックスでの放映延期がかえってネットユーザーの飢餓感を煽ったようで、完結直後にはネット上に感想や解釈が乱立したほか(4/26)、「僕と契約して、魔法少女になってよ!」「ほむほむ」「円環の理」など名セリフやフレーズがTwitterなどを中心に大ブレイク。その後もニコ生での一挙放送では約100万人が視聴したり、大盛況の「まどマギカフェ」はアキバに場所を移して営業を継続するなどブームは長期にわたって持続した。

 このほか「Windows Azure」のイメージキャラ「クラウドガール」のフリー素材に「まどマギ」関連のセリフがなぜか含まれていたり(6/22)、「現代用語の基礎知識」に新語「マミる」が登場(11/18)したことも話題になった。そして年末近くになって、新作を含む待望の映画化が発表になった。公開時期はいまのところ明言されていないが、来年以降も話題が継続することは間違いなさそうだ。

ニコ動で一挙放送した「魔法少女まどか☆マギカ」(株式会社ドワンゴ/株式会社ニワンゴの5月23日付プレスリリースより画像転載) (C)Magica Quartet/Aniplex・Madoka Partners・MBS

◇アニメ「魔法少女まどか☆マギカ」が話題沸騰、BPOには批判意見も
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/yajiuma/20110302_430368.html
◇「まどマギ」の感想や考察を効率よく読むためのリンク集
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/yajiuma/20110426_442292.html
◇「まどマギ」に毒されつつある「Windows Azure」のイメージキャラ
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/yajiuma/20110622_454828.html
◇こんなところにもまどマギ?「現代用語の基礎知識」に新語「マミる」が登場
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/yajiuma/20111118_491738.html

日本でもFacebookが台頭、Google+の登場も重なり戦国時代に

 移り変わりが激しいSNSの世界において、今年は特にFacebookの躍進ぶりが目立った1年だったと言っていいだろう。なかでも日本においては、昨年に公開された映画「ソーシャル・ネットワーク」がサラリーマン層にも話題になった(1/18)ことに加え、年末年始にかけてエジプトなどで起こった政変でFacebookやTwitterなどのSNSが使われ、政府が回線を遮断して対抗した(1/31)ことが報じられて注目度がアップし、これまで他のSNSを利用していたユーザーが一気になだれ込んできた節がある。

 法人利用もさかんになり、佐賀県武雄市が市のページを全面的にFacebookに移行したことも話題になった。その、実名以外のアカウントが一斉に停止されて波紋を広げたり(2/9)、6月にGoogleの新SNS「Google+」が登場して以降は友達情報のエクスポートを規制する動きが物議を醸したり(7/13)、逆に実名でGoogle+を利用していたFacebookのディレクターがGoogle+に一時的にアカウントを凍結させられたことが非難を浴びたり(8/5)と、場外での話題も活発だった。この戦国時代、来年以降もまだまだ続きそうだ。

◇Facebook誕生の映画「ソーシャル・ネットワーク」のネット上の評価
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/yajiuma/20110118_420962.html
◇エジプト政府によるネット接続遮断に、世界中で大きな反響
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/yajiuma/20110131_423883.html
◇Facebookで実名以外のアカウントの一斉停止が実行され、一部で騒動に
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/yajiuma/20110209_425763.html
◇Google+に対抗?「Facebookが友達情報の書き出しを制限」との噂
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/yajiuma/20110713_460105.html
◇Facebookのプロダクトデザイナー、本名なのにGoogle+からBanされ「恐怖だ」
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/yajiuma/20110805_465367.html

Twitter、インフラとして定着するもありがたくない別名を冠される

 前年までにすでにインフラとして一定の市民権を得ていたTwitterは、東日本大震災でも連絡手段や情報の入手ツールとして大活躍したものの、震災に関連したデマがソース不明のままツイートされたり、犯罪自慢が炎上につながるなど負の側面が目立つことも多く、2ちゃんねるなどの一部では「デマッター」「バカ発見器」と揶揄される始末。ネットの古参ユーザーには懐かしい「ドラえもん最終回ネタ」がTwitterを通じて再度話題になる(5/26)など、これまでとは明らかに層が異なるユーザーがTwitterに流入していることを示す出来事も多かった。

