スッキリ分かるWi-Fiルーター(ASUS編)
第8回
子どもが安心してネットを使えるようにペアレンタルコントロール
2019年5月30日 11:00
本連載では、ASUSのWi-Fiルーター「RT-AC67U」を使って、Wi-Fiルーターの活用方法を解説している。前回は、セキュリティ機能「AiProtection」について実践してみた。今回は、家族がWi-Fiルーターにつないでネットを使う場合、閲覧を制限したいときに便利なペアレンタルコントロール機能を活用してみたい。
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特定端末のネット接続を制御できる「ペアレンタルコントロール」
ペアレンタルコントロールは、Wi-Fiルーターに接続したことのあるスマホなどの端末を個別に指定し、その端末がインターネットに接続できる曜日や時間を指定したり、特定コンテンツへの接続をコントロールすることができる機能だ。
インターネットへの接続を完全に切断するだけではなく、特定端末のダウンロードとアップロードの速度に影響する帯域幅を狭く設定することで、短時間で大量のデータを転送しにくくすることもできる。子どもの使い過ぎを防止することもできるワケだ。
さらに、暴力やアダルト、ギャンブルなどが含まれるウェブサイトへの接続を遮断したり、YouTubeなどのストリーミング配信やメッセージアプリなど、通信の種類も選べるコンテンツブロックする機能も利用できる。
「ASUS Router」アプリでペアレンタルコントロール複数のユーザーや端末をまとめて制御できる[家族]タブが便利
では、実際にペアレンタルコントロールを使って端末を管理してみよう。この機能も、これまで同様に「ASUS Router」アプリで設定できる。事前にコントロールしたい子どもの端末などを、RT-AC67UのWi-Fiへ一度繋いでおく必要がある。
アプリの[各種機能]タブには、そのものズバリの[ペアレンタルコントロール]という項目があるのだが、こちらは単純に選択した端末の通信を即時遮断、もしくは特定の日時に通信できなくする機能だけを利用できるもの。
ペアレンタルコントロールの機能は、アプリのトップ画面からアクセスできる[家族]タブから管理した方が、端末をグループ化して管理できるし、通信状況のレポートも確認できて便利だ。基本的にはこちらを使おう。
家族タブでは、複数人をまとめたグループとして接続をコントロールできるようになる。複数の子どもをまとめて制限したい場合や、子どもが携帯ゲーム機など複数の端末を使っている場合にも便利な機能だ。
ただ、子どもが1人で使っている端末も1台だけなら、グループ化せずに「ペアレンタルコントロール」から制限を設定してもいいだろう。設定の方法はほぼ同じだ。
ちなみに通信を遮断すると、制限がかかっているとの警告が表示されるワケではなく、ウェブサイトであればアクセスを試行した後タイムアウトしたような画面になり、単純にアクセスそのものができなくなる。
子どものスマホを野放しで使わせると、詐欺サイトやアダルト系サイトへアクセスしてしまったり、チャットアプリで見知らぬ人と会話したり、危険なボットが自動実行されても[*1]気づかないといったコトが日常的に起こってしまう可能性がある。
[*1]……Androidスマホでは、Google Playストア経由でインストールしたアプリでも、ユーザーが気付かないうちにバックグラウンドでボットが動作し、ほかのユーザーを攻撃していた事例がある
Wi-Fi子機を手軽に制御できるRT-AC67UなどのASUS製Wi-Fiルーターで、子どものネット利用をうまくコントロールして欲しい。最近は、ネット接続が必要なゲームが全盛だが、こうした機能を使えばゲームのやり過ぎをコントロールすることもできる。
ただし、制限できるのはWi-Fiにつないでいるときだけで、スマホの4GやLTEで通信している場合は制限を掛けられない点には注意しよう。
(協力:ASUS JAPAN株式会社)