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【使いこなし編】第231回

TP-Linkのネットワークカメラ「Tapo C222」のAI検知機能を使ってネコを自動追尾撮影

 本連載では第229回から、自宅の見守り用途にTP-Linkのネットワークカメラ「Tapo C222」を使ってみている。

 前回は、最初に必要なセットアップを実行した。 TP-Link「Tapo」シリーズのネットワークカメラの設定や操作は、すべてiOS/Androidの「TP-Link Tapo」アプリから行う。今回は、このアプリでカメラを操作してみる。

 今回は、サブスクリプション(有料)のクラウドサービス「Tapo Care」で提供される、AIを使った物体検知を利用する。な同サービスは30日間の無料体験が可能で、検知機能も無料体験できる。実際、筆者もこの記事を執筆している段階では無料体験中だ。

TP-Link「Tapo C222」をアプリから使ってみよう

AIを使ったペットの検知機能を有効にする

 初期セットアップが終わると「TP-Link Tapo」アプリのホーム画面の[すべての端末]に設定したカメラが表示される。よく使うカメラをお気に入りに登録しておけるので、これを利用すると選びやすい。カメラのアイコンをタップすると操作画面にアクセスできるが、[カメラ]タブの映像の[管理]をタップしても、同じ画面にアクセスは可能だ。

 このカメラのコントロール画面からは、現在のカメラ映像の静止画や動画の保存、音声を聞くこと、通話ができる。まず[タグをオン]をタップして、青い表示のオンの状態にしておこう。さらに、設定の[検知]を好みの検知方法に設定しておく。これによりAIを使った認識と追従をしてくれるようになる。動きが検知されると、ワクが表示され、検知した物体をカメラが向きを変えて追従して動き、捉え続けてくれる。

「TP-Link Tapo」アプリのホーム画面の[すべての端末]に設定したカメラが表示される
ロングタップして[お気に入り]を選ぶと、お気に入りに登録できる
[カメラ]タブを表示させると、このような画面になる。現在の映像が表示されている。[管理]をタップしてみる
カメラのコントロールができるようになる。ホーム画面のアイコンからタップしても、この画面にアクセスできる。[タグをオン]をタップ。次に右上の設定をタップする

 設定の[検知]では、検知する種類を細かく設定できる。以下の手順では[ペット検知]と[猫の鳴き声検知]を設定しているが、必要に応じて人物や車両など、赤ちゃんの鳴き声なども設定できる。なお、ペットの検知は現在まだベータ提供のような。

[検知]をタップ
[自動追尾]をタップ
[特定のアクティビティを追跡]で[ペットトラッキング]にチェックを入れる。[保存]を押すと、ペット検知を有効にする確認画面が表示されるので[有効]にしておく
[自動追尾]と[ペット検知]がオンになった
下にスクロールすると、ほかにも多数の検知ができることがわかる。[猫の鳴き声検知]もオンにしてみた
[ペット検知]も同様だが、[猫の鳴き声検知]は検知感度を調整可能。使いながら調整していくといいだろう

 設定を終えると、対象を検知したときに動画上にワクが表示され、カメラが追尾しながら撮影するようになる。

このように、検知される種類別にワクが表示されるようになる。ここでは「ペット」として検知されていることがわかる
表示されたワクは、検知対象(ここではペット)の動きに追従していく
対象がさらに動くと、カメラが追いかける。カメラの向きが左に変わっている
検知されると、このように画面サムネ付きでリアルタイム通知される

 検知されると通知が表示されるようになるが、室内で使うとガンガン通知が来てしまったりもするので、通知表示はいったん切っておいてもいいだろう。このあたりは次回以降で、使いやすいように設定してみることにする。

今回の教訓(ポイント)

「TP-Link Tapo」アプリからカメラが検知する種類を設定する
動きを検知するとカメラが動いて追従するようになる

村上 俊一

1965年生まれ。明治大学文学部卒。カメラマン、アメリカ放浪生活、コンピューター雑誌編集者を経て、1995年からIT系フリーライターとして活動。写真編集、音楽制作、DTP、インターネット&ネットワーク活用、無線LAN、スマホ、デジタルガジェット系など、デジタル関連の書籍や雑誌、ウェブ媒体などに多数執筆。楽曲制作、旅行、建築鑑賞、無線、バイク、オープンカー好き。