 そのいっぽう、新たに導入された日本語ハッシュタグ(7/14)はなぜか大喜利としての用途が見出され、「#インフラエンジニア双六」(11/2)や「#web制作をドラクエ風に表現する」(12/5)といった良質なネタを生み出すなど、一風変わった使われ方をするケースが目立った(8/23)のも、日本独自の傾向として興味深いところだ。

 ちなみに暮れにTwitterとの提携で話題になった国産SNSのmixiは、最大の特徴であった「足あと機能」の廃止の是非をめぐって既存ユーザーからの猛反発に遭ったり、アクセス激減というネットレイティングスの発表にかみついて話題になったりと、あまりプラス面での話題がなかったのが残念なところ。来年の巻き返しに期待したい。

◇「何で今さら」なネタのループ、今度はあの「ドラえもん最終回」に飛び火
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/yajiuma/20110526_448501.html
◇Twitterの「日本語ハッシュタグ」にまつわるTipsあれこれ
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/yajiuma/20110714_460468.html
◇見るだけで胃が痛くなる「インフラエンジニア双六」Twitterで大盛り上がり
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/yajiuma/20111102_487928.html
◇大盛り上がりの「#web制作をドラクエ風に表現する」にみるウェブ制作の悲哀
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/yajiuma/20111205_495902.html
◇やはり大喜利ネタだらけ? 日本語ハッシュタグを収集するbotが登場
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/yajiuma/20110823_472059.html

ブレイクするコツは「狙わないこと」? 擬人化&萌えキャラ、今年も続々登場

 「擬人化」や「萌えキャラ」といったトレンドは前年までにある程度やり尽くされた感もあったが、今年もワインの擬人化(3/1)、ウイルスの擬人化(3/3)、四国四県の擬人化(6/25)などに加え、昇仙峡ロープウェイの萌えキャラ「せんがタン」(6/9)、東北を応援する萌えキャラ「東北ずん子」(10/28)など、もはやなんでもありといった状況。

 変化球的なところでは、ネコを起用した滋賀県湖南市のこにゃん市長選(4/25)が話題になったりもした。それらの中には北海道長万部町のキャラクター「まんべくん」のように一旦ブレイクしたあとに舌禍事件で活動を縮小するキャラもいるなど、運用の難しさを露呈したケースもあるわけだが、いっぽうで意図せずブレイクしたキャラも少なくない。プロ野球オリックス・バファローズのマスコットキャラ、「ベルたん」ことバファローベルがその最たる例で、制作側はまったく萌え要素を盛り込んだつもりはなかったようなのだが、萌えキャラとしてネットでは人気が沸騰、ついには写真集まで出版されてしまった(8/4)。

 キモさが話題になって「ゆるキャラグランプリ2011」で3位に入賞した西国分寺のご当地キャラ「にしこくん」や、マクロスFのブルーレイ特典フィルムへの混入で思わぬ人気が明らかになった「NO MORE 映画泥棒」(10/27)など、狙っていないのにふとしたきっかけでブレイクしたキャラのほうが、人気が長続きする傾向があるようにも見える。

