自宅Wi-Fiの“わからない”をスッキリ!

【使いこなし編】第296回

Androidスマホの写真を「OpenMTP」でMacにバックアップする

 第275回第279回では、スマートフォンのデータをまるごとPCへバックアップする手法を実践した。続けて、第280回からは、スマートフォンの写真と動画を、ファイルとしてPCにコピーする方法を実践している。

 第283回からは、Windows PCで利用できる「スマートフォン連携」アプリを使うなどして、Windowsを使ってスマートフォンのバックアップを実践してきた。第289回からは、Macを使ったiPhoneのバックアップに続き、Androidのバックアップを実践をしているところだ。

「OpenMTP」をインストールする

 前回まで「MacDroid」という転送ツールを使用し、MacへのAndroidのバックアップを実践していた。このMacDroidの無料版では、AndroidからMacへのバックアップは可能だが、逆のMacからAndroidへの転送はできない。

 今回は、MacからAndroidへの転送を「OpenMTP」というオープンソースの無料ツールで行ってみる。もちろんMacDroidの有料版や、クラウドサービスを使っても転送は可能なので、好みに合わせて選んでほしい。

 OpenMTPは公式ページからダウンロードできる。Apple Silicon版(Mシリーズのプロセッサー向け)とIntel版に分かれているので、環境に合わせてダウンロードする。

▼OpenMTP | Android File Transfer for macOS
https://openmtp.ganeshrvel.com/

OpenMTPのサイトからダウンロードする

 ダウンロードしたDMGファイルはダブルクリックすると、解凍後にマウントされるので、「アプリケーション」フォルダにドラッグ&ドロップでコピーすることでインストールが完了する。起動すると、初回は警告が表示されるので「開く」で進み、その後に表示されるスプラッシュ画面で設定を済ませる。これは初期値のまま進めて問題ない。

マウントされたら「アプリケーション」フォルダにドラッグ&ドロップ
起動すると、確認画面が表示されるので[開く]で進める
初回起動時はスプラッシュ画面が表示される。そのまま[CLOSE]で進める
設定画面が表示される。初期値のままで進めて問題ない

「OpenMTP」でMacからAndroidにファイルを転送する

 OpenMTPの画面は、右側にAndroid、左側にMacのストレージが表示され、ドラッグ&ドロップで双方向に転送する仕組みとなっている。ファイルを転送するためには、Androidをケーブルで接続したあと、Androidの設定にて[接続設定]を[ファイル転送/Android Auto]に切り替える必要がある。

このような画面が表示される。まだAndroidは未接続なので、右のAndroid表示部分に接続の注意点が表示されている
AndroidをUSBポートに接続する。今回は双方がUSB Type-Cのケーブルで接続している
Androidの設定から[接続設定]を開き、[USB]をタップする。この[USB]はケーブルを接続していないと表示されないので注意。もしくは通知から表示させてもOK
[充電のみ]から[ファイル転送/Android Auto]にマークを移す

 OpenMTP右側ペインのリロードアイコンをクリックして読み込む。うまく読み込めない場合には、Macを再起動して、USBケーブルを繋ぎ直してみよう。この時に[ファイル転送/Android Auto]にマークを移す操作も再度行う必要がある。

 筆者の環境ではこのほか、Mac上でGoogle DriveやDropbox、OneDriveなどの同期系アプリ、iMovie、LightroomなどUSBポートを認識して取り込みをするアプリなどが起動しているのが原因で、うまく読み込めないことがあった。同様にうまく読み込めない問題が発生した場合には、これらのアプリを終了させてから試してみてほしい。

OpenMTP右側ペインのリロードアイコンをクリックして読み込む
アクセス権の許可画面が表示されたら許可をして進める。Mac側のペインも操作すると、アクセス権の許可画面が表示されるので同様に許可しておく

 OpenMTPでは写真のサムネイルが見にくいので、Finderのウィンドウを使ってブラウズすることをオススメする。Finderウィンドウから、写真や動画をOpenMTPの右ペインにドラッグ&ドロップすることも可能だ。

 今回は「DCIM」内の「Camera」フォルダに転送してみた。これは標準のカメラアプリが撮影したファイルが保存される場所になっている。

Finderウィンドウから、写真や動画をOpenMTP右ペインにドラッグ&ドロップ。「DCIM」内の「Camera」フォルダに転送している
転送中の画面表示
Android側のフォトアプリで確認してみたところ。無事に転送されている
Filesアプリなどのファイラーで確認してもよい。OpenMTPの右ペインと同じフォルダが見えるはずだ

 OpenMTPでは、フォルダの読み込みやファイルの転送に少し時間がかかる。無料で双方向での転送ができるのは大きなメリットだが、操作感はMacDroidの方が快適だ。AndroidからMacへの転送のみが目的なら、MacDroidの方がオススメだ。OpenMTPは、MacからAndroidへの転送も行いたい、しかもクラウドを経由せずに無料で行いたい、という場合に使うといいだろう。

今回の教訓(ポイント)

「OpenMTP」ではAndroidとMac間の双方向で転送ができる
動作には少しタイムラグがあるので、Macへの転送はMacDroidの方が快適

村上 俊一

1965年生まれ。明治大学文学部卒。カメラマン、アメリカ放浪生活、コンピューター雑誌編集者を経て、1995年からIT系フリーライターとして活動。写真編集、音楽制作、DTP、インターネット&ネットワーク活用、無線LAN、スマホ、デジタルガジェット系など、デジタル関連の書籍や雑誌、ウェブ媒体などに多数執筆。楽曲制作、旅行、建築鑑賞、無線、バイク、オープンカー好き。