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Ruijie Networks、Wi-Fi 7対応の集合住宅向け「脱着式Wi-Fi」をマンションISP/マンション管理の2社へ提供

メンテナンスはクラウドで、設置や故障時もユニット交換するだけ

 Ruijie Networks Japan株式会社は5月27日、同社製のWi-Fi 7対応「脱着式Wi-Fi」を、マンションISP事業を手掛ける株式会社Ai.Connectと、マンション管理を手掛ける株式会社三和住宅の2社に提供し、Wi-Fi 7インターネットサービスの提供を支援したと発表した。

 当該の製品は「RG-MA3511」。Wi-Fi 7デュアルバンドに対応し、最大通信速度は5GHz帯が2882Mbps、2.4GHz帯が688Mbps。WANは2.5Gbpsに対応し、ギガビット対応LANポート×1も備える。

 集合住宅の各戸に専用のコネクタを設置しておき、そこにユニットをはめ込むことで利用できる。各戸に設置した製品はクラウドによる遠隔管理が可能で、動作状況の監視や遠隔再起動が行える。

ネットワーク構成図

 従来、集合住宅向けに提供されるWi-Fiアクセスポイントは埋め込み式が多いが、故障時の修理に専門作業員の派遣が必要となり、復旧までに時間とコストがかかるという課題があった。脱着式Wi-Fiの導入により、故障時にはユニットを交換するだけで対応できるため、迅速な復旧が実現するとしている。

設置後のイメージ

 三和住宅では、同社が管理する管理する栃木県宇都宮市のマンション(全15戸)にて、同製品を導入した。Ruijie Networksでは、Ai.Connectおよび三和住宅からのフィードバックとして、「Wi-Fi 7に対応しているので、高速かつ安定した通信環境を提供できることが大きな魅力だ」とのコメントを紹介している。また、現時点では導入から日が浅いため継続的な使用を通じた評価はこれからとなるが、クラウドによるメンテナンス性や障害発生時における機器交換の容易さも大きなポイントであり、競争力のある集合住宅向けサービスの展開に寄与すると考えている、と評価されているという。

 RG-MA3511は2025年1月に販売が開始されており、2月には株式会社ファミリーネット・ジャパンが導入を発表していた。