昇仙峡ロープウェイの萌えキャラ

◇擬人化キャラを起用してワインを啓蒙!? 「ワイン娘」が登場
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/yajiuma/20110301_430174.html
◇画期的? 有名ウイルスを擬人化したムック本をセキュリティベンダーが監修
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/yajiuma/20110303_430689.html
◇四国萌えキャラにひとり混じっていた岡山県、苦情を受けハブられる
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/yajiuma/20110725_462918.html
◇山梨県の昇仙峡ロープウェイ、萌えキャラを起用したPRを開始
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/yajiuma/20110609_451516.html
◇名前のインパクトでブレイクなるか? 東北を応援する萌えキャラ「東北ずん子」
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/yajiuma/20111028_486738.html
◇滋賀県湖南市のネコの代表を決める「第1回こにゃん市長選」が明日決定
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/yajiuma/20110425_442154.html
◇写真撮影会も…オリックスのマスコット「バファローベル」が人気沸騰中
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/yajiuma/20110804_465085.html
◇「ゆるキャラグランプリ2011」結果発表、注目の「にしこくん」は3位
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/yajiuma/20111128_493971.html
◇「マクロスF」Blu-rayに混入した「映画泥棒」生フィルム、超高額で落札される
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/yajiuma/20111027_486484.html

ひろみちゅ先生無双状態……セキュリティ&プライバシー絡みの問題が続発

 今年は例年になく、セキュリティに関する諸問題がネットを騒がせた1年だった。ソニー「PlayStation Network」での個人情報流出や、身に覚えがないアクセスがあるとして疑いをかけられたYahoo! JAPAN IDの一件など、従来からあったサーバーへの不正アクセスにまつわる事件も少なくなかったが、今年に限ってはどちらかというと、交際相手の端末への無断インストールを促すとして反響を呼び総務省からの指導が入るに至った「カレログ」(8/31)や、Androidアプリの利用情報を送信すると指摘され最終的にサービスを停止した「AppLog」(10/6)など、事業者の認識が甘かったがゆえに発生したプライバシー絡みの問題が多かったのが特徴で、海外でもCarrier IQなど似た問題が見られる。

 こうした一連の問題において、前年でひととおり決着した形の「Librahack事件」(1/17)も含め、セキュリティの専門家である産業技術総合研究所の高木浩光氏の八面六臂の活躍ぶりが大いに目立った1年であった。「ひろみちゅ先生」のニックネームがすっかり定着した同氏だが、いつまで経っても出番が減らない現状を見るにつけ、体調を心配するネットユーザーも少なくない。来年こそは高木先生の仕事がなくなるくらい、穏便なネット界隈であってほしいものだ。

◇GPSで彼氏の居場所を特定できるアプリ「カレログ」が大反響、まとめページも
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/yajiuma/20110831_473988.html
◇Androidアプリの利用情報を送信する「AppLog」、あちこちで物議を醸す
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/yajiuma/20111006_481844.html
◇「Librahack事件」を総括する基調講演の資料が公開される
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/yajiuma/20110117_420830.html

あとがき

 東日本大震災があまりにも圧倒的だったこともあり、それ以前の出来事はすっかり過去のものに見えてしまうのが今年の特徴だ。

 年初の段階でネットで話題になっていたスカスカおせち騒動、大相撲の八百長問題、伊達直人名義でのランドセルの寄付(1/13)、中国四川省の実物大ニセガンダムにまつわる二次創作(2/1)など、どれもこれも遠い昔の出来事のようだ。

 また前年に「そんな装備で大丈夫か?」でネット流行語大賞を受賞したゲーム「エルシャダイ」は、震災の余韻が残る4月に発売されたこともあり、むしろ発売前と比較して失速したように見えてしまうほど(4/15)。来年こそは世の中が平和になって、面白くてクスリと笑える話題が長い間持続してほしいものだ。

スカスカおせち騒動ではGroupon本社CEOが謝罪動画を公開する羽目に

◇児童施設にPCを寄付する「寄付自慢選手権」がネットで急速に拡散中
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/yajiuma/20110113_419901.html
◇中国の実物大ニセガンダムをカトキタッチで描いたイラストがすごいと評判
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/yajiuma/20110201_424038.html
◇そういえば発売がまだだった「エルシャダイ」、体験版の配信がスタート
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/yajiuma/20110415_439749.html


関連情報

(tks24)

2011/12/27 12:00