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【使いこなし編】第295回

Androidスマホの写真をMacにWi-Fi接続でバックアップする

 第275回第279回では、スマートフォンのデータをまるごとPCへバックアップする手法を実践した。続けて、第280回からは、スマートフォンの写真と動画を、ファイルとしてPCにコピーする方法を実践している。

 第283回からは、Windows PCで利用できる「スマートフォン連携」アプリを使うなどして、Windowsを使ってスマートフォンのバックアップを実践してきた。第289回からは、Macを使ったiPhoneのバックアップに続き、Androidのバックアップを実践をしているところだ。

 前回は「MacDroid」という転送ツールを使って、有線接続でのMacを使ったAndroidのバックアップを実践した。今回は、同じことをWi-Fi接続で実践してみる。

 Wi-Fi接続でバックアップするためには、Androidを開発者モードに切り替える必要があるため、USBケーブルで接続した方が簡単にバックアップができる。写真や動画をまとめてバックアップする用途なら、ケーブル接続をオススメする。

 なお、MacではAndroidを接続した際のデータ転送で使われるMTP(メディア転送プロトコル)に標準では対応していないため、単純に接続しただけでは転送できない。そのため、転送ツールの「MacDroid」を使用する。インストール方法については、前回を参考にしてほしい。

Androidの「開発者向けオプション」を有効にする

 まずは、Androidの設定で[デバイス情報]を表示し一番下までスクロール。[デバイスID]の項目にある[ビルド番号]を7回連続でタップする。これで、「開発者向けオプション(開発者モード)」が有効になる。

Androidの設定で[デバイス情報]をタップ
一番下までスクロールして[ビルド番号]を7回連続でタップする
[ビルド番号]をタップし続けて……
7回連続でタップすると、「開発者向けオプション」が有効になる

 「開発者向けオプション」を有効にしたら、さらに設定の[システム]で[開発者向けオプション]を表示し、[ワイヤレスデバッグ]をオンにする。オンにしたら、[ワイヤレスデバッグ]をタップし、[QRコードによるデバイスのペア設定]をタップする。これにより読み取り画面が表示される。

設定の[システム]で[開発者向けオプション]をタップ
[ワイヤレスデバッグ]でスイッチをオンにする
オンに切り替えると、許可画面が表示されるので、[許可]しておく
[ワイヤレスデバッグ]をタップして設定に入る。[QRコードによるデバイスのペア設定]をタップする

Wi-Fi接続でMacDroidを使う

 MacDroidを起動してデバイスを追加する。[Wi-Fiで接続]を選択し、[Android11+]をクリックすると接続用のQRコードが表示される。

ここから接続することになるが、Wi-Fiを使っているのでケーブル接続は不要
MacDroidを起動し、[Wi-Fiで接続]を選択する。この画面が表示されていない場合には、左下の「+」から追加する
解説が表示される。[Android11+]をクリックする
接続用のQRコードが表示される

 MacDroidに表示されたQRコードを、先にAndroid側で表示していた読み取り画面で読み取る。これでMacDroidにデバイスとして表示され、Macにスマートフォンがマウントされた状態になる。

Android側で[QRコードによるデバイスのペア設定]をタップすると、この画面が表示されるので、MacDroidに表示されているQRコードを読み取る
読み取ると、[ペア設定済みデバイス]に、接続したMacが表示される
MacDroid側を確認すると、Wi-Fi接続でマウントされているはずだ。[Finderで表示]をクリック

 MacDroidでマウントされた以降のファイル操作は、USBケーブルで接続した場合と同様だ。Finderに表示されるので、通常のファイル操作と同じようにMac側にコピーすればよい。

 スマートフォンで撮影した写真と動画は「DCIM」ー「Camera」に保存されている。開発者モードで接続しているため、前回のケーブル接続よりも「DCIM」以外のフォルダが多く扱えるようになっている。ユーザーが作成したデータは「storage/emulated/0」内にまとまっていて、これが前回見た「内部共有ストレージ」と同じ場所になる。

 なお、無料版のMacDroidでは、MacからAndroidへのファイルコピーができないため、あくまでもMacにバックアップするのみの用途として使おう。

Finderでコピーが可能になる。スマートフォンで撮影した写真と動画は「DCIM」ー「Camera」に保存されている

「開発者向けオプション」は使い終わったら無効に

 ここで有効にした「開発者向けオプション」は、開発者が新しいアプリのテストやデバッグをする時に使うモードで、日常的に使うことは想定されていない。有効になった状態だと、セキュリティ上好ましくないことに加え、起動できないアプリがあるなど動作の制約が出ることもあるので、利用後は無効にしてほしい。

MacDroidで[マウント解除]をクリックして、Wi-Fiのマウントを外す
設定の[システム]で[開発者向けオプション]を表示させ、[開発者向けオプションを使用]のスイッチをオフ(左)に切り替える
設定の[システム]で[詳細設定]にて、[開発者向けオプション]が表示され無くなっていることを確認する

今回の教訓(ポイント)

「MacDroid」を使うことでWi-FiでAndroidからMacにバックアップできる
「開発者向けオプション」に切り替える必要があり、操作はやや煩雑になる

村上 俊一

1965年生まれ。明治大学文学部卒。カメラマン、アメリカ放浪生活、コンピューター雑誌編集者を経て、1995年からIT系フリーライターとして活動。写真編集、音楽制作、DTP、インターネット&ネットワーク活用、無線LAN、スマホ、デジタルガジェット系など、デジタル関連の書籍や雑誌、ウェブ媒体などに多数執筆。楽曲制作、旅行、建築鑑賞、無線、バイク、オープンカー好き。