被害事例に学ぶ、高齢者のためのデジタルリテラシー

それってネット詐欺ですよ!

マツコ・デラックスも返信してしまった!奇跡的なタイミングで届く詐欺メールにご注意

 サイバー犯罪者が迷惑メールをばらまくときは、本文に記載したURLをクリックさせるために、いろいろな切り口を考えます。もちろん、メールの受信者に全く関係のない内容であれば、受け取っても何のことか分からず破棄されてしまいます。

 そのため、Amazon、LINE、Appleなど、ユーザーを多く抱える有名な企業をかたり、少しでも多くの人を引っ掛けようとします。

あなたの両親も“ネット詐欺”の餌食になっているかもしれません――その最新の手口を広く知ってもらうことで高齢者のデジタルリテラシー向上を図り、ネット詐欺被害の撲滅を目指しましょう。この連載では、「DLIS(デジタルリテラシー向上機構)」に寄せられた情報をもとに、ネット詐欺の被害事例を紹介。対処方法なども解説していきます。

 「このタイミングでこの内容が来るのか!」と驚くような迷惑メールが時々届くことがあります。筆者の場合は、JCBカードを作り、海外で使いまくって帰国した後に、不正利用を通知するメールが来ました。

 「第三者によるアクセスを確認した」という内容だったため、やっぱりかーと思い、URLをクリックしてしまったのです。このときは、セキュリティ機能により、フィッシング詐欺サイトにアクセスしようとしているという警告が出て気が付きました。

筆者が帰国したタイミングだったため、カード会社を装った迷惑メールの内容を信じてしまいました

 ほかには、Amazonなどではなく、ちょっとマイナーな「NTT-X Store」というショッピングサイトをかたる発送通知のメールに騙されそうになりました。筆者はよく利用していますが、まさかネット詐欺に使われるとは思わず、信じてしまいました。このときは、メールに記載されたURLはクリックせず、自分でNTT-X Storeのウェブサイトを検索してアクセスし、購入履歴がないことを確認してネット詐欺だということに気が付きました。

 このほかにも、アイドルなどの有名人をかたるメールが拡散したケースが確認されています。例えば、「さくらい」というアカウントから「しょうだけど、今日の収録お疲れ」というメールが来ます。嵐の櫻井翔さんかと思って返信すると、そのまま有料のチャットサービスへ誘導されて高額な利用料を取られる恐れがあります。

 先日、マツコ・デラックスさんが出演していたテレビ番組で、迷惑メールのネタが出てきたので興味津々で見ていました。すると、マツコ・デラックスさんもこうした迷惑メールに返信したことがあると語っていました。

 マツコ・デラックスさんの場合、直前の収録で会った人の名前で「今日は収録お疲れ様です」とメールが来たため、「こちらこそお疲れ様でした」と返信してしまったようです。マツコ・デラックスさんだからこそ返信してしまった激レアケースと言えるでしょう。

 サイバー犯罪者はPCをいじるだけで、数百万数千万という迷惑メールをばらまくことができます。数人でも引っ掛かれば儲けが出ます。くれぐれも、皆さんは被害に遭わないようにしてください。

 一番効果的な防御策は、メールに記載されたURLを開かないこと。以前の筆者のように「自分に関係があるかもしれないからクリックする」ではなく、全てのメールのURLを開かず、自分で登録したブックマークや検索サイトで調べた結果からウェブサイトにアクセスすればいいのです。

 有名人をかたる詐欺についても、自分だけにそのようなメールが届いて、連絡を取ることができるなんてありません。迷惑メールか判断できないときは、知人や家族もしくは消費者センターなどに相談してみましょう。

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NPO法人DLIS(デジタルリテラシー向上機構)

高齢者のデジタルリテラシー向上を支援するNPO法人です。媒体への寄稿をはじめ高齢者向けの施設や団体への情報提供、講演などを行っています。もし活動に興味を持っていただけたり、協力していただけそうな方は、「support@dlis.info」までご連絡いただければ、最新情報をお送りするようにします。